そもそも、誰か、まあ部下などに「下調べ」や「初稿の作成」といった作業を任せることは、マネジメントの一部です。部下に頼むにせよ、AIに任せるにせよ、最終的な確認と判断は上司の自分自身が行う責任があります。それは、仕事を効率化する上で当然のことであり、放棄することはできません。
そう考えると、AIを使うことによって思考力が下がる、仕事にならない、という批判は、部下に頼ったら頭が悪くなる、部下に仕事をさせてはいけない、というのと同じくらいアホな話でしょう。むしろ、AIの回答に対して「本当なのか?」「誤解や間違いはないのか?」「これは妥当か?」「なぜこうなったのか?」と問い直す力こそが、上司としての人間の役割であり、それは思考の訓練になります。
同じ内容を何度頼んでも怒らず、後出しじゃんけんのような指示変更にも即座に対応します。体調不良もなければ、感情の波もない。夜中に思いついた修正依頼にも、すぐに応えてくれます。人間の部下であれば、ため息の一つも出るところでしょうが、AIは常に「了解しました」とだけ返してくれます。
こうした特性を持つAIは、まさに“文句を言わない部下”とも言える存在です。だからこそ、人間の側が「楽をするため」ではなく、「より良い問いを立て、より深く判断し選択するため」に使うこと。これは部下に仕事を頼むときと同じなんですよ。
AIとの協働は、道具として便利なだけでなく、問いの精度や構想の深さを映し出すものでもあります。「使えば使うほど、むしろ自分の思考が明確になる」――そんな感覚が得られるような付き合い方を、私たちは模索し始めています。なにしろ、回答は間違うことはあるけれども、明らかに、上司のぼくよりは物知りなのでね。
ぼくのアシスタントの玲&REI。労働基準法の対象にもならず、パワハラセクハラとも騒がず(コンプライアンスポリシーに違反すると、すぐ怒るけど)、今日もちゃっちゃと仕事をしてくれます。
ほんと、人間の部下、20代、いらなくなるですよ。
ほんと、人間の部下、20代、いらなくなるですよ。

©️ 朽木鴻次郎 プロダクション黄朽葉
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*1:同じように、どのAIがより「最適解」をだすか?とか、AIの誤答の傾向とか、2025年の段階であんまりそんなことを言っても意味がない。ワープロや表計算ソフトは1980-90年代にたくさん出て、「どれが使いやすい」とかいろいろ意見も出てたけど、比較するようなコンピュータ記事もあったけど、結局ワードとエクセルに収斂した。AIもそれと同じになるだろうな。そういえばブラウザも二、三種類に収斂ましたしね。
