はじめに
新年あけましておめでとうございます。
年が明けたので、昨年の振り返りと今年の目標を書いていく。 昨年の類似エントリは以下の通り。
昨年は風のように過ぎ去った年だった。
2025年の振り返り
掲げた4つの達成目標(KR)と結果
それぞれの KR について、 🟢 / 🟡 / 🔴 の3色で達成度を割り振った。概ね達成していると思えば 🟢、一部達成していると思えば 🟡、達成していないと思えば 🔴 とした。
| 達成目標(KR) | 結果 | 概要 |
|---|---|---|
| 1つ以上のプロジェクトを主導する | 🟢 | ・プロジェクトのPICをいくつか担当 ・大きめの意思決定のために、他チームも含めてプロジェクトを進められた |
| 月1回以上の外部発信をする | 🔴 | ・3, 5, 7~9月はアウトプットなし ・残りの月で計6回の登壇と4回の記事執筆を実施 |
| 2024年よりも人生の進捗を出す | 🟢 | ・結婚相談所に入会し、10名以上の方とお見合いを実施 ・自分の良さや改善ポイントについて考え直す機会になった |
| 習慣化をする | 🟡 | ・自炊、やる気を出すためにカフェへ行く習慣化は継続中 ・元々実施したかった睡眠や運動の習慣化は未達成 |
それぞれ概要と思ったことを書く。
🟢 1つ以上のプロジェクトを主導する
プロジェクトのPIC*1をいくつか担当したので、結果はGREEN。
特に印象に残っているのは、大きめの意思決定のために、他チームも関連するプロジェクトのPICを担当出来たこと。このプロジェクトでは約3ヶ月で以下を担当した:
- 8~9割の実装
- フロントエンドメンバーへの実装依頼とリリース
- ステークホルダとのコミュニケーション
- データ利活用の設定とダッシュボード整備
さらに、意思決定に必要な情報を補うため追加の検証を実施した。並列で他のプロジェクトや他チームからの問い合わせを捌きつつ、これらをつつがなく実施できたのは良かったと思う。
一方で、プロジェクトのマネジメントに課題があると思った。特に、プロジェクトの見積もりやタスクの洗い出し。これらは複数チーム間でプロジェクトを進める上で目安として必要である。しかし、初めての取り組みであった上に、数ヶ月単位の正確な見積もりを出すことが出来なかった。結局、他のステークホルダとコミュニケーションをとっている過程で追加の要件がポコポコ出てきてしまい、結果として1~2週間の遅延になってしまった。
とはいえ、この出来事を振り返って仮にプロジェクト開始時に戻れたとしても、見積もりは変えないと思う。なぜなら、実装前に100%完璧な見積もりを出すのは不可能だと思っているためだ。私たちができる現実的な落とし所は、不確定な状態での見積もりを受け入れ、可能な限りはやく動くことなのだろう。
もちろん、クリティカルチェーンで触れられているようなバッファを持つことも1つの選択肢ではあると思う。それにより、タスク漏れや追加要件が来ても対応する余裕が生まれるので上手くいきそうに見える。しかし、私の経験上、締め切りを緩く設定してもきつく設定しても、不思議な力が働いて締め切りギリギリになってしまう*2。
そのため、大事なのは最初から正確な見積もりを出すことではなく、新しい要件やズレに気づいた時に早めに共有することだと思う。他のチームメンバーももちろん優秀なので、事前に伝えればいかようにも対応してくれるはずだ。
総括すると、プロジェクトマネジメントには課題があるが、別に深く考えるようなことでもないと思った、という話だ。そもそも100%完璧なプロジェクトマネジメントが出来る人がいたら会って話してみたい。
ところで、話が少し逸れるが、プロジェクトを進めていた上で課題に感じたのが、実装からレビューへとエンジニアの負荷が移ったことである。t_wadaさんの資料でも言及されていたとおり、AI エージェントの台頭により「問題の構造が変わった訳ではなく、圧倒的に顕在化が早まっただけ」ではあるのだが、現実問題として開発においてレビューで開発がブロックされる機会が増えた。
この解消のために取り組んでいるのが、AI Agent によるコードレビューとモブプロライクな同期的レビューだ。
前者は AI Agent を PR 単位で稼働させること。これにより、レビュイーは作成した PR の正当性を客観的に見直すことができ、レビュアーの目に触れる前に PR の質をある程度まで担保できる。そのため、レビュアーはノイズが減らされた状態でレビューを進められるので、レビュー負荷を抑えられる。
