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トム・クルーズが走る姿それは「そばかす」感想

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 今回は三浦透子さん初の単独主演作。『ドライブ・マイ・カー』で一躍スターになった印象こそありますが、『天気の子』で知った人は私を含めて多いんじゃないでしょうか。ちなみに本作は、メーテレによる(not)HEROINE moviesの第3弾になります。しまった、第1弾の私たちはおとなを見逃している。

 なお、今回のブログは日本対スペインのための睡眠を急ぐべく試写会後の電車の中で書いてるんでぐちゃってると思います。

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WATCHA4.5点

Filmarks4.4点

(以下ネタバレ有)

 本作の主人公はアセクシュアル。性的マイノリティを示すLGBTQをもっと細分化していくといっぱいになるんですが、いわゆるクィアQIAのAにあたる方々、という理解で私はいます。この辺、どうしてもまだまだ勉強不足なので間違えてたら是非教えてください。

 30歳になって、音大を出たけどチェリストを諦めて地元の静岡に戻ってきている佳純。妹も結婚して妊娠している彼女は母親から結婚しろと急かされるわけだが、どうにも気が乗らない。彼女は彼女の言葉を借りれば、他人への性的関心や性欲、恋愛感情が湧かないのだ。

 騙し討ちされてお見合いした相手、偶然出会った同級生、無理解な県議候補、家族。分かったような口をきいてきて、そんなんじゃないと言いながら手を出してこようとしたり、結婚したくないのは同性愛者だからでは?とラベリングしたり、変な価値観を植え付けるな、などと押し付けたりしてくる。社会は実に恋愛至上主義的で、ゴールが結婚に設定されすぎて、行動が恋愛に結び付けられすぎる。

 私もね、わかるっちゃわかるんです。分かった気になってるだけですけど、たぶん。恋愛をベースにした世の中で嫌気がさすし、っていうかなんで恋バナとか聞かにゃならんのだよ、と昔から思ってました。知らんわ、勝手にヤってろぐらいのもんです。九州生まれなもんですからね、結婚して苗字残さなきゃなあ、みたいな気合いもかつてはあったんですが、弟も結婚したし別にしなくていいかなーみたいな。私の場合は恋愛感情が湧かないってより、もっと優先順位の高いものがたくさんあるっていうだけだと思いますし。そしてきっとその優先順位を乗り越えてきてくれるような出会いがあれば、その人と結婚したりするんでしょう。そういう出会いをまだしてないだけ。

 などというフェーズなんてね、彼女は多分とっくの昔に過ぎ去っているんですよ。恋愛感情が分からないんじゃなくて、湧かないんです。むしろ何よりもそのことに正対し続けていて自分が悪いのか、社会が悪いのか、色々考えた結果のなう30だと思うんです。無邪気にあの子と付き合ってるけど、あなたも好きよ、なんて言ってるさくらちゃんみたいにはなれない。でも、ならなくていいよねって映画だったと思うんです。他人から何かを強制されたくはないし、その規範に自分はそぐわないな、と思うことと、その規範に則った社会で生きること、っていうのは両立できるよ、って優しく言ってくれる映画というか。前田敦子が結婚を報告してきた時に、ちゃんとおめでとうが言える人間でいたいなって。結婚したくない、する気がないと結婚という制度への反対っていうのは段階が違うんだよ、っていう。裏切ったとかそういうんじゃない、他人に関心もあるし社会と断絶されたいわけじゃないし、でも油断すると社会が断絶してこようとしたり、結婚や恋愛でしか社会が結びつこうとしてこない。それでも、ここにいるよって叫んでたら、たまに本当にわかってくれる人や同じ境遇の人が見つかったりする。だからってその人と一緒にいろ、とかそういうんじゃない。別々で生きていても、そういう人いるんだなーで過ごす。それって素敵だよねって。

 劇中、トム・クルーズのトム走りをいじってるシーンがございます。スパイや殺し屋の時のトムは目標に向かって走るけど、宇宙戦争のトムだけは必死に逃げるために走ってる。これって、社会から逃げてもいいよ、っていうふうに捉えてもいいと思うけど、逃げることも戦いでもあるんだよ、みたいな感じでも捉えていいのかなって。そういう姿こそカッコよく映る人もいるんだぜって。

 そしてね、なんやかんやあるけど、最後には家族や帰る場所があるよ、とも言ってる気がしました。家に帰ってくるシーン、もっと編集していいのにわざわざドア開けて靴脱いで玄関を出てリビングに来る、みたいなのを何度も何度も映してるんですよね。ここ以外も含めて反復される空間と仕切り、っていう描写は他者の簡単な侵入を許さないものであると同時に、許せる人間にとってはちゃんと一緒にいる、ということでもある。

 『哀愁しんでれら』は結婚のその先もちゃんとしないとあかんよ?から始まった物語でしたが、今回はシンデレラ自体が結婚至上主義で男性優位だろ!というツッコミがある。少しずつ、色んな人に優しくなれる時代になってるのかな。少なくとも、デジタル紙芝居を見ていた子どもたちは続きを見たがってくれてました。




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