どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。
10月にはどんな映画を見ていましたかね。振り返りましょう。
イカとクジラ
WATCHA4.5点
Filmarks4.3点
マリッジ・ストーリーの原型とも言うべきか。
作家の両親のもとに生まれたウォルトとフランクの兄弟。俗物であることを怖がる彼らだが、両親が離婚することになり、共同監護となって2つの家を平等に分けることになる。
歌で優勝するウォルトは、盗作だったし父の縛られるな、なんてアドバイスを聞いていたらひょんなことから同居することになる父の教え子を好きになったのに父に手を出される。弟は酒を飲み、校内で自慰行為にふける。全てはこの両親が親としての振る舞いを捨て、見かけだけでも家族を維持できなかったことの反映でもあるし、兄弟にとって大人に向かう一つのイニシエーション的でもある。そのイニシエーションに寄り添える大人の不在が際立つし、かつてイカとクジラを博物館に母と見に行ったウォルトの深層心理が浮かび上がることからも適切な第三者への接続こそ必要な物であり、自分がいかに専門的な大家であろうと一歩分野の外に出たらど素人だと言うことを認識する必要がある。どちらかと言うとよりクソな親父はそこが足りなかったし、そこが魅力だった。
汚れなき祈り
WATCHA4.0点
Filmarks3.9点
いわゆる悪魔祓いの話なのだが、その立脚点をジャンル映画ではなく外から来た人に置くだけで宗教に止まらない信仰の恐ろしさと人間を炙り出す。
かつておそらくはパートナーだったヴォイキツァのもとにやってくるアリーナ。だが、ヴォイキツァは離れている間に信仰に目覚め、何を話すにも神父が…神が…となっている。彼女を連れ出そうとするアリーナだが、教会側も当初は医療に接続しようとしたりするものの、彼女を救うために悪魔祓いへと進んでいく。確かにアリーナは暴れ、対話を試みても拒絶され、そしてそれが悪意によるものではなく、おそらく神父も含めて教義や聖書を信じきっている善性のものだからどうにもしがたい。
遂に儀式が行われ、アリーナが迎えた結末に対して医療と警察が下す結論は、宗教というものが神の名の下に何を犠牲にしてきたのか、という点だが、同様に宗教がどうコミュニティに貢献し、宗教の中でもこの教会は組織から孤立してしまっている中で懸命であること、そして医療や法という正義の側にも欠陥があったと示す。
とはいえ、宗教なんて、と思ってしまうタイプの人間であり、神を主語にされると冷めるものだなーと再確認もできる。対話したいのに主語を神にされると本当にぶん殴りたくなるし、神がたとえどれほど凄くてもそれを同一視して語り出す信者や神父の存在はまた別のレイヤーだろ、と思ってしまう。
マリア 怒りの娘
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
世にも珍しきニカラグア映画。
ゴミ集積場からものを拾って暮らくマリア。お母さんは犬を育てて売っている。かなりブラックな相手とも商売をしている中で、マリアは居場所を失い、預けられた先もまた警察の手が。
生きているのか、死んでいるのか。母は一体今どうなっているのか。
彼女の夢、という形での内面での探索が描かれる。ニカラグアがどんな国か知らないが、しかし見事なロケーションであり、それだけで価値はある。独裁国家らしく、上映禁止、監督の帰国も禁止されたようである。
バリバリ伝説
WATCHA3.5点
Filmarks3.5点
かつてのかっこよさが確かにある。
峠の走り屋、みたいな感じの高校生がライバルと出会い、そして鈴鹿4耐に挑むレースものである。鈴鹿4耐も2024年で幕を閉じたわけで、なんというか全てが在りし日の…である。転倒事故の後にも全然走るし、普通に不良だし。
とはいえ、一人称視点でのバイクレースのアニメーションは迫力がある。
アイカツ!ミュージックアワード みんなで賞をもらいまSHOW!
WATCHA3.0点
Filmarks3.0点
アイカツプリパラのコラボ映画に合わせての地上波放送。
2015年の映画ということで10年前の時点でもう劇場版になる、というかこれだけのキャラが揃ってたのかと思う。この前10周年の映画を見たのに。と思ったら10周年の映画が2023年だった。この前…っちゃこの前か。
武道館でのアイカツの特番ということで、ほぼFILM LIVE形式で、それぞれに曲紹介的に◯◯で賞、みたいなのがついている。それだけだとしんどいと判断したのか、24時間テレビオマージュのマラソン、という名の旅のシーンが入ることで緊張を緩和している。
愛ちゃん物語♡
WATCHA3.5点
Filmarks3.7点
なかなかに手の込んだインディーズ、という印象。
これまで6時門限で読書と勉強してこなかった愛ちゃんが、聖子さんと結くんと出会って世界を拡大していく話。当然、拡大していく世界の中でおしゃれや家庭というものを聖子さんから学び、結くんから学校での会話や恋を学び始める。世界が広がれば交友関係も変わり、きっかけとなったところからは離れていく。そして当然、いつかは父にバレて…という分かりやすい話。それを編集のテンポ、赤と白の衣装のグラデーションで見せる。そのためにも教室はカラフルの極み。
だいぶ独特なノリではある。タイトル的にも下妻物語へのリスペクトもあるのかしら。
ドラえもんを何度も引用した割にはシンプルな話になった。結くんがかなり置き去りになって終わったのが心残り。
チャレンジャーズ
WATCHA3.0点
Filmarks3.2点
登場人物たちも変すぎるのだが、それ以上にこの映画が変すぎてついていけなんだ。
タシを取り合うことになった仲良し2人、遂に雌雄を決する、みたいな試合としての時制を各セットに分けながら回想バンバン入れていく。ここまで使われると今がいつでこれがいつで、と考えるのがクソ面倒になる。やめてほしい。
終わり方は…カモーン!なんやねん!的なツッコミというか、ほぼ新喜劇みたいなもんで私を取り合う試合を手のひらの上で転がしてたつもりがなんかそういうのコイツらどうでも良くなってんじゃん、というツッコミだとは思う。これがシンプルに同性愛的なことなのか、それともスポーツにおけるライバル的なものなのかは解釈が分かれるとは思うが、それこそカモーン!(知らんがな!)というツッコミになる。最初から最後までテニスについての映画で、そしてそれはコミュニケーションについての映画である、のは分かるけどテニスシーンは『見知らぬ乗客』の魅力や『アマンダと僕』のような感動も見えない。映画で時間軸をバラバラにしていくことに構成上の意味はあっても、試合を解体していくことはスポーツの面白さと反比例するのだ。無意味なスローモーション、カメラワーク、いらない。試合展開、スコアをを中継映像として出すならもうそれでいくべきだ。
あと音楽がとにかく好きじゃ無かった
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