京東がフードデリバリーに参入したことで、毎週末にミルクティー0元などの焼銭大戦が始まっている。一方、注文を受ける店舗側では、注文がさばけない大混乱に陥っていると南風窓が報じた。
ミルクティー0元のデリバリー大戦始まる
EC大手の「京東」(ジンドン)がフードデリバリーに参入したことで、にわかに「美団」(メイトワン)、「ウーラマ」を巻き込んだ焼銭大戦が始まっている。京東がユーザーを確保するために、さまざまな補助金政策を打ち出し、他社もそれに対抗をするということが起きているからだ。週末になると「ミルクティー0元」「18元以上の購入で18元引き」などさまざまなキャンペーンが登場する。
これにより、対象製品となった中国茶カフェなどでは注文票の出力が止まらない、スタッフは朝から晩までドリンクをつくっても間に合わない、そこに多数のデリバリー騎手が押し寄せるという限界を超えた状況になっている。

店舗には通知なくキャンペーンが始まる
問題はこのようなキャンペーンが直前になって発表され、カフェや飲食店には特段通知のようなものはないということだ。そのため、飲食店側の準備ができてなく、スタッフも足りない、材料も足りないという状態に追い込まれ、デリバリー注文の受付を一時中断する店舗が相次いだ。

1日2.5億件の注文が
これまで、フードデリバリーの記録は1日1億件というものだった。この記録は、この焼銭大戦であっさり塗り替えられた。7月の第1週、第2週の土曜日には美団だけで1億件、1.5億件となり、フードデリバリー全体では2.5億件を突破した。
しかし、カフェはほとんど儲けていない。10元のドリンクを1杯売ると通常であれば3元から4元がお店の利益となる。しかし、この焼銭大戦では、デリバリープラットフォームとカフェ本部の話し合いにより、プラットフォームが補助をするのは7元ほどで、店舗の利益は1元程度になってしまう。一方、この大量の注文をさばくために、臨時にアルバイトを雇うなどの必要があるため、通常よりも儲からないどころか、利益はほとんど出なくなってしまうのだ。
スタッフはへとへとになり、金一封の臨時ボーナスを期待しているが、店舗としてはとてもボーナスなど出せる状況ではない。これに落胆をして、アルバイトが辞めたり、さらには正社員まで離職するということまで起きている。


当局も抑制を呼びかける
7月18日、市場監管総局は、美団、ウーラマ、京東の3つのプラットフォームを呼び出し会談を行った。そして、8月1日、3社は共同で声明を発表し、無秩序な競争を行わないことを宣言した。
これにより、0元購入のようなキャンペーンは止まったが、今でも週末になると、お得なキャンペーンが実施され、カフェのスタッフは疲弊をする日になっている。
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