以下の内容はhttps://tamakino.hatenablog.com/entry/2025/08/26/080000より取得しました。


つくり物の文化の押し付け観光施設が続々誕生する理由。観光客はスルー

旅行統計は記録を更新するほど伸びているが、有名観光地の観光企業の倒産、業績悪化が相次いでいる。不人気観光施設が増えているからだ。観光客には歓迎されないのに、つくり物の地元文化の押し付け施設が増えるのには理由があったと諮雲君が報じた。

 

国内旅行が好調の中で相次ぐ観光企業の倒産

5月31日から6月2日までの端午節の3連休、中国の国内旅行者は過去最高となった。文化観光部の発表によると、旅行者は1.19億人、総支出は427.3億元で記録を更新した。

しかし、その中で、旅行企業の倒産、破産が相次いでいる。青海省観光投資集団とその13の子会社が破産をした。この企業は青海省文化観光庁直属の国有企業だ。経営は安定しているはずの国有企業の破産は業界に大きなショックを与えた。

また、昨年には河南孟津国資文旅集団が破産をしている。さらには海外にも有名な観光地、桂林と張家界も苦しんでいる。桂林市政府が管理をする桂林観光株式会社は5年間で累計10億元の赤字を出したことで話題になった。張家界国有資産管理委員会が管理をする張家界旅行集団は、この3年で最終利益が連続して赤字となり、上場廃止の警告を受けている。

旅行需要は回復をしているのに、著名観光地+国有の観光企業が次々と破産危機に陥っている。

 

定番観光地の旅行客が減っている

このような一見パラドクスのように見える現象は、観光企業が旅行者のニーズに変化についていけていないことを示している。

桂林観光の財務報告書によると、昨年の観光客数は568.34万人で、前年から8.12%減少した。さらに、チケットが必要な核心観光地の入場者数は11.52%減少をした。

映画「アバター」などで有名になり、外国人観光客が増え続けている張家界も、全体の旅行者数としては2.61%減少をしている。

▲南方には水郷の町が無数に存在するが、どこに行っても同じ風景で、自分がどこにいるのかわからなくなることすらある。

 

飽きられている景観+みやげ物屋

中国の観光地の多くは、チケットを購入して入るパーク方式になっている。しかし、入ってみたところで、自然観光資源はあるものの後はみやげ物屋が並ぶだけだ。今の旅行者はどのような体験ができるかに注目をするため、ただ景観を見るだけという観光地を避け始めている。

文化観光庁のデータで、2019年と2025年の端午節を比較してみると、旅行者数と総旅行支出は伸びたものの、これを一人あたりに換算すると409元から359元まで下がっている。

先行き不安から節約をするようになっているということもあるが、旅行者が体験を重視するようになっていることが大きい。例えば、食事にしても、観光客用に用意された名物料理ではなく、地元の人がいく家庭料理の店をグルメガイドで探して行くようになっている。その方が、異文化体験ができ、新鮮な驚きを感じられるからだ。しかも、安上がりになる。

▲文化観光庁のデータでは、旅行者数、総旅行費用は、2019年よりも増えたものの、一人あたりの旅行費用は大きく減少している。多くの旅行者がお金を使わず、体験を重視するようになっている。

 

25億元を投じてオープンした大庸古城

このような体験志向に合わせて、各観光地ではテーマパークの建設が盛んになっている。その地域の文化を紹介することができ、観光客にも楽しんでもらい、なおかつチケット収入が見込める。

2021年、張家界旅行集団は25億元を投じて、観光施設「大庸古城」(http://dygc.zjjlyjt.com/)をオープンしたが、年間来場者数は1万人を割っている。一方、上海ディズニーランドの年間入場者数は1400万人を突破している。

▲50億元を投じて建設した張家界の大庸古城。年間入場者は1万人を割っている。つくり物の観光施設に観光客は興味をもたないが、地元企業からの資金が集まりやすく、続々と建設されている。

 

まがいものの文化の押し付け施設になっている

簡単言えば、このような観光施設はその地域の文化の押し付けになっている。しかも、古い建築物が保存されているわけではなく、遊休地を利用してコンクリートで建設したつくりものだ。

しかも、観光コンサルタントが入り、どのような施設を入れるかをアドバイスするため、各地で同質化が起きている。特に「水郷の街」などは、看板を見ないと、自分がどこにいるのかわからなくなるほどよく似ている。わざわざ遠くまで出かけて、そのようなつくりものにお金を払って入ろうという人は年々減っている。

 

不人気観光施設の建設がやめられない地元力学

それでも、このような不人気観光施設の建設がやめられないというのが、観光業の大きな悩みになっている。

「地元の文化を全国に広げる観光施設」という建て付けだと、地元企業からの出資が集まりやすい。しかし、ディズニーランドのような異文化の落下傘観光施設には地元企業の出資が集まらないだけでなく、反対運動すら起こることがある。この力学により不人気観光施設が続々と誕生し、観光企業の経営が悪化する最大の要因となっている。

観光業は、地元文化を広める機会ではなく、サービス業なのだという意識転換をしない限り、有名観光地は衰退をしていき、都市近郊のテーマパークに観光客を取られ続けられることになる。

 

バックナンバーポッドキャスト放送中!

open.spotify.com

  • ClioClio

 




以上の内容はhttps://tamakino.hatenablog.com/entry/2025/08/26/080000より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14