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2025年4月に見た過去作の記録

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 今回は4月に見た旧作の記録。10本は見れているのはいいことですね。

82年生まれ、キム・ジヨン

82年生まれ、キム・ジヨン(字幕版)

WATCHA4.0点

Filmarks4.2点

 いたって「普通」の境遇の女性、キム・ジヨンがいかにして普通に社会に殺されているのかを示した作品。どこにでもいそうなプロミシングヤングウーマンだった彼女が結婚と出産によって夢を諦め、家庭に縛り付けられ、義実家に責められ、社会がいじめる。

 彼女のような韓国人女性がどれだけいるかを客観的なデータも一緒に示しながら、最後に特大にしんどくなる文を入れていた原作と比較するとよりケーススタディというか、特別な1人の女性の話に見えてしまうかもしれない。この映画を見て気をつけようと思える人は、そもそも最初から家父長制に文句がある人だし、気づいて欲しい人たちには気付けないぐらいこの映画の描写はうますぎるのが難点か。バカみたいにこれでもか!と見せつけたほうがいい。

 とっさに動くのが誰か、男はどういう振る舞いで女性はどういう振る舞いか。マイクロアグレッションの塊である。

 原作5億点の上での4.2ではある。

9〈ナイン〉〜9番目の奇妙な人形〜

9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~ コレクターズ・エディション [DVD]

WATCHA3.5点

Filmarks3.4点

 人間が滅んだ後の世界におけるポストアポカリプスファンタジー

 奇妙な、と題されるようなヘンテコな人形「9」が目を覚まして、1〜8の各ナンバーと出逢いながらとにかく生きる話ではあるのだが、このデザインが割といい。自分についてるジッパーの扱い方なんかは面白いな、と思わせてくれた。だが、そこから広がるシンギュラリティ的な終末感と、敵の機械のデザインの凡庸さに少々がっかりしてしまった。

 こういう移動をしなくてはならない!という提示をしておいてその移動をショートカットしたり、短編を長編化するにあたっての苦難はかなり感じる

警官の血

警官の血(字幕/吹替)

WATCHA4.0点

Filmarks3.8点

 起こした問題が映画になることでお馴染み、北海道警の事件をもとにした佐々木譲の同名小説を韓国で映画化。どっかの年のこのミス1位だったけど、結局読まずに来てしまった。確か3世代の話だったと思うが、2世代の話に。

 警官だった父親を殺された主人公が警官になり、監察からスパイとして送られる。アンダーカバーをしていけば、当然そこに吸い寄せられていくのだが、その中で法律の上で正義を執行するのか、正義のためならどんな手段でもいいのか、と問われていく。

 一つの事件をどんどんというよりは、いろんな計画を通しながら大きな麻薬の動きを追っていく感じで韓国映画的な引っ張りをしっかり出来ている上質な出来に。

ブレット・トレイン

ブレット・トレイン (字幕版)

WATCHA3.5点

Filmarks3.5点

 マリアビートルは読んでない。伊坂さん割と読んでるのだが。グラスホッパーは読んでるんだが、押し屋の印象しか残ってない。まあ今回の映画には影形もないので関係ないが。

 新幹線を舞台にたくさんの殺し屋がなんなかんやでブラピを狙って殺し合う感じ。頑張って回想を挟むことでヨハネスブルグだ、ボリビアだ、手術室だと広げる努力はしているが、まあ狭い小さい話。アクションの驚きもそんなにないというか、当意即妙アクションはしてくれるが、終盤の新幹線大進撃京都大壊編(山陽新幹線はどこへ?)でそんなもんの印象は無くなる。あとアーロンテイラージョンソンが生身でクレイブンやってた。なんで走って新幹線にしがみつけるんじゃ。

 終わってみれば、ホワイトウォッシュかはなかなか分からんが、まあでもマイケルシャノンのポジションは少なくても日本人じゃないとなんでヤクザ仕切ってるのが外国人なんじゃ、は言われそう。というか、アクションがある劣化版ヘイトフルエイト、でしかない。

 これぞ75点満点映画。

どうすればよかったか?

