どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。
昨年もやりました、新戦力評価。テレビアニメと映画以外の映像コンテンツで摂取したもの、主には配信ドラマ・配信アニメになるとは思います。このミスでチェックしてた『自由研究には向かない殺人』、原作がなぜか大流行した『百年の孤独』あたりを見れなくて残念でした。
シリーズものをカウントしている記事なので評価はしていませんが、藤井健太郎による『淳×ジュニア×有吉40歳-50歳〜10年観察』は素晴らしいコンテンツでした。リチャード・リンクレイターの『6歳のボクが、大人になるまで。』じゃないですが、定点観測の強み、ドキュメンタリーは年数分で殴れる強さがあると痛感しました。
モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ
WATCHA3.0点
Filmarks3.0点
ギャレゴジでアメリカがゴジラの襲撃を受けた後、KoMよりは前ぐらいの感じ。
父親が死んだと聞いて遺品整理に日本の住所に来てみたら別の親子が住んでいて…という導入から彼らの祖父母たちが巨大怪獣たちを発見し、対峙していく様子が描かれる。思ったよりも怪獣が出てこないので拍子抜けするし、アラスカのあたりとかはまだ巨大怪獣が出るだけマシといえる中盤はかなりしんどかった。予算を取りづらいドラマシリーズで怪獣モノをやるという挑戦は、怪獣ものにしない、という決断に終わった。まあそうか。
日本演技とか日本描写は全く問題なし。あとカートラッセルとワイアットラッセル父子が同一人物を演じるけど、むしろ過去がワイアットで今がカートという混乱。
ハズビン・ホテルへようこそ
WATCHA3.5点
Filmarks3.5点
A24による地獄のミュージカルアニメ。
別に中身がつまらなくて地獄なのではなく、本当に舞台が地獄。地獄で更生施設ハズビンホテルを作ったチャーリーの奮闘を描くのだが、最終的には天界との戦争とかになっていった。壮大なスケールと暴力を厭わない喧嘩は確かに作品の雰囲気にはあっていたが、地獄で誰も見向きもしない更生というテーマが成功するのか、という話はどこに行ってしまったのか
三体
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
大人気SF小説(をようやく2024年に読んだわけだが)のドラマ化。
プロデューサーが毒殺された、みたいな事件もあって本当に作られるか危ぶまれはしたが無事完成。そもそもGoTのデヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが脚本及び製作総指揮だし、プロデューサーにロザムンド・パイク、ブラッド・ピット、ライアン・ジョンソンといった錚々たる面々が揃い、エピソード監督にもデレク・ツァンにアンドリュー・スタントンといった実力者を起用している。
これぞ脚色、という鮮やかな改変具合。そもそもほとんどが中国人だったのをイギリスの話にしたうえに、1部、2部、3部の主要登場人物の役割を5人に整理し、彼らを同窓生に設定。1本のドラマとしてはとっ散らかってしまいかねないのをすごくスモールな話にすることに成功している。SF小説をスモールにすることに成功した、は誉め言葉なのかと思うかもしれないが、3部迄読んだ人間からすると中国を中心とする地球圏の話をロンドンを中心とする地球圏にしたところで、今晩のみそ汁の具材がしいたけかまいたけか、ぐらいの差しかないと思っていい。
長々くどくど説明していってこっちを錯乱させながらSF世界にぶちこんでいくのが原作小説だとすると、実に見やすく整理したうえでスピードアップし、3部の出来事だろうと時系列的に1部や2部でやっているならそっちに編入させ、その上でジャッジメントデイ号のちょっきんを想像していた5倍ぐらいリアルで残酷に表現させ、結果的に人の死に悩む登場人物たちが20倍ぐらい感情移入しやすくなっている。その上で、七面倒な原作の方が好きではある、とは言っておく。三体の映像化としてかなり優秀だが、映像にできねえだろうと思うこの先の展開。シーズン2楽しみすぎる。
チャン・イーモウが映画化するとか、河森正治がアニメ化するとか話は色々聞こえては来ますが超えれるのか、見てみようじゃないか。
RooT/ルート
WATCHA3.5点
Filmarks3.5点
地上波ドラマとしてはかなりルックがしっかりしてた。馬鹿みたいに明るくすることなく、ドラマ全体に漂うおしゃれなムードを保っていた。
ただ、いかんせんオッドタクシーが小戸川の視点から巻き込まれる話として面白くできていた上で群像劇の面白さと会話のユーモアがあったことを考えると、その外側から必死に探しにいく物語は少し推進力が無い。あくまでミステリーキッスの三ツ矢ユキを探しているだけだからドブとかヤノとか大門兄みたいな連中が輝く場所が無かった
