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純電気シンギュラリティとは。新車販売が電気自動車100%になる日。現状は60%

NIOの共同創業者、秦力洪総裁が語った言葉「純電気シンギュラリティ」が話題になっている。新エネルギー車の新車販売のほぼすべてが電気自動車になる特異点のことだ。現状では60%が電気自動車になっており、純電気シンギュラリティは遠くない可能性があると螺旋実験室が報じた。

 

順調に成長する新エネルギー車販売

新エネルギー車(NEV)の販売は順調に伸びている。中国自動車流通協会乗用車市場情報聯席分会(乗聯会)の統計によると、今年2025年上半期の新エネルギー車販売台数は546.9万台となり、全体に占める割合も50.2%となり、燃料車を超えている。

NEVには電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド(PHEV)があるが、もうひとつレンジエクステンダー(REEV)にも人気があった。レンジエクステンダーはEVと同じようにモーターで走行をするが、ガソリンエンジンも搭載していて、エンジンでバッテリーを充電することができる。日本では日産のe-Powerがこのタイプだ。

▲中国の昨年の新エネルギー車販売台数(点線)と今年の販売台数(実線)。各月とも前年を上回っている。中国自動車流通協会のデータより作成。

 

レンジエクステンダーの人気が下降中

BEVは航続距離に不安がある、PHEVは価格が高く、複雑な構造であるため故障修理が心配という人が、シンプルなハイブリッドでありながら、BEVと同じ乗り心地を実現でき、充電の心配をしなくていいところから、かつては人気があった。

しかし、NEVの伸び率を見てみると、BEVが前年比46.24%、PHEVが31.17%も伸びているのに対し、REEVの伸びは16.50%にとどまっている。REEVは次第に人気を失いつつあることが明らかになった。

▲新エネルギー車の販売台数の内訳。60%以上がBEV(電気自動車)になるようになってきた。PHEV、REEVの割合が減りつつある。中国自動車流通協会のデータより作成。

 

純電気シンギュラリティはいつやってくるのか

2025年に成都市で開催されたモーターショーで、NEVメーカー「蔚来」(ウェイライ、NIO)の共同創業者である秦力洪総裁は、「純電気シンギュラリティ」という言葉を使った。

従来のBEVは航続距離に不安があるために、そこを心配する人がPHEVやREEVを購入していたが、バッテリー技術の改善により、今ではよほど特殊な用途でなければ航続距離を心配する必要がなくなっている。さらにBEVは自動運転という付加価値がある。この2つにより、PHEVとREEVの人気が下降し、BEVに人気が集中する特異点がやってくるという意味だ。

販売データを見る限り、すでにその純電気シンギュラリティが始まっている。

 

REEVに強みのあった理想汽車は苦戦中

NEVメーカー「理想」(リーシャン、リ・オート)は、REEVに強みがあったブランドで、かつては新興NEVメーカーランキングでは必ずトップ3に入っていた。しかし、2025年7月のランキングでは4位に落ち、理想はBEVの販売に力を入れるようになっている。

また、理想の平替(安価な代替品)と揶揄される「零跑」(リンパオ、リープモーター)もREEVに強みがあったが、BEVを主体にPHEVが補うという戦略に転換をした。今年発売したB10、B01の2つの新車種では、REEV版が用意されていない。

多くのメーカーが、REEVを縮小し、「BEVが主力、PHEVが補助」という戦略に転換をしている。

▲2025年7月の新エネルギー車新興ブランドのランキング。REEVに強みがあった理想汽車以外はどこも大きく伸ばしている。

 

電気で走った方が燃料代が圧倒的に安い中国

この流れが生まれているのには、中国では電気代が安く、ガソリン代が高いという事情がある。発電は再生可能エネルギーが急増し、さらに石炭火力の場合はエネルギー源を国内でまかなえる。このため、発電エネルギーの8割以上は国内供給ができている。一方、ガソリンは8割が輸入で国際価格に準じざるを得ない。

このため、ガソリンよりも電気で走る方が得になっている。高速道路の充電スポットは街中の充電スポットよりもかなり高めの価格設定だが、それでも1kW1.4元程度。理想L8(REEV)では500km分を充電するのに150元前後になる。しかし、ガソリンのみで500kmを走ろうとすると、8.1元/ℓの計算で300元を超えることになる。

このため、高速道路の充電ステーションでは、BEVだけでなく、PHEVやREEVも充電をするため、休日には混雑することになっている。

しかも、BEVのバッテリーは改善が目覚ましく、急速充電に対応しているのが標準であるため、充電時間も短縮できる。

このような経験から、航続距離の不安がほぼ解消されたBEVであれば、BEVにしたいと考える人が増えている。

▲各国の電気代。電気代の安い国でEVシフトは進んでいる。GlobalPetroPrice.comのデータより作成。

 

電気代の安い国でEVシフトが進んでいる

つまり、純電気シンギュラリティは、バッテリー技術の進化がその要因だが、電気代の方が安いという中国の事情がその後押しをしている。

EVシフトには、この電気代が安いという条件が大きく影響する。世界のエネルギー費を掲載しているGlobalPetroPrice.com(https://www.globalpetrolprices.com/electricity_prices/)によると、欧州で電気代が高いことで知られるドイツでは0.365ドル/kWhだが、中国では0.120ドル/kWhと1/3程度になっている。ガソリン代は国際価格でほぼ同じであるため、中国では電気で走りたいという要望が強くなる。

また、天然ガスなどのエネルギー資源が豊富な東南アジアでも電気代は安い。東南アジアの多くの国では、まだ自動車そのものが普及段階にあり、EVシフトをするには充電ステーションなどの整備などの課題はまだまだ大きいが、それが整ってくれば、短時間で純電気シンギュラリティを迎える可能性がある。

 

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