 

WATCHA4.0点

Filmarks3.9点

 よーやく見れました。長澤まさみに会えるかもしれない映画館、下高井戸シネマにて。

 統合失調症になってしまった姉、その姉を家に閉じ込めてしまう医学部出身、医師であり親である父と母。そして彼らを撮り続けた弟。当事者性の極めて高いドキュメンタリー映画

 症状が出てから撮り始めたわけでもないので、序盤は状況説明とかなり拙い映像で少し減退するのだが、そこから徐々に弟が介入度合いを高めていくにつれてドキュメンタリーとしての強度が上がっていった印象。両親の死で終わると思い込んでいたので、姉が亡くなり父が存命で終わる残酷さには驚いた。

 弟は第三者の介入で姉に治療を与えることを要求し、母は父の壁が突破できないと言い、父は母の決断を尊重したという。家庭の問題にカメラを持ち込むことによって、家族という点では何かこぼれたものがあるのかもしれないが、しかしカメラを持ち込んだことで弟の存在は内部であり外部であるという存在になったことで、ドキュメンタリーとして存在する意義の極めて高い作品になったと思う。

 どうすればよかったか?という問いは、内部にいると発しづらい問いであり、その問いが監督から出たことこそが、カメラを持ち込んだことの功罪そのものであったように思える。カメラを持ち込んだことで20世紀末からの生活史、後期高齢者に突入していく記録(徐々に乱雑になる家)、医学の介入によって劇的に変わる状況など、見るべきもの、見て驚くものは多い。

 ただ、巷に溢れる介護にまつわる悲劇なんかを思えば、この映画できちんと見送れている、それ自体がこの両親は娘のことを愛していたと言えるのが本当に救いにも思える。同居ではない家族の視点で描かれる本作、同居していた父母が投げ出してしまう未来だってあったはず。

 国家試験からの解放が求められたこの姉に対して、監督にとってはこの作品を作ることが解放であり、後悔であり、セラピーでもあるのだろう。

ハーダー・ゼイ・カム

The Harder They Come Original Soundtrack

WATCHA3.0点

Filmarks3.2点

 ジャマイカ初の商業映画とのこと。

 レゲエ歌手になろうとやってきた主人公、見事にスタジオでの録音まで漕ぎ着けるのだが、まあどんどんうまくいかなくなって、密売に手を出し、警官を撃ってと転げ落ちていく。

 転げ落ちていくことで、悪名は無名に勝り曲の知名度は上がっていく。皮肉に満ちた逃避行は、まさしくアメリカンニューシネマのような物語だが、流石にまさしくすぎて話としてはつまらなかったのも事実

ウォーターワールド

ウォーターワールド(字幕版)

WATCHA3.5点

Filmarks3.5点

 どう考えてもちゃんと海の上でこれだけのセットを組んで、海面上昇し海上生活を余儀なくされる人類の話を95年に撮っているその事実には敬意を評したいと思った。まずケヴィン・コスナーが訪れることになるとこは本当にセットが素晴らしいと思った。

 海の世界でマッドマックスをやりたい、という気概をとてつもなく感じてはいるのだが、主人公のマーマン設定がドライランドの有無を探すに止まり、正直そこまで有効ではなく、そのドライランドを見つけるに向けて終盤のあっさり感は否めないったらない。そもそもちっと粗暴すぎる。

 また、ヒロインもかなり典型的なタイプでなんとも話的には物足りない。

新幹線大爆破(1975)

新幹線大爆破

WATCHA3.5点

Filmarks3.7点

 ネトフリさんの前にせっかくなので。でもそう思ってこれを見て満足して新作を見ていないパターン。

 ちゃんと知らなかったので高倉健とか犯人達が新幹線に乗ってなくてびっくりしたけど、爆破したら死んじゃうからそりゃ乗ってないわ、当たり前。

 80km/hを下回ったら爆発する爆弾を仕掛けて東京-博多間を爆走する夢の超特急。犯人グループ、警察組織、運転士と管制センター、パニックアクションになる乗客、みたいな感じの群像的な感じ。ただ、それが抜群に噛み合ってるかというと千葉真一の怒りと宇津井健の矜持がかなり強く、特に乗客描写はあまり合わなかったし、遊離していたと思う。

 警察の捜査への不信感、犯人の動機といい、体制への批判精神が溢れており、未来の輝きであり、当時はまだ国有企業だった国鉄の新幹線に仕掛ける意味がしっかりある。
でも1番すごいなーって思った絵がバイクのチェイスシーンだったのは秘密だ

聖なるGOAL!

