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お正月特別企画:2018年心に残る経済書ベスト20発表!!(ベスト10著者コメント公開)

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明けましておめでとうございます。今年も皆さんのご多幸、ご健勝をお祈りしております。
 2018年でこの経済書ベスト20も6回目を迎えました。ネット(twitterFacebook、メールなど)を経由して毎年100名ほどの方々から投票をしていただいています。参加いただいたこと感謝申し上げます。今年も2017年12月から18年12月後半までに出版された経済書の中から基本三冊を、ハッシュタグをつけて選らんでいただき、投票結果は毎年このブログに掲載してきました。

おひとりの投票ポイントは平均6ポイントになります。1位に3点、2位に2点、3位に1点を与えます。順位が不明のものなどは私の方で適宜配分しています(例:順位不明で二作品投票などは、二著作に2点ずつの配分、1作品だけ投票の場合は3点を付与など。また順位不明でも明らかに順位づけをしている旨が読み取れるときはそれを考慮。四点以上の場合は、四位以下には0.5点を付与。一人で複数枠順位を投票の場合もその貢献を尊重して換算など)。
エコノミスト』(毎日新聞社)やダイヤモンド社のような雑誌側の選んだ専門家たちの選択よりも、ネットを通じて多数の方に自由に投票していただいた結果は、価値のあるものと思っています。

昨年までの一位をご紹介します。
2012年第一位 ポール・クルーグマン
    『さっさと不況を終わらせろ』(早川書房
2013年第一位 田中秀臣編著
    『日本経済は復活するか』(藤原書店
2014年 実施せず
2015年 原田泰
    『ベーシックインカム』(中公新書
2016年 井上智
    『ヘリコプターマネー』(日本経済新聞社
2017年 飯田泰之
    『マクロ経済学の核心』(光文社新書

今年は前半では混戦でしたが、後半では上位2冊の戦いになりました。総合ポイントでは接戦でしたが、さらに細かくみると第一位に推した人の総人数に占める割合は、第一位の著作(17%)、第二位の著作(20%)と逆転していますが、他方で順位によらずに推している人数比でいいますと、第一位の著作(44%)、第二位の著作(33%)となっていて、ほぼ半数近くの人たちから票を獲得したことで、第一位をゲットしたと思われます。

また今回はわたくしごとですが、年末にかけて体調を崩したのと、拙著の執筆で余裕がまったくありませんでした。そのため今回は投票期間が例年に比較しても短かったのは残念なことでした。コメントを頂戴した方々には年末のお忙しいところにご依頼しました。ここを借りてお詫びいたします。また著者コメントはこの関係から順次届いたものから公開します。

では、今年の第一位をご紹介します!


第一位  田中秀臣
    『増税亡者を名指しで糺す!』(悟空出版)

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著者から投票してくださった方々へ

 業界から「次年度経済論壇のBest Biased Estimater」と評価されているこの「心に残る経済書ランキング」。2013年に編共著が受賞してから5年ぶりの第一位、本当にありがとうございました。他の著者の方々を差し置いて、主催者が第一位を単著でゲットするのはさすがにバイアスすぎるのではないか、と思います 笑)。ちなみに僕の投票については、関係者が投票したりしたもの、本人の意思がはっきりしないものはカウントしてません。それでも実に多くの人に投票していただいたことは、投票期間中でも十分にわかっていました。素直にうれしいです。2010年代はほとんど経済時論の書は共著ベースで、単著はアイドル経済学という自分で切り開いた分野に関してのものが中心でした。なので純粋な経済時論の単著は、なんと2010年の『デフレ不況』(朝日新聞出版社)以来です。また『ご当地アイドルの経済学』からでもすでに二年9か月ぶり。だいぶ怠けていたようです 笑。

 宮崎哲弥さん、文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」の皆様、そして家族から同時多発的に「そろそろ単著を出した方がいい」とアドバイスをしていただいたことが大きな励みになりました。ありがとうございます! そして上念司さん、ともかくこの長期停滞の論戦の心強い戦友の推薦文も大きな励みでした。

 もちろんなによりも日本の長期停滞を憂う多くの読者のみなさん、この世界経済の不安定の中で増税にはしる亡者やまた批判されるべき主張を唱える識者たちへのするどいまなざしが、この本を今年度の一位にしてくれたと思います。

 本の題名をはじめみたときに「アカデミックからは1キロ遠い」と思いましたが、その日本の経済学アカデミズムも今回の長期停滞を生み出した共犯者だと思っています。その意味では今はこの題名も好きなりました(笑)。数年前にかの毎日新聞の『エコノミスト』から、「学界の異端児」との評価をうけたことがありました。まさに“敵”をよく知る評言ですw。これからも異端児、そして地下経済学者最強を目指して頑張ります。投票いただいた皆さんに新たな一年に幸運がよりありますように!

