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高いモデルほど売れ、安いモデルが売れないファーウェイの新エネルギー車

ファーウェイは自動車メーカーとの共同ブランドを通じて新エネルギー車を発売しているが、高いモデルほど売れ、安いモデルが売れないという不思議な現象が起きている。自動運転の標準装備化に理由があると電廠が報じた。

 

高いモデルほど売れるファーウェイ

ファーウェイは、既存の自動車会社各社と共同ブランド「問界」「智界」「享界」「尊界」などを設立し、ファーウェイの技術を使った電気自動車(BEV)を発売している。その特長は高度な自動運転だ。さまざまな自動車メディアが実車評価をしているが、ファーウェイのADSの性能がほぼトップにくる。

ところが、ファーウェイの自動車に不思議な現象が起きている。それは高い車種ほどよく売れ、安い車種ほど売れなくなるという現象だ。

実売価格が50万元(約1000万円)の問界M9は、今年2025年5月のデータによると1万台以上が売れた。その一方で、20万元(約400万円)まで価格が下がった智界S7は販売台数が1000台以下なのだ。

同じ問界の2025年上半期の統計でも、問界M9は6.4万台で、30万元(約600万円)の問界M7は4.2万台で、最も安価な30万元を切る問界M5は1.4万台しか売れていない。

普通は安い車種ほど数が出るのに、ファーウェイの自動車ではまったく逆の現象が起きている。

▲問界Mシリーズは数字が大きいほど高級になる。ところが、高い車ほど販売量が多いという不思議な現象が起きている。

 

現在のL2+自動運転はあくまでも人間が運転主体

この原因は、消費者の自動運転に対する微妙な見方がある。現在、乗用車に広がっている自動運転はL2+と呼ばれるもので、完全自動運転ではない。あくまでも運転主体は人間にあるため、自動運転中も周囲を注視し、必要があれば人間が積極的に運転介入をすることが求められる。自動運転中であっても、事故が起きた場合、その責任は人間にある。

ところが現実には、スマートフォンを見たり、よそ見をしたり、場合によっては居眠りをしてしまうことがある。これはすべて違反となり、警官に現認されると切符を切られることになる。そのため、メーカーなどは「自動運転」という言葉を公式に使うことはできず、「アシスト運転」と記載しなけれならない規制がかかっている。

▲問界M8は40万元(約800万円)の価格帯の高級車。このクラスの車を買う人は自動運転に対して支払うオプション料金は気にしない。

 

自動運転に興味はるが、お金は払いたくない

まだ、普及が始まったばかりであることもあり、多くの人が自動運転に興味を持っているものの、追加料金を支払ってまで自動運転を導入するかというと考えてしまうのだ。

「2024マッキンゼー中国自動車消費者洞察」(マッキンゼー&カンパニー)によると、自動運転に興味を持っている人は7割前後で増え続けているが、では「自動運転のために追加料金を支払う意思はあるか」という問いには、44%の人しか「はい」と答えず、2023年には36%となり、8%も減少した。一線都市(大都市)で見ると、42%だったものが28%となり、14%も下落している。

つまり、多くの人が「自動運転に興味はあるものの、追加料金は支払いたくない」と考えているのだ。

▲左は自動運転機能に対して関心がある人の割合。右は、自動運転にオプション料金を払ってもいいという人の割合。年々、払ってもいいという人が減っている。「2024年マッキンゼー中国自動車消費者洞察」(マッキンゼー)より引用。

 

各社は自動運転を標準装備化

中国の新エネルギー車市場で、最も売れ行きがいいのは15万元から30万元の価格帯だ。2024年はこの価格帯の車が396.1万台売れ、全体では1286.6万台であるので、30.8%がこの価格帯ということになる。問界では、M5がこの価格帯だが、M7は30万元を超えるモデルがあり、M9は完全に上位価格帯になる。

この価格帯は激戦区で、多くのBEVが自動運転に対応しているが、追加料金を取らなくなっている。BYDは車両価格そのまま据え置きで自動運転機能を搭載した。理想も自動運転を標準搭載している。小鵬(Xpeng)は自動運転を導入するのに2.8万元が必要だったが、2022年に2.2万元に価格改定を行い、結局、現在は標準装備として無料になっている。

一方、M5の自動運転は買い切り3.6万元、サブスク月720元とかなり高い。ここが、問界などファーウェイブランドの車が、この価格帯で売れない理由になっている。

 

大衆車ゾーンでは自動運転は標準装備にする必要がある

この価格帯は、いわゆる大衆車のゾーンであり、価格に対する要求が厳しい。自動運転に興味はあるが、それで2万元から3万元の追加料金が必要ということは、実質的な値上げに等しく、実際にどれだけ使うかわからない機能に対して、それだけの額を支払うのは躊躇してしまうのだ。

時間が経って、自動運転が日常のものとなり、自動運転の利便性を体感していればまた違った見方をするかもしれないが、初めて自動車運転者に触れる人は価格面であきらめてしまうという現象が起きている。

▲Xpeng P7+は18.68万元(約380万円)から。自動運転は以前はオプション料金が必要だったが、現在は標準装備となり、無料になった。

 

高級車ゾーンでは追加料金は問題にならない

一方、50万元クラスのM9は、完全に高級車であり、3万元の追加料金を気にしない人たちが購入し、なおかつ車両価格から見れば3万元は大きな金額ではなくなる。そのため、このクラスでは高級感を求めている人が、フル装備で買うことが多い。

つまり、ファーウェイの自動車戦略は、高級車で存在感を出すことで、大衆車の領域での厳しすぎる競争に参加をしていくことはしないようだ。ファーウェイは、スマートフォンでもデジタルデバイスでも、独自技術を使った高級デバイスというイメージを着々とつけつつあるが、自動車でも同じブランド戦略をとっている。

これにより、高いほど売れる、安いほど売れないという不思議な現象が起きている。

 

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