Que baje Dios y lo vea (Original Motion Picture Soundtrack)

WATCHA3.0点

Filmarks3.1点

 なんというか本当にゆるーいコメディ。

 アフリカでサッカーを通じて布教していた男が武装組織に脅されてヴァチカンをハッキングしてお金を払ったことで呼び出され、まもなく統合される修道院に左遷。統合されて豪華ホテルになるのを阻止するために、教会同士のサッカーリーグで優勝してキリスト教の象徴となるために戦うのだ!

 という始まりで最終的にはヴァチカンのチームともやるのだが、基本的にゆるい。勝てるわけないチームで勝てる。一応主人公は豪放磊落というか、アウトロー的な感じはするのだが冒頭からしてアフリカで子どもたちにサッカーを教えているのでまあいい人だよね、となる。

不思議惑星キン・ザ・ザ

不思議惑星キン・ザ・ザ(字幕版)

WATCHA3.0点

Filmarks3.2点

 有名なソ連SF。惑星ソラリスが眠いと聞いているので、そういう感じかと思ったらそういう感じではなかったが眠くなった。伝わる?

 街中で始まったと思ったら一瞬で惑星移動してしまい、よくあるSFと違いロケ番組で演者がせーのでジャンプしたら現地、みたいな気軽さで惑星の砂漠ど真ん中、その後も特段おかしな風景は無いというか、異物の宇宙船と奇抜な服装及び鼻につけるアイテムでヘンテコSFを演出している。

 当然、元の地球に戻るために飛ばされた2人が奮闘するのだが、基本的に変なことを言われて突っ込まずに流す、みたいな会話ばかりで話が進んでいる気がしない。これは雰囲気が好きならたまらないのだろうが。どうせなら全部「クーッ!」で通してくれた方が良かったかも

エンテベ空港の7日間

WATCHA3.0点

Filmarks3.0点

 イスラエルパレスチナから発生したハイジャック。飛行機はウガンダエンテベ空港で乗客を人質としてイスラエルに服役中の囚人多数の釈放を要求し、イスラエル軍が救出作戦を展開した事件を描いた。

 とはいえ、西ドイツから参加した2人をロザムンド・パイクダニエル・ブリュールがメインで演じ、なんというかすごくつまらない映画に仕上がっている。コンテンポラリーダンスを突入シークエンスにぶつけていく演出も正直そこまでリアルトーンでやってきたものを台無しにするし、全体的にパレスチナの問題を扱うにしては雑という印象。よりにもよって主人公をドイツ人において、現地はドイツ人、交渉はイスラエル政府を描くとどこか空洞を感じる。

 特に2025年現在にみるとイスラエル側を英雄的に扱いすぎてる。この事件の際にネタニヤフ首相の兄弟が犠牲になっていることを勘案するべきでもある。ただ、軽く調べた感じこの事件を扱った映画群の中ではネタニヤフ氏の扱いをかなり少なくして英雄的ではないようにはしているらしい。

ビースト(2018)

ビースト(字幕版)

WATCHA3.5点

Filmarks3.7点

 捜査1班と2班の班長のおじさん2人が互いに足を引っ張り低み合う泥試合。

 バラバラ殺人の捜査で進むかと思いきや、別の殺人事件や麻薬の話まで絡んできて、貶めあってもう刑事としての矜持とかそういうのどっかいくレベル。

 どうすればこうならなかったのか、と言われると難しいぐらいこの映画が始まったタイミングではどうすることもできない感じ。韓国映画ノワールっぽい良さがあるねえ、と思ったらフレンチノワールのリメイクなんですね。よく見つけてくるわ




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