どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。
今回はドリームワークス最新作が待望の劇場公開。今後のドリームワークス作品の劇場公開の為にも売れてほしい作品です。

WATCHA3.5点
Filmarks3.4点
(以下ネタバレ有)
何故だろう。とてもいい映画だとは思う、いや理解はするんだけどどうにも心が動かなかったです。なーんにも。見るタイミング次第ではハマるのかもしれないですが、いやはや完全に私の映画ではなかった。でも別に怒る映画じゃないんだよなぁ。という感じ。一応この後色々ぶつぶつ言うんですが、まだ全然しっくりこなかった理由を言語化できているとは思っていません。
アニメーションのレベルはとても高いと思う。動物たちもリアルっぽい方向でありながら愛嬌はあるし、ロズ自身も野生の動物たちの動きをコピーするなど、四角四面なロボットとしてではなく割と手足が引っ込んだりするワンダーな動きを見せてくれていたのではなかろうか。動物たちも変にカリカチュアしていないラインを攻めながら、ドリームワークスがこれまで培ってきた明確な長所である動物、という点をしっかり生かしていたはず。
流れ着いたロボットが野生化する中で、その島に棲まう動物たちから学習しつつ、ガンの雛・キラリを育てていくハートフルなストーリーになっていく。最初の起動パートは、人間に奉仕するロボットが人間のいない島で仕事を探すコメディとして、育児パートは食べる・泳ぐ・飛ぶの達成をキツネのチャッカリとチームになりながら達成し巣立ちと別れのドラマとして(若干ジェンダー規範的なのが気にはなったが)、そこから人間との対決というか、島を守るために動物みんなで戦い山火事を消すシーンはアクションサスペンスとしてちゃんとやってて非常に分かりやすく進む優しさに溢れる物語だったと思う。クリス・サンダース、さすがだな、と思う。でも、ひっかからなかった人間からしたら全部記号的なのを合わせただけっちゃだけ、にも見えるというか。予想外のことは何も起こらなかったんだよなぁになってしまった。それがいい!とか何かの映画では絶対に言ってるはずなのに。
やりたいことはすごく真っ当。サークルオブライフとかいいながら肉食も草食も一緒にきゃっきゃしてたディズニーさんと違って、そこの本能の対立はあるんだけど、そこを繋ぐ無機物的な優しさとして呉越同舟助け合って同じ土地に住むならやっていこうよ、はロズを新参者として地域が認めていくという普遍的なドラマから、移民の話にまで通じる射程を持つ。はたまた、ロボットと自然という大きく離れたものを通して互いを照らしながら自身に苔を生やして越境する存在としてのロズ、というのも実にわかる(流石にラピュタすぎる気はする)。その上で、これまためちゃんこ普遍的な親子愛というドラマに落とし込んでもいる。なんだろう、でもどこかうっすい気がするんだよなぁ。個人的にこの辺を汲み取る気にならなかったのはあまりに振る舞いが人間的過ぎるというか、ロボットがこの島の環境を学習するのはいいんだけど、その結果この島の動物が共通の言語体系を持っているという極めて人間的な振る舞いになり、しまいには心をなんか知らんけど宿したとされるロズまで人間的な振る舞いをする。人間いないのに人間すぎる。泣きそうになって瞼が…とかロボットにはそういうのいらないと思うんだ。まして、データとしての記憶とは異なるところで覚えている…ロズという名で!!どんっ!!なんて、私の大好きな名付け、名が支配する話のはずなのに、そうはならんやろーしか浮かばなかったし。正直、ロズは記憶をリセットされて、それでもキラリが想い続ける、で良かったと思うんだけど、ハッピー過ぎエンドに思えてならないのだ。ロズを作ってた会社と人類もかなり記号的というか、あの世界に生きる人間はどんな意味があって、あの会社はどういう会社で、どうしてロズのような機体が発生している時代に野生の島が残ってるんだろう、みたいなこう世界が描けてないように思える。うーん、わからん。分からんのはこの映画ではなく、この映画にこういう反応をしている自分で、ここで言ってる大体のことは『ロボット・ドリームズ』にも当てはまるはずだし、双方共にロボットが人間臭いから泣けるはずだし。
綾瀬はるかもなー。下手じゃないんだけど、って感じに思えてしまったというか、一言目でなんかガクッ、ってきた。途中から気にならなめにはなったが。鈴木福はダメだと思う。鈴木福でしかなかった。っていうか千葉繁がサイコーすぎたので他が全員ダメに感じたのかもしれない。吹替しか見てないから分かんないけど、ルピタ・ニョンゴとペドロ・パスカルが綾瀬はるかと柄本佑になるか、と思うとちょいがっかりする感じはある。