 

第二位  岩田規久男
    『日銀日記』(筑摩書房

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著者から投票してくださった方々へ

 coming soon

 

 

 

第三位 野口旭
    『アベノミクスが変えた日本経済』(ちくま新書

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著者から投票してくださった方々へ

 

 バブルが崩壊し日本経済が長期デフレに陥ったのは、四半世紀も前のことです。それは、旧日銀、財務省(大蔵省)、第2次安倍政権以前の歴代政権による、意識的あるいは無意識的な失策あるいは無為無策の結果でした。その状況の中で、ようやく「デフレ脱却」を政権にとっての最優先の政策アジェンダに掲げたのが、2012年末に成立した第2次安倍政権でした。本書はその政策すなわちアベノミクスの中間的な総括を意図しています。本書が読者の皆様から一定のご評価を頂いたことは望外の喜びです。

 

 

 

第四位 井上純一
    『キミのお金はどこに消えるのか』(KADOKAWA

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著者から投票してくださった方々へ

  実はマンガは理路整然と物事を説明するには向いていないメディアです。逆に気分とか雰囲気の伝達には他に追随を許さないぐらい優れたメディアです。経済という捉えどころのない、見方によって全然変わってしまう鵺的なものに近づくには、マンガというメディアは大変に向いているのです。私はこの本を描きながら、その親和性に感嘆した次第です。より多くの漫画家が経済マンガを描いてくれることを願っております。投票ありがとうございました。

 

 

 

第五位 伊神満
    『「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明』(日経BP社)

著者から投票してくださった方々へ

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★祝「地下経済書」ランキング5位入賞!★ 年の瀬どこからともなく現れた大量の #心に残る2018年度経済書ベスト3 ツイートは、トンデモ本から学術書までごった煮の闇鍋ランキングだったわけだが、そこになぜか私の保守本流学術誌掲載論文(をネタにした漫談本)がランクイン。みんな、ありがとう! 日本語で本を出すからには、とにかく間口の広い読み物にしたかったので、強豪相手に5位と健闘でき大変光栄です。

 

 

 第六位 金子洋一
    『デフレ脱却戦記2:日銀貴族を討て!編』(桜町書院)

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著者から投票してくださった方々へ

 「デフレ脱却戦記2:日銀貴族を討て!編」(桜町書院刊)を応援していただきましてありがとうございます。昨年の「デフレ脱却戦記:消費増税をとめろ編」に続き入賞させていただきました。
 今回の「日銀貴族を討て!編」は日銀に対しての私の国会質疑への解説を中心にまとめたものです。
 最近、白川方明日銀総裁が著書を発表し、またマスコミに現れ、自らの過去の政策対応を正当化するかのごとき発言を続けております。私は参議院議員在職当時、円高デフレ脱却を実現して、景気や雇用を回復させようとする立場から、日本銀行官僚の皆さんと、通貨の信認、わが国でのハイパーインフレの可能性、ゼロ金利量的緩和の解除の問題、銀行券ルール、日銀の説明責任などについて何回も議論しました。
 特に、白川方明氏は都合の悪い質問は作りかえ、定義も示さず、さらには答弁拒否とまったく議論から逃げ回っていました。公開の場できちんとした議論もできない中央銀行の総裁がいくら分厚い著書を著したとしてもそれは単なる言いっぱなしの自己弁護であり、学問的には意味のないことだと思います。
 そうした白川方明氏をはじめとした日銀官僚の知的誠実さの欠如の証拠にご関心のある皆さんはぜひ、「デフレ脱却戦記2」をお手に取ってください。
 なお、来年は「就職氷河期世代を救うことがデフレ脱却につながる」をテーマに「デフレ脱却戦記3」を書きたいと思っています。

 

第七位 上念司
    『経団連増税政治家が壊す本当は世界一の日本経済』(講談社+α新書)

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著者から投票してくださった方々へ

本としてはこっちの方が売れなかったんですが、投票していただいた皆さんありがとうございました。
日中首脳会談で金魚のフンのようについて行って、経団連加盟企業が習近平のご機嫌取りしてましたね。
本当に腐りきった既得権者であることは誰の目にも明らかだと思います。
大企業は規制によって守られ、租税特別措置によって税金もろくに払いません。
せめて平等な条件で競争してもらわないと、日本経済には百害あって一利なしです。
しかも、こいつらが偏向報道番組のスポンサーまでやっております。世も末ですね。
来年は「放送法遵守を求める視聴者の会」の活動を通じて、腐った大企業に喝を入れたいと思います。
株主総会で待ってろよ!!

