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ロボットは犬の夢を見るか「ロボット・ドリームズ」感想

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 今回は昨年の東京国際映画祭でも上映され、アカデミー賞の長編アニメーション部門にもノミネートされた作品でございます。遂に見れたと思ったらこのクオリティ、やめらんない。

 ♪おーおおーくぼたけふーさー

 ♪おーおおーくぼたけふーさー おーおー

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WATCHA5.0点

Filmarks4.8点

(以下ネタバレ有)

 えー評判がめっちゃ良かったので期待はしていましたが、期待以上。パブロ・ベルヘル監督、映画うまおです。

 アニメーションとしては、グラフィックノベルみたいな感じだなぁって思ったら原作もグラフィックノベルなんですね。アメリカのもので、それをスペインでアニメ映画化と。ただ、めっちゃアメリカの話&アメリカの音楽を使っているし、セリフが一切存在しない映画なのでヨーロッパ映画への違和感とか、苦手感がある人にも安心できるし、それでいてヨーロッパアートアニメの手触りもちゃんと残っている塩梅。

 街はNY・マンハッタンなんだけど住民は全員動物。寂しい独身暮らしのドッグ、周囲も動物だからさながらズートピアなんだけど、主人公の特性やどう考えても独身男性の話として語れるあたり、どっちかというとオッドタクシーの方が近いかもしれない。あ、オッドタクシーのネタバレもしますが、別に本当は人間なのに世界がそう見えている、という映画ではありません。

 二足歩行の犬が一人寂しく対戦ゲームを両手コントローラーで器用にやってピザを食べる日常に、通販で見つけたロボットを買って組み立てる。ほぼIKEAとかの通販時代の家具の感覚。このロボットがどんな性能でどこまで人間性を見出していいのか、がセリフ無いですからね、説明はされないので『her/世界のひとつの彼女』とか『エクス・マキナ』の方向に行くのかな?なんて思ったんだけど、どっちかって言うと『アイの歌声を聴かせて』とか夏アニメ『ATRI』とかに近いような、機械の方にも感情(とは呼べなくても)的な集積があって、の方のエモに振っていました。文章がヘタクソだった、とにかくこのロボットくんもしっかり感情が見えるような動作があり、ドッグとの楽しい日々を過ごす訳です。もうここでかかる「September」が泣けるったらない。洋楽を聞かない私のような人間だって知ってる楽曲ですよ、ええ。

 ところが、海に遊びに出かけたらそこでオイルが切れてロボットが動けないしうんともすんとも動かなくなってしまう。仕方なくドッグは一旦置いて帰るんだが、翌日から海水浴場は遊泳禁止期間になって閉鎖されてしまって両者は会えない日々を過ごすことになる。それだけなら、会えない時間が二人の想いを強くするよ的なラブストーリーで済むし、実際それは間違いじゃなくて、終わり方を考えてもほぼ描き方としては『ラ・ラ・ランド』といっていい。ただ、この2人は別れを選んだんでは無くて、物理的に引き裂かれ、そして再会を望んだけどももう一度遊泳できるようになった後に、会うタイミングでは互いにもうパートナーが出来ちゃってたよという、それだけ。なんだけど、ドッグの側では一時的にロボットがいることで出来た時間を夢想しながら色んな友達を作って遊ぶ、ような妄想になったり。しれっと幻かと思ったら、ダックは本当に友達になったけどヨーロッパに移住しちゃったみたいなところも憎い。ロボットも色んなチャンスにここで助かってドッグに会いに行けるかも、でも行ったらそれはそれで…みたいなネガティブ入ってみたり。

 ここのパートが妄想だったり、妄想じゃなかったりすることで、これ今やっているパートは一体どっちだ?という緊張感を持たせているというか。数々の映画にオマージュを捧げるようなシーンもありつつ、最もド直球で『オズの魔法使』ですよ。それを完全にやっているので一旦メタ的にセットとかそういうのが入ってきても全然オーケー。完全にオズの世界の待つ奥に向かって歩いて行ったと思ったら花たちのミュージカルシーンを上からの視点で撮るのとか本当美しい。あと『ビッグ・リボウスキ』と同じとは言わないがドッグのするボウリングのシーンですね、ここは本当に出色で雪だるまが自分の頭を外して転がすときの一人称視点への移行とドッグが転がりながら放った球のピンにあたるあたらないの引っ張り方とか、もう演出が上手すぎ。目を離せないったらない。

 そうやって1年経って、ドッグは片足だけみつけて代わりを買ってしまうし、ロボットはラスカルに発掘されて新しい身体を手に入れる。両者の視線が遂に交錯する時に、でもまた幻か、とハラハラする。そうして最後にラスカルとロボットが踊っている屋上を引きで捉えて最後にカメラが空にクイッと上がる。いや、『ラ・ラ・ランド』より完璧に感じます。




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