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招かれざる客「罪人たち」感想

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 今回は緊急上陸。どっちがマイケル・B・ジョーダンなんだろうなぁって見ながら考えていましたが、一人二役でした。なんだか私がバカみたいじゃないか。

SINNERS (ORIGINAL MOTION PICTURE SCORE)

WATCHA4.0点

Filmarks3.9点

(以下ネタバレ有)

 ライアン・クーグラー×マイケル・B・ジョーダン主演によるオリジナル映画。こういう映画は日本になかなか来ないどころか、アメリカでの大ヒットを受けて本当に急に公開が決まりました。嬉しいし、洋画離れを叫ばれる現在、こういうのに動員数がある程度いくことで多少高額でも著名な洋画は買わなくては、と配給会社に思わせたいですねぇ、と思うと共に、何もライアン・クーグラーがプロデューサーに入っている『アイアンハート』の配信時期にぶち当てなくてもいいのでは?などとも思ったり。『アイアンハート』については、2週で6話全公開という、出す場所無くなって無理やり配信している感含めて思うところはありますが、それと『罪人たち』とは別のお話。

 今回の映画がどんなものかの前知識に関しては、TBSラジオ『こねくと』内のコーナー「アメリカ流れ者」にて町山智浩さんが解説していたことをある程度前提として共有はしています。なんでもかんでもコメディなんです、といってしまうことを遂に大島育宙さんにイジられる段階に到達した訳でございます。それもまた町山さん、あるいはそこに宇多丸さんも含めていいでしょうが、影響を受けていることは間違いない世代として、彼らの言説をそのまま持ってくるのではなくちょっと真に受けなくていい、っていう言説が公共空間で表出したことは歓迎したいですね。うん、まーた話がズレました。何が言いたいかというと、私は改めて申し上げると音楽ものに弱い、更に言えば絶望的に洋楽に対して疎い。本当に知らない。という中で、本作がアイリッシュケルト系で描かれる吸血鬼と、南北戦争が終わってなお、ジム・クロウ法などの下で差別を受ける黒人たち(プランテーション描写などもあったもんね)の単なる人種対立、そしてそこにKKKが入ってくるよ、という話だけでなく音楽映画として文化を奪ってきた歴史があるよね、っていう映画だということは町山さんの話が無かったら全然わからなかっただろうな、ということです。前提が長い。

 勿論、映画冒頭で語られ、そして問題の夜にサミーが演奏をしたことで、あらゆる地域の民族音楽、ロック、パンク、ターンテーブルでのヒップホップなんかも登場して幻想空間が創出され、一つ空の下でのパーティになっていることからも、ある種の文化ジャンルにおいて、様々な地域、様々な文化、様々な人種、色んな属性を単一でなく持つ人がいて、そしてそれが互いに影響し合って現代の何かは生まれているんだ、という話なんだろうな、というのはいくら音楽弱者の私でも理解はできる。でも、同時に私はここで演奏された楽曲が、そしてサミーがかつて学んだであろう教会音楽が、更にラストで人生の終盤にサミーがつま弾いた楽曲が、「なに」と呼ばれるジャンルのそれであるのか、という方向から読み解くのはやっぱり無理です、という宣言だ。町山さんの話だと、ロックは黒人音楽から生まれたものであるにもかかわらず、白人のものとされた、って感じだったと思う。確かにケルト系の吸血鬼たちは「平等に」とかいいながら、襲ってくるわけで、それは仲間を作るという作業というより支配下にするという作業だ。だから、『ブラックパンサー』でアフリカの音楽をアメリカのメインカルチャーど真ん中に据えて届けてきたことで当事者ともいえる、ライアン・クーグラーが論評したいことは、文化の盗用とか、剽窃とか、そういった文脈が正しいのかもしれない。ただ、その一方できっと伝統と新たな文化との対立においては、影響し合いされ合うことは常にあり、あくまでも「影響し合う」という単語に収斂させたいな、と私は考えた。音楽史を知らないからだ、と抗弁すれば、それは不勉強に対する開き直りに過ぎないという誹りを受けることは免れないだろう。免れない上で、人間が学ぶこと、知ることの限界がある中に、私の場合はこの映画で語られたような音楽史における色々は、ごめん、わかんない、で許して欲しい。

 なんだか映画の感想なのかどうかも分からない文章が続いてしまったが、まあそんなこんなで正直なかなかクラブとして盛り上がっている段階でも退屈だなーという感じはある作品だったのだ。セットアップもかなり慎重というか、こいつが吸血鬼になっちゃうなんて!?のために各キャラの説明が長い。それでもシンプルに後半、特に招かれないと建物に入ることが出来ないという吸血鬼の特性を利用したドアの入れる入れない、及びスタックによる閉じ込められた部屋からのドアをバーン!がまず楽しい。そして、吸血鬼あるあるを真正面から使った戦闘アクションが普通に楽しい。にんにく、銀、太陽の日差し、木の杭で心臓を刺す。よく考えなくても、最近見ていた吸血鬼って、ちょっとしたダメージでスナァって言いながら砂になっちゃうcv福山潤とか、自分を好きになった相手じゃないと吸血鬼に出来ないcv雨宮天とか、動画撮影してYouTubeでバズろうとするcvファイルーズあいとか、もう吸血鬼ネタをやりすぎて「逆に」な吸血鬼ばっかりだったので、ストレートにゾンビ的に襲われて噛まれたら終わり、弱点はみんな知っている通り、日の出まで耐えれば勝ち、コイツを守れば勝ち、というゴールが明確なのが大変分かりやすく面白かった。うん、『吸血鬼すぐ死ぬ』『よふかしのうた』『真夜中ぱんチ』の話だったんだけど、どいつもこいつも真正面から吸血鬼を描けよ、と改めて思いました。なんでナズナちゃんがまだまともな方なんだよ。

 とまあ、見たタイミングが良かったのはあると思いましたが、楽しかったです・ただ、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』と似ている的な話をよく聞いたけどもそっちを見ていないので、あーあまーた見ていないのバレちゃったよ、ってね。現場からは以上でーす。




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