 

 

 

第八位 高橋洋一
    『未来年表 人口減少危機論のウソ』(扶桑社新書

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著者から投票してくださった方々へ

この本は、世間で流布している「人口減少はこわい」を打ち破るものです。
昔は人口増加が大変といっていたのに、いつの間にか人口減少が大変と変わっていま
すが、一体どっちが大変なのかといいたいくらいです。
人口増加が大変とは、マルサス人口論などで有名です。その根拠はあって、一人あ
たりの資本装備率が低くなるならです。人口減少はその逆で一人当たりの資本装備率
が高まるので、一人当たりのGDPは大きくなり、何が問題なのでしょうか。
しかも、人口減少は読みやすいもので、すぐには到来しないので、政策対応は簡単な
ものばかりです。
ちなみに、2002年人口推計には筆者も少し関わりましたが、その推計は今でもほ
とんど間違っていません。ということは、予定どおり少子化が進行しているので、人
口減少が問題という人は、何が問題なんでしょうか。20年前からわかっているもの
ばかりです。
予想外の人口減少があれば、多少は対応に手間取るでしょうが、それでも調整可能な
問題ばかりです。
世間で流行っている人口減少悲観論は、マスコミや地方自治体関係者その他が煽りた
いだけなので、たいしたことないのにと皮肉ったのです。

 

 

 

第九位 上念司
    『日本を亡ぼす岩盤規制 既得権者の正体を暴く』(飛鳥新社


著者から投票してくださった方々へ

私の今年一番の力作でした。投票していただいた皆様ありがとうございます。
1980年代に終わらせておくべきおバカ規制が、いまだに続いております。
バブルで浮かれてるときにやっちゃえば楽だったのに、本当にいいチャンスを逃しました。
やっぱり財務省がすべての元凶ですね。
高橋洋一先生が財務官僚時代に「それでは天下りができなくなってしまう。資産は温存し、増税で借金を返す理論武装をしろ」と命令されたこともあるそうです。
まさに確信犯、故意犯です。
子供の頃楽しいことぜーんぶ諦めて受験勉強したんで、その分を取り返したいと思ってるんでしょうか?
だとしたらどこまでセコい人間性なんだと思います。
でも、学歴エリートってそういうセコい奴多いですよね。
来年もこういう連中を全力でコケにしていきたいと思います。
応援よろしくお願いします。

 

 

 

第十位 ブレイディみかこ松尾匡 北田暁大
    『そろそろ左派は<経済>を語ろうーレフト3.0の政治経済学』(亜紀書房


著者から投票してくださった方々へ

ブレイディみかこさんから

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実はこの本には4人目の著者がいました(と言っても、松尾さんも北田さんも反対されないと思います)。それは亜紀書房の小原央明さんです。日本にも反緊縮を訴える左派が必要だという彼の危機感こそが本書の核にありました。すごい編集力と忍耐力でした。その本がこのように評価されたことはとてもうれしいです。ありがとうございました。

松尾匡さんから

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投票いただきましたみなさん、ありがとうございます!!
この本は、左派の外から左派をくさしている本ではありません。まともに闘える左派、レフト3.0へのグレードアップを目指すための本です。
昨年は、アメリ中間選挙でのオカシオコルテスらサンダース派の躍進、フランス黄色いベストの闘いなど、レフト3.0の世界的隆盛に向けてまた一歩進んだ年でした。
今年こそ日本でもこの躍進がはじまる兆しが見えます。ともに闘いましょう。

 

北田暁大さんのコメントは、

coming soon

 

 

 

 

第11位  ケネス・シーヴ &デイヴィッド・スタサヴェージ 

     『金持ち課税』

 

 

 

第12位 大竹文雄・平井啓編著

    『医療現場の行動経済学:すれ違う医者と患者』(東洋経済新報社

 

 

 

第13位 ジャン・7ティロール

    『良き社会のための経済学』(日本経済新聞社

 

 

 

第14位 花薗誠

    『産業組織とビジネスの経済学』(有斐閣

 

 

第15位 井上智

    『AI時代の新・ベーシックインカム論』(光文社新書

 

 

 

第16位 瀧澤弘和

    『現代経済学ーゲーム理論行動経済学・制度論』(中公新書

 

 

 

第16位 ガイ・スタンディング『ベーシックインカムへの道』(プレジデント社)

 

 

 

第16位 T・バトラー=ボードン

    『世界の経済学 50の名著』(ディスカヴァー・トゥエンティワン

 

 

 

第19位 ロバート・J・ゴードン『アメリカ経済 成長の終焉』(日経BP社)

 

 

 

 

第19位 ハル・ヴァリアン『情報経済の鉄則 ネットワーク型経済を生き抜くための戦略ガイド』(日経BP社)

 

 

 

 

 

 




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