どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。
このブログも随分長くやっているな、と思い返すことになります本作。第1作が2021年、第2作は2023年。どちらも公開当時にきちんと見ているんですなあ。その記録が残っているというのは本作から引用するなら「生きててよかった」案件かもしれません。
夜も遅いからね!短め!

WATCHA4.0点
Filmarks4.1点
(以下ネタバレ有)
今回のナイスデイズはこれまでの2作とは明確に異なる顔つきをしていた、と言っていいだろう。社会に適合できない女性バディの殺し屋が日常系アニメ的なコメディとシリアスで高度なアクションとの間を行き来する歪さがこのシリーズの特徴であった。そこで今回、ナイスデイズは全編宮崎ロケを敢行した宮崎での出張という立て付けにしたことで物語、と呼ぶべき軸が生まれた。勿論、全体を通しての脅威となる池松壮亮演じる冬村かえでという存在が非常に大きいことは言うまでもないが、宮崎にいる間は常に作戦中である、という緊張感が最低限あった上での日常ギャグという扱いになるため、冬村宅で警戒中だけど初めての飲酒しちゃう、以外は殆どノイズになるギャグは無くテンションも維持できていた。現在、同時期にテレビドラマとしてエブリデイ!が放送中であり、抑制の効かないギャグはそっちでやれている、ということもあるのかもしれない。結果として日常系が明確に地続きにありながら、特別な冒険を行える、いわゆる大長編としての顔を初めて持つことに成功してた。正直2がダラダラしてた印象の私からはかなりレベルアップした感覚。しかし宮崎ですよ!宮崎。水曜どうでしょうという特殊な番組の特訓を受けている私らどうでしょう藩士は、絵はがきの旅やシーガイアの旅など、何故か宮崎の観光名所に詳しい、という特殊な頭脳を持っているので要所要所で知ってる場所だ!が頻発するという。宮崎県庁で暗殺させてくれるとか、宮崎県も太っ腹です。
大長編になったことで生まれてしまうのは権力性か。社会に適合できない弱者としてのちさまひであり、そのカウンターとしての殺しが機能していたんだけど、彼女たちをキャラ化して暴力装置になっていったことで彼女たちの暴力の正当性が少し薄れてきているかもしれない。池松壮亮自体は素晴らしい悪役だったが、なんだったらちさまひより弱者であり、協会に所属する殺し屋がフリーの殺し屋をメンツのために殺す話が焼肉屋で打ち上げ、っていうのはカウンター的な殺し屋の話として機能しているのかは疑問ではある。社会に対して弱者である、と言う側面はエブリデイ!の方に吸着されているので致し方ないとは思うし、じゃあ協会の偉い人を殺しにいくのも、(落語協会と落語芸術協会のような)違う協会に対して宣戦布告していくのもまた違うのもわかる。最適解を思いついていない中での無いものねだり。
しっかし、これだけ動けた池松壮亮。役自体が隣で生きてくれる人のいなかったまひろ、というポジションでありながらまひろ単体では倒せず、すごい顔のちさとのナイフ握りで勝ちを拾う訳で(無論フリの効いたフィニッシュワークも素晴らしいのは言うまでもない)、単なる脅威としてでは無くきちんと深さのある敵でした。
前田敦子も良かった。髙石あかりと並んで銃撃してもしっかりアイドルの面影を残しつつ、Z世代を嫌悪する上司にして小野大輔と神谷浩史のDGSをヘビーに聞いてる完全にこっちの人間。最初は私だって殺していいっすかぐらいの感じだったのに最後には愛せちゃうんだから不思議。
最後に、改めて池松壮亮。『宮本から君へ』『ちょっと思い出しただけ』『ぼくのお日さま』と異なる身体表現を十分に見せつけてきた俳優とはいえ、素晴らしかった。そう思うと、その場でアクションの振り付けを要求してあの出来だったシン仮面ライダーっていったい…。そんな疑問も残ってしまう。これだけのスターを配置できたのだから、ラスボスは◯◯さんがいい、みたいな議論百出だと思うのでここからは妄想コーナー!流石に男相手が続いてはいるので、女性で考えてみると日本アクション映画での激闘をちゃんと記録に残したい武田梨奈さんは見てみたいし、アクションできるスターっていうなら清野菜名、山本舞香、土屋太鳳もいる。男性俳優なら、佐藤健、山崎賢人、岡田准一とヒーローサイドをやってる皆さんが殺し屋悪役として出てくれれば最高だが、もう夢はでっかくトム・ハーディ&シャーリーズ・セロンと言っておきたい。流石にロック様とかステイサムとかジョン・シナとかは勝てそうに無いので…あ、でもベイビーわるきゅーれ国岡連合vsイコライザーはいけ…るか?アクション映画に疎いので正直適正か私では分かんないので、大東京映画集団シネマファナティックさんでベイビーわるきゅーれの次の対戦相手を考えてあげよう、みたいな企画やってみてほしい。