どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。
今回は3月に旧作映画の感想です。思い出したようにドラえもんの見ていないやつ、EDDIEのかく語りきに出演するにあたって確認した動物アニメ、そして劇場でのテレンス・マリックのデビュー作と盛りだくさんです。
クロエ
WATCHA3.0点
Filmarks3.0点
大学教授のリーアム・ニーソンと産婦人科医のジュリアン・ムーアの夫婦。妻が夫を怪しいと思って彼を誘惑するように若い女に依頼するが…という話。官能サスペンスとか言っているが、まあ正直どうしてそこまで信用するんだレベルで見せないので夫が浮気していないのは読めるし、ミスディレクションすらしない演出はちょっといただけない。結局ジュアリアン・ムーアの一人相撲にどんどんなっていく。確かにじゃあ息子に手を出すわ、となるこのアマンダ・セイフライドもやべーやつよりではあるのだが、彼女が放った夫も息子も私もあなたの所有物ではない、という問いに答えるでも気付くでもなく、ただ盛り上がりのために終わって彼女に成長は見られなかったように思える。
映画ドラえもん のび太の月面探査記
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
月にウサギはいるか。例によって言い切ってしまったのび太。異説をそのバッジをつけてる人だけ実現するひみつ道具によって月面世界に仮ではあるが文明を作り上げる。そこに本当の宇宙人がらみが転校生としてやってきて…となったらいつものドラえもん映画的な冒険ファンタジーになる。
ひみつ道具をたくさん用いながら、相手と戦うバトル的な展開もすれば、移設と定説というある種のパラレルな世界を同時併存させつつ、その行き来をさせて創作と想像力を謳う賛歌とする。すごーく質のいい話である。良く出来すぎていて、直感的な面白さが少し欠けているようには感じたが、わたしは既にドラえもんの対象年齢よりかなり上に来ているはずなのでそこは本当に減点していいのか分からないのが正直なところだ
魔女の宅急便
WATCHA4.5点
Filmarks4.4点
なんとなーく見ているような気になってる作品。多分見てはいた。
魔法使いは13歳になったら家を出て修行するのだ!ということで魔女の住んでない街での修行に臨むキキ。空を飛べるのでパン屋を間借りして宅急便を始めることに。荷物を届ける小さいエピソードを挟みながら、一旦飛べなくなり、そしてもう一度友を救うために飛べるようになる。
地道なまでに重力と地面を描いているので、飛べなくなることのダメージと飛べた喜びがしっかり表現できている。特に重い荷物を運ぶ時は陸空共に素晴らしい演出になっていた。
空を飛ぶことの特権性が奪われかけて、自分のアイデンティティを見失いかけた時に、制空権を取り戻すことで自分に自信をもたらすところもまた良くできている。
しつこいぐらいのパンチラ描写がとにかく不快ではあるのだが。
バンビ
WATCHA4.0点
Filmarks4.1点
すっごい。
ディズニーの初期四天王の一角であることは承知していたが、それにしたって芳醇。ストーリー的には生まれたバンビが成長していきながらいわゆる大人になる通り一遍のものだが、いやはやほとんどの動物アニメの源流にこれがあることを再確認させられた。ロズなんて完全にコレと同じストーリーラインと言って良かった。
鹿のとしてもそうだが、あらゆる動物の動きがすごく軽やかで。デフォルメとリアルの塩梅が最高で手書きでこれをできてるのはある意味でロストテクノロジー的でもあるような。いやはや再確認。
アメリカン・ポップ
WATCHA3.5点
Filmarks3.7点
第一次大戦のあたりから4世代にわたってアメリカ史を追いながら音楽の話をする。時代に合わせてジャズから音楽が変化していき、当時の最新までに流れていくのだが、アメリカ史を浮かび上がらせるというよりストーリーの推進力に使ってる感じにすぎないか。
ロトスコープで描いていて、背景が平面的で独特なアニメーションに仕上がった。
インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者
WATCHA3.0点
Filmarks3.1点
未体験ゾーンの中で見たいなー寄りだったのだが、見てから初めてスペイン映画のリメイクであることを知ったし、告白あるいは完璧な弁護がこれの韓国リメイクであることも知った。
社長が愛人を殺した罪で逮捕されてて、その無実を証明するためにドクターXばりの負けたことない女弁護士がやってきて全部教えろ、勝たしてやる、と言って話を聞く。それだけなのだが、ユージュアル・サスペクツばりに信じていいのかわからん供述を繰り返しているのでこの映画の語り口全体に信頼が置けず、それがあまりいい方に作用しなかった。本当に殺したか、自殺の二択だろうなーと思ってたが途中から露骨にこの弁護士が本物の証拠が無いのにこうもペラペラよく喋るねーと思ってしまったのでオチもそこまで驚かず。
ヴィナス戦記
WATCHA3.0点
Filmarks3.2点
大変に困る作品だった。
安彦さんが原作・監督・脚本と筋金入りで作ってるわけで、それも納得というレベルでアニメーションがすごい。ちょっとポストアポカリプス的な感じもある金星を舞台にした内戦ものという感じ。
あっという間に侵略されていく首都、その街中を描いて戦争が与える庶民へのダメージを浮かび上がらせつつ、とにかくカッコいい一輪のメカによるレースや進撃はたまらないものがある。AKIRAの金田のバイクにも勝るとも劣らない、は言い過ぎかもしれないがそういうレベルだと思う。
だが、どれだけ魅力的な世界に見えてもそこに話がないとちょっとどうしようもないこともまた示していた。なんか新人記者としてこっちとむこうの橋渡しをしてくれそうなキャラはいるのにちっとも説明してくれずに駄々をこねるし、戦争の全体図というか、首都のマップが全然描けなかった。というか、首都がイオという名前なんだがこれは木星の衛星の名前なので大変ややこしい。そういうとこへの興味のなさが見て取れる。もう少し整理してあげれば、稀代の傑作になりえたと思う
バッドランズ/地獄の逃避行
WATCHA4.0点
Filmarks3.9点
テレンス・マリック!
