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韓国のいちばん長い日「ソウルの春」感想

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 今回は韓国映画!いやはや、犯罪都市シリーズすら映画館をなんとなくスルーしてしまっている現状。『パスト・ライブス』だの『ソウルに帰る』だのを以て韓国映画を見ていると言い聞かせている現状は打破せねばなりません。忘れているだけで『コンクリートユートピア』とかも見てはいるんですが。

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WATCHA4.0点

Filmarks4.0点

(以下ネタバレ有)

 言うでもなく韓国版の「日本のいちばん長い日」といっていいだろう。朴正煕大統領が暗殺され、民主化への雰囲気が漂い、そしてそれが完全にぶっ壊された1日を描いている。ただ、民主化への機運が高まってる感は、チョン将軍が完全に調子乗って記者と受け答えしているとこで使われたぐらいでそこまで民主化に向かっている感じは持たなかった。朴正煕時代の閉塞感、暗殺は『KCIA 南山の部長』を見るべきだろう。見たいけど放置していた映画だ。

 そして何よりもその形式で語られることの特筆性として、悪が勝つ、という言い方をしていいのかわからんが、反乱が成功し、チョン将軍が完全に軍を掌握。政権の奪取に向けてここから力をつけていって5.18の光州事件、そして独裁へと向かっていくということ。無論、その辺りの話は民主化3部作を始めとしてまあ韓国映画界は好き放題映画化できるのでその辺の傑作達をみてほしい。

 結局どっちが勝つのか、というネタバレは史実の映画に対しては全く意味がないが、それでも非常に緊迫感があったのは事実だ。そもそも全斗煥がチョン・ドゥグァンという名前なんだから隠す気がない。参謀総長を連行し、大統領から裁可を取ろうとする初期計画こそ杜撰さが目立つが、韓国映画で常に強調されるメンツを重視した偉いさんたちの大活躍によって事態は混沌に。反乱軍の鎮圧の指揮をチョン・ウソンに一元化できずに参謀総長がメンツで潰したり、米国大使館に逃げ込んでた国防長官が俺が俺がしだして、いやはや見事に。中盤のソウル市内に向かうための橋を巡る攻防はどちらに傾くのかがたまらない。橋を渡ろうとして引き返してまた向かってまた引き返して降りてこっそり襲う、というプロセスは真面目に見ているとバカバカしいように見えるかもしれないのだが、それをそう見せず各々の現場の矜持と司令系統の混乱が喜劇に見せず展開できている。そこにアクセントを加えていくのが、北朝鮮の存在。彼らが登場することはないのだが、クーデター、内乱、なんだったらもう彼らの言葉で言うなら戦争。そういう状態に国内がなってしまった時には、北からの侵攻ということを考慮に入れなきゃいけない。国の正義を重んじてチョン・ウソンが鎮圧しようとしたらその混乱に乗じて国自体が無くなる可能性さえ秘めている。それでもやるんだ、がチョン将軍にもイ・テソン求められるし、だから彼らの決断の数々が重く、また他の連中が軽く見える。

 それでも最後に国防長官を手にしたチョン将軍。ソウル市内を砲撃で火の海にすることも辞さない狂気を持って職務にあたったイ・テシンがバリケードを乗り越え乗り越え、それでも、それでも届かない民主主義。ガラスのコップを食い潰すまではいかないまでも、『アシュラ』の座組に期待する男の追い込まれ方が確かにそこにあった。チョン・ウソンは『ハント』に続いて憂国の士の狂気があれば、ファン・ジョンミンも『ハント』のカメオでも見せた狂気性を孕んでいる憎たらしい役を完遂。そりゃコイツは民衆もこのあと殺すわ、という納得も。

 しかし、劇場離れが凄まじく大ピンチときく韓国映画界、そうは言ってもこれが年間ベストの観客動員ってすごい国だ。




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