バットマン:マントの戦士
WATCHA4.5点
Filmarks4.5点
これはめちゃくちゃ面白かった。
バットマンのアニメシリーズなのだが、バットマンがど真ん中のメインかと言われるとそうではない。ガジェットもそこまででなければ、バットケイヴなんかも描写は決して多くない。
主な視点はゴードン本部長とその娘で弁護士のバーバラ・ゴードン、ゴードン本部長の部下のモントーヤ刑事。後者2人が女性であることもあり、マチズモなヴィジランテで男たちの戦いになりそうなバットマンシリーズにおいて明確に女性たちの活躍を押し出している。その点も踏まえて、ハーレイクィンがジョーカーの存在無くして完全な悪として跋扈した造形とクラシカルなキャラデザが印象的だ。ペンギンも女性になってたし。
正義が揺らぐゴッサムにおけるバットマンのヴィジランティズムの正当性を担保する役割を担っているのもバーバラやモントーヤなんかで、警察や司法がどのように悪に取り組んでいくのか、という命題はメインヴィランとなり、ある種もう1人の主人公であるハービー・デント、あるいはトゥーフェイスに即している。そしてまた、トゥーフェイスと同じやべーやつのはずのバットマンがそうならない理由としてのアルフレッド。いい落とし方。
それにしても、ハーレイ、ペンギン、キャットウーマンといった有名ヴィランに加え、異世界スースクで知ったクレイフェイスなんかを動員してもなお既に映画になっているヴィランを出していないの、バットマンという作品が如何に多様にアプローチしているかを示している。このクラシカルなバットマン世界でのリドラー、超見たい。
THE PENGUIN-ザ・ペンギン-
WATCHA4.5点
Filmarks4.5点
ザ・バットマンのユニバースのスピンオフ。
コリン・ファレルの演じたペンギンの話だが、しっかり映画のクライマックスであった出来事も劇中に織り込みながら、ペンギンとゴッサムのギャングの娘ソフィア・ファルコーネとの対決を描く。基本的にコリン・ファレルの芝居が上手すぎて本当にびっくりする。
ペンギン自体は単なるマザコンの小心者で、口八丁で周囲を対立させたり丸め込んだりしながらのし上がっていきながら、ゴッサムの頂点を目指して…るか?気付けば頂点、みたいな感じ。
とにかくソフィア・ファルコーネが素晴らしく、ハングマン(首吊り人)として父親に冤罪をかけられアーカムにぶち込まれてから生還し、ペンギンとバトりながらファルコーネ一家を全員殺す狂気性をしっかり見せた。『パームスプリングス』の人とは思えない。アーサー・フレックよりジョーカーっぽさすらある
最終話でこの人キャットウーマンの親族!ということがわかったりバッドシグナルで終わったり、映画の続編にもまた出てくることを期待させる
ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
映画ナイスデイズを見た段階では、このエブリデイはベイビーわるきゅーれの日常パートとアクションパートが分離したことで映画が良くなった、という意識ではあった。
だが、ポスト宮崎と思われる風林火山編から事態は一変する。ちさとが営業部に異動になり、まひろは粛清さんに人事異動。それまでの日常を壊された果てに訪れるナイスデイズで感じさせたちさまひの2人は権力側でただ殺すだけでいいのか、という問いに対してもちさまひは権力的に協会という態勢側の人間であり、殺人マシーンなのでは?という問いに対しては自分で確かめて、殺す意志を持って殺したいという終わり。一応の着地点をしっかり作った上で、うまく料理したと思います。
ちさまひのその後。髙石さんは朝ドラを控えてスケジュールが取れるわけもなく、な感じではありましょうが、シリーズが続いてジョンウィックやデンゼンワシントンと対決することを諦めません。
アーケイン最終シーズン
WATCHA4.5点
Filmarks4.5点
大人気ゲームリーグ・オブ・レジェンドを下敷きにしたアニメーションの続編にして完結編。ほぼ文句のなかった完璧すぎる第1期に引き続き、第2期も素晴らしい出来で最新のアニメーション技術のトップランナーになっていることをまたも示した。
3Dと2Dを合わせてアクションも豊富に見せる美しさ、鬼滅とは異なる重ねエフェクトの嬉しさ、ギミック的なアームの面白さと見ているだけで楽しいパートもさることながら、科学と魔法、時間とSFとファンタジーを詰め込んで語られるべき運命の姉妹と父、親子、恨みと許し、侵略と防衛の物語は毎話クリフハンガーなんじゃないのレベルでストーリーを進めて惹きつけてやまない。
勿論ヴァイとジンクス(パウダー)の姉妹も最高だし、ケイトリンの葛藤、最高クソ強いアンベッサなんて称賛しかないが、ジェイスよ…いやージェイス。
