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感嘆符「熱烈」感想

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 今回はパリ五輪でも話題となったブレイキングダンス、競技名はブレイキンを題材にした中国映画。愛してやまない雄獅の匂いを感じ取ったので見に行ってきました。

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WATCHA4.5点

Filmarks4.5

(以下ネタバレ有)

 かっこいい、とにかく。

 浙江省の地元大会で幕を開け、そこで見てるだけだった青年が感嘆符の一員として全国優勝するまでの軌跡。なんちゅうか、もう始まった段階で金のかけ方違うな…でも中国ならさもありなん感も持ちつつ。

 話は貧乏しながら頑張ってダンスだけは続けていて、フックアップ、でも代役だよ?からチームに認められていき、そして一旦落ちてからの爆アゲ。ちょっとだらしないコーチに見るからに強そうでいやーな感じの悪役、そこの横にいる実はもっと悪そうなやつ、出会って応援してくれるヒロイン、理解のある母、定型だけなのに強さが凄まじい。

 手ブレも多いような、ダイナミズムを優先したダンスシーンのかっこよさは納得の強度。決勝大会が見せ場だらけ…と思いきやあっさりと2ターン取られてからの本気、怪我したドラゴンの代わりに踊るコーチ、ステージに敗退したチームが上がっていってしまう熱気、機械トラブルもリズムを生み出して勝ち取る執念、チームメイトに教わった技を繰り出していく、そして文字通りのチーム名を体現するフィニッシュワーク。熱烈以外になんて形容しろというのだ!?感嘆符になる、は引っ張った必殺ムーブの割にしょぼい、とも思うのだが、決まった瞬間に外国人たちがOMGの表情を完璧に見せているので理解するのだ。これはアツいんだ、と。そういうふうに対戦相手や観客、そしてひっじょーに分かりやすく判定を教えてくれる審査員たちをのせれば勝ち、なのだから自然乗っていた私はこの映画に負けたのだ。

 そもそも、オリンピックで知ったブレイキンの世界自体がアメージングなのだが、その時に見られた1on1のものともまた違うというか集団の圧とかも持っているチームバトル。そして何より嘘がつけない実技。アクションっていうのはこういうことだと教わった気すらする。音楽だってやりすぎなぐらいエモーションに振ってたけど、いやもうええんや。

 終盤の怒涛の試合もそうだが、中盤のライブイベントもまた忘れてはならぬ。大地から力を得て、遂にみんなの前で爆発的に活躍を決める瞬間の観客を消す演出は素晴らしい。ここと、その後の追い出された時に親の劇団の劇場にヘルメットが逆さに置いてあるのを撮る、ああいうのに人類は弱いんだよ、を見事にやられた。垂れ幕の件とか、いちいち象徴的に魅せるのが上手というか、中国の良い映画だと照れが無い。怪獣8号のアニメ、面白かったけどジャンプアニメすぎて少しこっちが照れたのですが、この『熱烈』には中国スポ根の定型ばっかりなのにちっとも恥ずかしくないし、作り手もどん!って押し出してくる。自分のこの感覚の違いはなんなのでしょうね。

 終わってみれば、めっちゃサッカー映画で。待って、今説明するから。上海海港や広州恒大のような、海外から高値で助っ人を雇ってきて、なんなら帰化させる、っていうのが2010年代の中国サッカーの特徴でした。先日のサッカー日本代表戦でも、フェルナンジーニョ、アラン、ブラウニングという3選手が中国代表として出場しています。国を挙げてサッカーの国力を上げようとしていた結果、給与体系は崩壊し、現在の中国超級サッカーリーグはどのクラブがいつ破産するか分からん状況になり、代表はちっとも強くならない。なんていうか、それをちゃんと草の根の育成からやっていくことで強化していこうという意志を感じる映画でしたし、そして実際会場のDJも少数民族のダンスチームに言及し、そんなことを言っていました(これ結構凄いことな気がする)。そういう意味では国威発揚とかナショナリズムに帰結していると言えるのか、わからん。ただ、この映画の熱意は私を熱くした。取り敢えず、それで十分かな。




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