岐阜県海津市の木曽三川輪中ミュージアムに行ってきました。
海津市コミュニティバス

鉄道でのアクセスがあまり良くない海津市へは名鉄津島線の津島駅からバスで向かうことにしました。

海津市のコミュニティバスが県境を越えて愛知県まで走ってきています。
海津市の西部を養老鉄道が走っていますが桑名か大垣に出る必要があり、単純に名古屋に出るには津島まで来た方が便利なのでしょう。
平日の日中は1時間に1本走っていますので、コミュニティバスのわりには頑張っていると思います。

運賃は一乗車200円です。
私は3回乗る予定にしていますので、1日フリーきっぷ500円を購入しました。100円お得です。

黄色のバスは津島市のコミュニティバスでした。

こちらが海津市のコミュニティバスです。

料金は前払いで、運転手さんからさきほどの一日フリーきっぷを購入しました。

乗客は私を含めて3人でした。

座席の背もたれに注意事項が書かれていましたが、スマホ禁止はキビシイです。

10分も走れば濃尾平野の田園地帯に入っていきます。

愛西市に入るとハスの畑がいたるところで見ることができました。
あいさいレンコンの産地です。
年間約3800トンを生産し、全国でも有数のれんこん生産量を誇る愛西市。
木曽・長良・揖斐川などが運ぶ土砂によって形成された、海水面より土地が低い水郷地帯です。
江戸時代後期からこの豊かな土壌と水を活かしたれんこんの栽培が盛んに行われてきました。6月下旬から8月上旬にかけてピンクや白の可憐なハスの花が一面に咲き誇り、秋から春頃にかけて収穫の時期を迎えます。
そんな愛西市産のれんこんは、特産品として多くの人から長年愛されています。

木曽川・長良川にかかる東海大橋を渡ると岐阜県海津市です。

津島市を出て約30分弱、終点の海津市役所に到着しました。
木曽三川輪中ミュージアム

木曽三川輪中ミュージアムへは市役所から5分ほど歩きます。

ミュージアムは寺院風あるいは城郭風の立派な建物でした。

もともとは海津市歴史民俗資料館でしたが、今年の3月29日に木曽三川輪中ミュージアムとしてリニューアルオープンしたそうです。
入館料は500円。

館内は階により3つの展示コーナーに分かれています。
1階:土地の記憶
木曽三川下流域の地形の変遷を示す大規模な模型装置、大型スクリーン映像やプロジェクションマッピングによる展示、体験コンテンツ「縄文ライフ」などがある。
2階:輪中のくらし
輪中シアターで治水や農業などの歴史についての映像、文化遺産「金廻四間門樋」の紹介映像を展示。
3階:武士たちの軌跡
3階は武士(もののふ)たちの軌跡のテーマで、高須藩や幕末を生き抜いた高須四兄弟の展示、江戸時代以前の歴史を映像やグラフィックで紹介している。
まずは1階から見ていきます。


お客は私一人でしたが、各階に市役所のOBでしょうか、ガイドさんがいました。ちょっと説明してもらいまいした。
(あとから二人お客さんが来ました)
墨俣城に行った時にも学びましたが、縄文時代あたりまで伊勢湾は濃尾平野の奥深くまで入り込んでいて海でした。
その後、木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)の堆積物がたまり平野になっていきましたが、各河川は好き勝手に流れ頻繁に洪水を引き起こしていました。
後述しますが江戸時代に薩摩藩による河川改修工事、明治時代に入ってからオランダ人技師ヨハニス・デ・レーケが招かれ本格的な改修が行われました。


縄文時代・古墳時代の解説コーナーがありました。養老山地のふもとに多くの貝塚や遺跡が残っているようです。

2階の輪中の暮らしコーナーです。
輪中は中学校の地理で出てきたかもしれません。洪水を防ぐため堤防で囲まれた低地のことだったと思います。

岐阜県、愛知県の木曽三川流域には70近い輪中があり、このあたりは高須輪中と呼ばれ代表的な輪中だそうです。


幕府の命を受けて木曽三川改修工事の陣頭指揮に当たった薩摩藩士、平田 靱負(ひらたゆきえ)の胸像です。
貿易で財を蓄えていた薩摩藩の力をそぎ落とそうと、改修工事を命じた幕府もなかなか姑息ですね。

たいへんな難工事で多くの犠牲者が出ました。工事費用も薩摩藩の持ち出しだったそうです。
木曽三川ミュージアムから10㎞ほど南の薩摩藩が作ったとされる油島千本松締切堤の側には薩摩藩士を祀る治水神社が建立されています。

流域には薩摩藩士の墓所も点在しています。

明治の改修の説明パネルです。

明治の工事ではこれまで木曽川と長良川が合流して流れているのを分離する工事が行われました。背割堤の建設です。
これによりほぼ今の流路となり、洪水は大幅に減ったそうです。

昔の輪中の暮らしを記録した写真です。田んぼを作るのには良さそうですが、住むには水ばっかりで大変そうです。

家や蔵は水に浸からないようにかさ上げされて作られたそうです。

明治から大正あたりの住宅の再現コーナー。

当時用いられていた道具の数々。


嫁入り船で婿の家に向かったそうです。

3階には能舞台がありました。豪華な施設です。

このあたりを治めていた高須藩と高須城の解説です。



次に乗るバスの時間があるので、このあたりは軽く流しました。


滞在時間は40分ほど、駆け足で見学しましたが、丁寧に見れば2時間くらいかかりそうでした。
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