15歳に手を出すごみ収集員25歳。交際を認めぬ父を殺して逃避行!というまるで擁護することのできない展開。だが、彼らはちっとも辛そうに見えないし、森の中に基地を作ったり、金持ちの家に上がり込んで食事や物資を要求したり、暴力の扱い方がカジュアルになっていく。その中でも、暴発していくのはキットばかりでホリーは夢見る少女のような感じ(彼女なりに思うところがあるのは描写されている)で、不思議な空気感が漂う。
ベトナム戦争が影響してるのだろうか、ゲリラ戦のような森林での戦いと班ベトナム戦争的なヒッピーっぽさを併せ持ちながら、なんかあっさりで独特の味わいだった
さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
幻と言われたちびまる子ちゃんの映画。
全体を通して、まる子が習った歌を気に入り、図工の課題で好きな歌を絵にしよう、にその歌を絵にしようとする、が本筋。親戚の家のある静岡で出会った似顔絵を描くお姉さんとの交流が心温まり、クラスメイトたちの好きな歌を聞いてのミュージカル映画の側面も強い。各々のミュージカルパートがそれぞれのトーンでごった煮になっている。花輪くん、どこでその音楽を仕入れたのだ。
テレビ放送を見なくなって久しいので、固定化されたイメージだったのだがまる子も含めてみんな良い子で普通にそれだけでちょっと泣けた。
良い子が素直に歌に感動して前向きに絵を描く話だったが、お姉さんの結婚話で急に雲行きが怪しくなって、現代だと結婚するゴールがどれくらいの納得感を持って迎えられるのかは若干の不安はある終わり方だったが総じて満足ではある。おかしい、絶対もっと毒があったはずだ
TARAKOさんを始め、鬼籍に入られた方も多いのだが、友蔵が青野武さんではなく富山敬さんでびっくりした。富山敬!?やってたんだ
裁かるゞジャンヌ
WATCHA3.0点
Filmarks3.1点
ジャンヌ・ダルクが捕まってから処刑されるまでの拷問を調書から読み取ろう、みたいな導入で進む。
まだ無声映画なのでやっぱ自宅で見るにはしんどい面がある。でも映画館で見た同じテオドア・ドライヤーの『ヴァンパイア』も眠くて仕方なかった、現代人にはどの環境で見るとすーっと入ってくるのか。
ほんと、しつこいぐらい顔面にフォーカスし、セリフを画面に出す関係か、感情を顔面演技でとにかく見せようとする。ジャンヌもすごいが、とにかく異端として認定しよう、言質をとろうとするおじさんばっかりの裁判官や拷問する人の顔が、実に不愉快になる良さがあった。
オール・ザット・ジャズ
WATCHA3.0点
Filmarks2.9点
ボブ・フォッシーの8 1/2だったらしい、普通に全部ジャズ!みたいなミュージカルだと思っていたので全然ジャズじゃなくてショウビジネスの話で飲み込むのに恐ろしい時間がかかった。
女癖が悪くて大量に作品を作っては女に手を出していた、そんな人生の中でも最もリアルなのは迫り来る死だけ、ってことだとは思うんだけど死にかけてる時のミュージカルで俺の女たちゾーンに娘まで入ってて普通に引いた。ミュージカルもだけど、ジョークのとこも何の話??ってなってた
宇宙大怪獣ギララ
WATCHA3.0点
Filmarks3.2点
東宝がゴジラ、後追いで大映もガメラを当てた!?では我々も…と動き出した松竹による怪獣映画。2番煎じを更に煎じにいく戦略。ちなみに日活もガッパを作っている。こっちもそのうち見ないとね。
やはり東宝には敵わないというか、ギララが出てくるまで随分と時間がかかるし、日本を襲うシーンがそんなに無い。かなり合成に難があり、ついでに言えばミニチュア特撮のレベルも高く無い。
ではこの映画で何が面白いかというと、人間関係。松竹がこの時代に得意としたホームドラマに近い要素をガンガン盛り込み、怪獣が出てくるまでのセッティングで地球や月面基地での人間関係や暮らしをこれでもかと丁寧に描く。それが必要かは分からんが、少なくとも突然怪獣が現れる劇的さよりも、怪獣が現れかねないSF感と昭和を接続する機能は果たしていたと思う。


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