後者は、PRのコンテキスト共有と実装方針を直接話しながらレビューする方法だ。モブプロに似ているが、コードの書き方のような初歩的な問題は AI Agent が事前に潰してくれているので、設計や要件的な話に注力して話を進めることができ、レビューサイクルを高速に回せるのが強みだと思っている。このためにチームメンバーの時間をブロックすることになるが、2人、多くても3人程度で進めることで、そのロスを減らし、迅速な開発サイクルを回すことができるようになったと思う。
これらの取り組みを定量的に比較するのは難しいが、直近で感じているレビューへの課題感への取り組みはこんなところだ。
🔴 月1回以上の外部発信をする
以下の通り、8つの月で計6回の登壇と4回の記事執筆をした。しかし、4つの月で外部発信をしなかったので結果は RED。
そもそも、背景として私の2024年の発信が社内に閉じていたため、外部にも発信することで技術コミュニティへの貢献や1エンジニアとしての価値の底上げが狙いだった。その点では外部への発信が出来たので良かったと思う。そもそも、毎月の外部発信という KR は Too Bold だったかもしれない。
いずれにせよ、この外部発信は2026年も続けていくつもりだ。その理由は、外部登壇や発信によって刺激を受けられるからだ。というのも、この3年間エンジニアとして働いて感じるのが、社内の人とだけコミュニケーションを取っていると、世界がどんどん閉じてしまうということだ。これにより、新しいことに対する嗅覚や関心が錆びついてしまうような気がする。そこで、外部発信をすることで、この錆びついた感性を研ぎ直すことに繋がると思うし、そこで得た学びを社内で共有すれば社内の他のメンバーにも良い影響を与えることもできる。
なので、2026年も同様にして同じ目標を掲げて外部発信を続けていくつもりだ。
🟢 2024年よりも人生の進捗を出す
10月に結婚相談所に入会して、お見合いを何度か続けているので結果は GREEN。
入会のきっかけは、周囲の人間の結婚ラッシュだ。実際に、2025年だけで友人の結婚式に2回出席し、友人の結婚報告を4回聞いた*4。ひとりで生きていたならばこんな気持ちにならなかった*5し、結婚相談所への入会に踏み切れなかったと思うので、本当に環境の力は絶大だなと思う。
環境といえば、婚活という環境の副産物として、自分の良さと改善ポイントに気付けることのありがたさをひしひしと感じている。というのも、前提として、私は理屈っぽい話し方になってしまうタイプであり、相手の感情を蔑ろにした直接的な表現や発言をしてしまうことが時折ある。そのため、いわゆる感情が優位になるタイプの人とのコミュニケーションをとると、お相手を不機嫌にしたり不快な気分を抱かせてしまうことも少なくない。
エンジニアとして事に向かう環境においては、ありがたいことに私のようなタイプに理解のある人が多い。そのため、今までは感性が合う人とだけコミュニケーションを取れれば良い、と思っていた。しかし、婚活の過程で多種多様なタイプの方と話しているうちに「少しずつ改善するチャンスなのでは」と思うようになってきた。なぜなら、同じようなタイプの人が2人いた場合、お相手の立場に立てば、感情にも寄り添えるタイプの人を選ぶのが自然だと思うからだ*6。
このように、婚活のお見合いやデートは、試行錯誤を繰り返しつつ改善の一途をたどれる貴重な機会だと思う。もちろん、これを主眼に置いて婚活をしている訳ではないのだが、副産物として良いなと感じたので書いてみた。今のところ、私はこの辺りに成熟しておらず成婚退会するお相手に到達していない*7と感じているので、退会できた暁には note の記事でも書こうかと思っている。
🟡 習慣化をする
元々予定していた睡眠や瞑想、運動の習慣化は継続していないが、自炊や休日の習慣化は継続しているので結果は YELLOW。
最初は、上手く行った取り組みから。
まず、自炊の習慣化は仕組みによるものだ。というのも、自炊をしていなかった時は近くのラーメン屋へ行って済ませていたことが多い。これらのラーメン屋さんは現金のみ対応のお店が多いので、現金をそもそもお財布に入れないようにしたり、カード類の情報を全て iPhone の Wallet に入れて管理することでお財布を持ち歩かないようにした。その結果、そもそもラーメン屋さんの前を通っても食券を買えないので、仕方なくスーパーで具材をクレジットカードにて購入して帰る習慣になったためだ。これは、仕組みで習慣を身につけて上手く行った例だと思う。
次に、休日のやる気を出すためにカフェに行く習慣は、ハビットスタッキングによるものだ。ハビットスタッキングとは、すでに習慣になっている行動に、新しい習慣を連鎖させていくテクである。このテクに則って、休日のやる気が出ない時は、ダーツ→コメダへ立ち寄る→作業という習慣が身についた。最近では更に連鎖していて、何もない土日はダーツ→コメダ(作業)→散歩→スーパー→洗濯→お風呂→ご飯→作業通話という流れが習慣化している。前述した婚活のお見合いがある時でも、合間にコメダに立ち寄ると自然と作業するようになった。これは、テクによって上手く行った例だと思う。
