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個人向け3Dプリンターが急成長。すぐに遊べる中国製のグローバルシェアは96%

個人向けの3Dプリンターが急速に普及している。価格が安くなり、すぐに遊べるようになったことが要因だ。海外への輸出も増えており、グローバルの個人向け3Dプリンターの中国のシェアは96%にもなると呉暁波頻道が報じた。

 

個人用3Dプリンターが急速普及

3Dプリンターが家庭に急速な勢いで普及している。消費者向け3Dプリンターは、2023年でも個人ユーザーは20%未満でしかなかったが、2025年には45%に達している。

特に大きいのが、3Dプリンターブロガーとも言える人たちが登場して、3Dプリンターで制作した玩具をSNSに投稿するようになったことだ。これに刺激されて、個人で3Dプリンターを買い求める人が増えている。

▲流行したLabubuも早速3Dプリンターのモデルデータが拡散し、自分だけのLabubuをプリントする人が続出している。

 

すぐに遊べるアプリが付属

最も売れているのは1000元(約2万2000円)前後のもので、購入するとアプリが付属していて、その中に数万種類ものモデルが用意されている。多くの人は、その中から気に入ったものをプリントしてみるという遊び方だ。

さらに、専用のソフトウェアを使って改造をする人もいる。日本の年賀状印刷のようなものだ。自分で1からデザインするのではなく、用意されているデザインを利用する。2時間から6時間ほどで印刷が終わり、玩具が手に入る。

▲3Dモデルデータはさまざまなところにあるので、誰でもこのような3Dプリントができる。これに着色をして楽しむ。

 

価格が大幅に下がったことが普及の起爆剤

これだけ普及したのは、やはり価格だ。2012年に3Dプリンターが登場した頃は、1台1000ドル(約15.6万円)を超えるのは当たり前だった。しかし、中国で製造されるようになると、入門機の価格は1000元程度に下がり、さらには800元ほどのものもある。

消耗品である印刷材料も価格が1/3になっている。手のひらに乗るようなサイズのものであれば、材料費は20元から30元(約670円)で済む。

3Dプリンターの印刷素材。色も増え、価格も以前の1/3程度の感覚になっている。

 

素人でもすぐに遊べる環境が整った

もうひとつはプラグアンドプレイ化が進み、素人でも扱えるようになったことだ。3Dプリンターを購入すれば数万種類のモデルが入ったアプリがついてくるし、世界最大の3Dモデル共有コミュニティMakerWorld(https://makerworld.com/)には数百万種類の3Dモデルが登録され、毎月10万種類ずつ増えている。

多くの人がこのような既存の3Dモデルをプリントして楽しみ、中には自分で3Dモデルをつくり、SNSで公開し、販売までやる人もいる。

▲複雑な3Dプリンター作品をつくってSNSで公開する、3Dプリンターインフルエンサーも多数登場している。

 

3Dプリンターから生まれた大根ナイフブーム

2023年、3Dプリンターに夢中になったある大学生が「大根ナイフ」を制作したところ、中国中で爆発的な人気となった。ジャックナイフのように刃を入れたり出したりできるが、もちろん、刃で何かを切ることはできず、安全性は確保されている。これをかちゃかちゃさせるのが面白いと、あっという間に人気になり、模倣する業者が大量に出現して定番の玩具となった。このようなトップクリエイターの年収は50万元(約1100万円)を超えているという。

さらに、AIが遊び方を広げている。AIに写真を見せると、それを3Dモデルのデータにしてくれる。これにより、玩具キャラクターだけではなく、実在の人物のフィギュアをつくって楽しんでいる人も増えている。

3Dプリンターに夢中になった大学生が、自分で設計して大根ナイフをつくり、SNSで公開したところ大人気に。模倣する商品もすぐに登場してブームとなった。

 

中国製3Dプリンターのグローバルシェアは96%

玩具としての3Dプリンターは海外にも輸出されている。2024年、入門モデルの3Dプリンターの輸出額は6.1億ドル(約950億円)となり、前年から77.2%増となった。この分野での中国のシェアは96%に達している。

3Dプリンターだけでなく、遊び方も中国から海外に輸出されることになるかもしれない。

 

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