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大学に登場したAI食堂。つくったのは教職員と学生たち。食堂が実践的な学びの場となる

上海閔行技術学院にAI食堂が登場した。注文の量と種類を受けて、AIが調理計画を立案し、ロボットが調理をするというものだ。このAI食堂をつくったのは、閔行技術学院の教職員と学生たち。学生の実習プロジェクトになっており、実践的な学びの場となっていると中国之声が報じた。

 

学食がAI食堂に

上海市の職業大学、上海閔行技術学院にAI食堂が登場した。注文は電子パネル、調理はロボット、決済はスマホ決済と人手がまったくかからない食堂だ。この大学には食堂が3つあるが、そのうちの1つをAI食堂に改装した。以前の食堂では12人のスタッフが働いていたが、AI食堂ではわずか2人になる。

▲3つある学食のうち1つがAI食堂となった。学生からも人気の食堂になっている。

 

開発は教職員と学生たち。食堂でもあり実習教室でもある

このAI食堂は、ロボットアームなどはサプライヤーから調達しているものの、設計やソフトウェアの多くは、閔行技術学院の教職員と学生の手づくりだ。この大学には工学系の学科が多いため、各学科の実習教材ともなっている。食堂であり、教室でもあるのだ。

▲どの料理を優先してつくるかも、注文量からAIが立案をし、ロボットに指示を出す。

▲献立も、調達可能な食材からAIが立案する。

 

AIが注文状況を見て、調理計画を立案

最も成功したのは調理プロセスだ。電子パネルでの注文状況を見て、AIがどの食材をどのくらい使って、どの料理から先につくるべきか、立案をする。ロボットアームはその計画に従って調理をする。さらに、食材の調達計画もAIが立てる。

これにより、食材の調達に無駄がなくなり、調達量は20%減少した。さらに、厨房から廃棄される食材は40%以上減少した。

▲食堂の前にあるタッチパネルで料理を注文する。この注文量を受けて、AIが調理計画を立案する。

 

決済は映像認識で自動精算

また、決済では映像認識技術が使われている。さまざまな料理をプレートに乗せ、精算コーナーに置くと、画像認識により、どの料理かが認識され、料金が自動で計算される。学生は、確認後、学生証を兼ねる電子マネーカードやスマホ決済で支払いをする。

▲精算は、取った料理を置くだけ。画像認識で料金が計算される。

 

購入履歴をビッグデータ分析

さらに、ビッグデータ分析も進んでいる。最も効果があったのは、経済的に困難な学生を抽出することだ。学食は外の食堂に比べて価格が安く設定されているため、経済的に苦しい学生は3食を学食でとる。さらに、安くて量の多いメニューを選ぶ傾向がある。

このような食事の傾向からAIが経済的な問題を抱える学生を割り出し、教官との面談に結びつけ、奨学金などの申請に結びつけている。

また、食事の履歴から栄養摂取状態の分析も行い、個人ごとの栄養状態も把握できるようになっている。今後、食事や生活のアドバイスをすることに結びつけていく予定だ。

▲AI食堂は、教職員と学生たちが主要な部分を開発している。今後も、ここで多くの実践的な実習が行われる。

 

実践的な学びの場となるAI食堂

このAI食堂のねらいは、学生たちに机の上ではなく、実践的なスキルを身につけてもらうことだ。学生たちがアイディアを出し、今後もAI食堂は進化していく。その実装過程で、サプライヤーのエンジニアとともに共同作業をすることも多く、AI食堂での実習がそのままインターン実習になっている。学院としては、このような試みにより、質の高い就職にも結びつけたいとしている。

閔行技術学院では、AI食堂での成果を評価しながら、学生寮や自習室といった学内の施設を次々とAI化をしていく予定だ。

 

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