そして、上手くいかなった取り組みについて。
まず、睡眠。これは主に、作業内容が頭から離れなくて寝れないケースが多かった。理想的には、先に寝て頭がまっさらな状態で作業すれば良いのだが、起きれない不安や中途半端な状態が気がかりで寝れないことが多く、結果として夜更かししてしまうケースが多かった。この対処法として、睡眠薬を処方してもらうこと、起きる時間を一定にすることなどが挙げられるが、お薬に頼るのは避けたいので後者になりそう。
次に、瞑想。これは恩恵が感じられなくてやめてしまった。瞑想自体に効果がありそうなのは書籍等で言及されているので1年間くらいは続けたいなと思う。そのために使えそうな仕組みが小さな習慣の内容で、最初は1分で良いので就寝前に瞑想をする習慣を続けてみようと思う。
そして、運動。これは、時間が取れなくてやめてしまった。2024年は、シカゴのGopherCon へ行った時に現地でランニングしていた人の姿に感化され、一時的にランニングをしていたが、1月ごろから多忙により優先度が下がってしまった。これも、小さな習慣で触れられていた、「ウェアを着る」というような小さなステップから始めたり、「ウェアを着る、またはアブローラーを1回する」というような条件分岐を挟んだりするなど、やり方は色々ありそう。2026年末には、運動が習慣化できた、と言える状態を目指す。
思ったこと/ほか
目標とは関係ない、思ったこともいくつか書く。
振り返りの時間が不足している
不足している。これは目標とは関係ないが2025年に強く課題感を持ったことで、木こりのジレンマに近い内容だ。そのため、日々の生活の中で課題をぼんやりと抱いているが、それについて熟慮する時間もなく、問題を抱き続けているということだ。
実際に、2025年は月ごとの振り返りを実施できなかった。しなかっただけとも言うが。
だからこそ、2026年では毎日1分程度で良いので、その日の振り返りと次の日にやることを書く時間を持つつもりだ。正直、30分くらい持ちたいが、最初から長い時間を持つと習慣化できない気がするので、この程度の時間から始めたいと思う。そして、月ごとの振り返りも復活させる。時間的に確保が難しいとしても、後から自分で読み返せるようにしたいので、遅くとも月明けの第1週のうちに公開するようにする。
一人旅からしか得られない養分がある
ある。特に経験と体験という文脈で。これは、DIE WITH ZEROで有名な内容であるが、経験の複利効果に基づくものだ。
実際に、今年は広島→岡山→香川の一人旅と、和歌山→大阪の一人旅に行ってきた。 広島→岡山→香川の旅では、宮島で鹿と戯れたり、kaitoさんとご飯へ行ったり、石化したマナティを見たり、直島で様々なアート作品に触れてみたり、美味しいおうどんを食べたりした。 和歌山→大阪の旅では、高野山の寺社仏閣を拝見したり、その足で滝を見に行ったらレンタカーのタイヤがバーストして数時間待ちぼうけを食らったり、サマータイムレンダの聖地である友ヶ島へ行ったり、大阪最大級の古墳である仁徳天皇百舌鳥耳原中陵を見たり、道頓堀を見たり、よしみさんとご飯を食べたりした。
いずれも、一人旅だからこそ享受できた経験・体験だし、こんな自由なことが出来るのも残されたところ数年のうちだと思うので、2026年も時間が許す限り一人旅をしてみようと思う。今のところ山陰のあたりと東北の北の方に行きたいなと思っている。
2026年の目標
2026年は習慣化の年にする。習慣化を進める上で大事にしたいのが、小さな習慣で触れられていた、小さな単位から始めることである。やはり、最初から大きな目標を掲げて挫けるのは非常に勿体無い。だからこそ、最初から完璧な習慣化をするのではなく、少しずつ習慣化の幅を広げていくつもりだ。
習慣化で取り組みたいリストは以下の通り。
- 早起きと作業
- 運動
- 瞑想
- 外部発信
- 英語学習
- 振り返り
これらはあくまで現状やってみたいことであり、大事なのはこれらを達成することというよりかは、習慣化のサイクル/方法論を身につけることだ。
それと他に、仕事においてもう少しプロジェクトマネジメントの素養を持てると良いなと思っている。これは、粛々と今やっていることを続けていけば研ぎ澄まされていくものだと思うので、深くは言及しないでおく。
おわりに
今年もよろしくお願いします。 それと、雑にご飯に行けると嬉しいので、ぜひ行きましょう。