百度のロボタクシー「蘿卜快跑」の香港でのテスト営業が順調に進んでいる。初めての左側通行都市であり、ここで成功をすれば、英国の影響の強い国々への進出の可能性が見えてくると氷川思想庫が報じた。
海外に進出するロボタクシー
百度(バイドゥ)のロボタクシー「蘿卜快跑」(ルオボ=ロボの音訳)はすでに中国14都市で営業運転をし、アラブ首長国連邦でのテスト営業を始め、スイス、トルコ、シンガポール、オーストリアなどでの営業計画が進んでいる。
今年2025年からは香港でのテスト走行が始まった。

残すは香港中心街のみ
百度がテスト走行の免許を香港で取得したのは昨年2024年11月。当面は空港付近の閉鎖区間でのテスト走行を行ったが、今年2025年4月より乗客を乗せるテスト営業をはじめ、6月には試験営業エリアをニュータウンである東涌に広げた。さらに、別荘が多い南区の免許も取得し、試験営業エリアをわずか1年の間に広げている。
すでに一般車両との混合走行も常態化し、早い段階で交通状況の厳しい香港中心地に入りたいとしている。
難度の高い香港でアルゴリズムを鍛える
香港政府は、自動運転を香港の顔にしようとし、百度香港との二人三脚でロボタクシーの営業運転を目指している。
香港は、非常に交通状況が厳しい。街は狭く、常に渋滞が起こり、急な坂道も多い。さらに、問題なのが高層ビルが多いために、測位衛星信号(GPS)が乱れやすく、カーナビがうまく機能しないことだ。
このような条件下で鍛えられたロボタクシーは世界のどこに行っても通用する。香港政庁は香港をロボタクシーの実験場として、そこで運営ノウハウを確立し、百度香港とともに輸出産業にすることをねらっている。
初めての左側通行で進出国が広がる
これは百度側にとっても大きな意味があった。百度は、すでにドバイやアブダビなど世界16都市で試験営業を始め、海外市場を獲得しにいっているが、その戦略上、香港市場での営業は非常に大きな意味がある。なぜなら、香港は英国の租借地であった歴史から、左側通行なのだ。百度にとって、初めての左側通行でのロボタクシーとなる。
この左側通行の香港で技術を成熟させることで、英国、オーストラリア、シンガポールなど、英国の影響が強かった地域への進出がやりやすくなる。
国内ではすでにPony.aiなどのロボタクシーのライバルは多く、価格競争を始める状況になっている。百度は国内での展開と海外進出を同時並行で進めようとしている。その中で、左側通行の香港での試験営業を始めたことは大きな意味を持っている。
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