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「DeepSeek推薦」を売り文句にするラーメン屋。ネットマーケティングはSEOからGEOへ

「DeepSeek推薦」を売り文句にする飲食店、商品が増えている。検索エンジンの最適化を行っていたSEO業者は、こぞってGEO(生成AI最適化)に転換をし始めているとIT時報が報じた。

 

ネット検索は検索エンジンからチャットAIに

つい最近までは「ググればわかる」という言い方が通用していたが、今ではこの言葉はほとんど使われない。近年では、「上海に美味しいレストランはありますか」「どうやれば健康的にダイエットできますか」という質問は、検索エンジンではなく、チャットAIに尋ねるようになっている。

この変化の好ましいところは、イナゴのように増殖するアフィリエイトサイト、SEOサイトがなくなることだ。飲食店であれば、自社に誘導する「上海グルメガイド」などのサイトをつくり、SEO対策を施し、検索上位にくるようにする。しかし、内容は公平なものではなく、自社に誘導するようになっている。これで、多くの人の注目を得ようというものだ。

内容は自社宣伝以外は適当であることが多く、確かな情報を得ようとして検索エンジンを使う人にとってはノイズでしかなく、これがあまりにも多いために、多くの人がチャットAIで調べ物をするようになっている。

 

AIが推薦することを宣伝材料にする店舗も

ところが、ある上海のラーメン屋の前に「DeepSeek推薦」という看板が立っていた。DeepSeekに「上海でいちばん美味しいラーメン屋」と尋ねると、自分のラーメン屋がトップに表示されたというものだ。

また、SNS「小紅書」には、さまざまな商品で、「DeepSeekが推薦した」という紹介が大量に登場している。

これらは信じていいのだろうか。

▲あるラーメン屋の液晶看板には「DeepSeek推薦」の、文字が。実際のDeepSeekの回答も表示されている。

 

存在しない飲食店を推薦するDeepSeek

IT時報の記者は、DeepSeekに上海市虹口区天潼路付近の麺屋を推薦してもらった。7軒の麺屋が紹介されたが、2位と3位の店は、上海市にはない店だった。また、洋食店も紹介してもらうと2位の店は上海にはなく、広州市にある店だった。

記者は、なぜこんなことが起きるのかを調査した。DeepSeekはウェブを学習して、それに基づいて学習をしている。必ず、なんらかの情報源があるはずだ。

すると、麺屋に関しては、非常に小さなサイトで情報源とおぼしきサイトが見つかった。しかし、その2つの記事は、いずれも麺屋のオーナー自身が投稿したことが確認できた。

洋食店に関しては、グルメ評価サービス「大衆点評」のようだ。5000件以上のコメントがつき、総合評価は4.8に達している。確かに名店のようだが、上海にはない。

▲しかし、同じ問合せをDeepSeekにしてみると、まったく違った回答が得られた。このお店の名前は登場しない。

 

存在しない飲食店をAIに推薦させる実験

ハッカーの陳明さん(仮名)は、あるテストを行った。架空のブランドを立ち上げて、それをどのようにすればチャットAIが推薦してくれるようになるかを調査したのだ。詳細は公表することはできないが、基本的にはSNSやウェブなどに露出をしていくと、チャットAIはその自作ブランドを推薦してくれるようになる。

どこに露出するかもある程度は重要だが、基本は流量の多い場所に露出をするということにつきるという。

▲ECでも、「DeepSeekが推薦」の文字が宣伝文句として使われることが珍しくなくなっている。

 

SEOからGEOへ

つまり、これまでのSEOサーチエンジン最適化)からGEO(生成エンジン最適化、Generative Engine Optimization)に移行をしている。

頭豹研究院によると、チャットAIを使って検索をする人の割合は、2024年1月の3.1億回から2025年2月には19.8億回と急増している。

多くのSEO対策業者がGEOに転換をしており、ある業者は3800元(約7.8万円)でGEO対策を請け負っている。品質基準は、依頼主から与えられたキーワードでDeepSeekに問い合わせをした時、1ヶ月に20回以上、依頼主のブランドが表示されるようにするというものだ。ただし、依頼をするには、自社のSNSなどで2万人以上のフォロワーを獲得していることが条件になる。

GEO対策業者は、どのようにしてDeepSeekの回答に依頼主のブランドを反映させるかについてはコメントしてもらえなかったが、要はSNSの記事を起点に、さまざまなアフィリエイトサイトを作成して、DeepSeekに、そのSNS記事を学習対象として注目させるという手法のようだ。

また、別の業者は、依頼主のブランドを検索するスクリプトをつくり、DeepSeekで大量に検索させるという手法を使っている。検索回数があがると、DeepSeekがその検索内容について学習する価値があると判断するようだ。

 

GEOもデータ汚染からは逃れられない

だとすると、次のようなことが起こっていく可能性がある。まず、SNSを開設し、大量のフォロワーを業者に依頼して獲得し、架空の記事やコメントを投稿してもらう。さらに、自動化スクリプトでそのブランドを検索し、架空の内容の情報記事を掲載したサイトを乱立させる。

つまり、検索エンジンから離れることができて、内容のないアフィリエイトサイト、SEOサイトを目にすることはなくなったが、GEOが成熟してくると、内容のないSNS記事を大量に見かけるということになるかもしれない。結局、私たちはビジネスによるデータ汚染から逃れることはできないのだ。

 

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