大きな盛り上がりを見せたグッズブームが調整期に入り、撤退する店舗も出始めている。「日本×アニメ」グッズは爆発力はあるが旬が終わるのも早い。多くの店舗が安定して長期に売れる「中国×ゲーム」にシフトをし始めていると新声Proが報じた。
グッズブームは調整期に
アニメ、コミック、ゲームのグッズビジネスが調整期に入った。キャラクターグッズがブームとも言える状況になり、次々とグッズ店が開店し、30店舗を超えている都市は少なくとも39都市あるという状況になった。さすがに増えすぎであり、閉店をする店が出始めている。
そもそもがこのビジネスは、素人には難しかった。キャラクターは人気不人気がはっきりしており、しかも爆発的に売れて、潮が引くように売れなくなる。どのキャラクターが人気になるのかを見極める目を持っていないと、大量の不良在庫を抱えることになる。オタクサークルの内側にいるような人でないと、見極めが非常に難しいのだ。

扱いが難しい日本のキャラクターグッズ
さらに、日本のIPは扱いが難しい。グッズはその音から谷子(グーズ)と呼ばれ、中国のキャラクターグッズは「国谷」、日本のキャラクターグッズは「日谷」と呼ばれるが、この日谷は扱いが難しい。
日本のアニメの人気は非常に高く、爆発的に売れるが、売れなくなるのも早い。旬の時期に製品を大量に供給する必要があるが、日本のIPホルダーは保守的で動きが遅く、日谷を仕入れようとすると、少なくとも3ヶ月前から6ヶ月前には発注をする必要がある。このリードタイムがあまりに長すぎるため、人気が高い時には商品がなく、人気が下がってから大量入荷するということがしばしば起きていた。
このような不良在庫になった日谷グッズは、ブームが去った後に店舗に陳列をしておいても売れない。そのため、損失を最小限にとどめるため、業者にまとめて売却をしてしまう。購入した業者はフリーマケットサービスに流したり、屋台などで格安で販売をする。そういう販売手法そのものがキャラクターのイメージを毀損し、さらに人気が下がっていくという悪循環を生んでいる。
中国では、日本のアニメはビリビリなどの動画配信サイトで配信される。配信時期には人気が沸騰するが、多くの人が配信されるとすぐに見始めるため、しばらくすると人気が下がっていく。多くの人が、次に配信されるアニメに関心が移ってしまうからだ。

「アニメからゲームへ」「日谷から国谷へ」
その点、ゲームは人気の期間が長い。少なくとも1年は人気が続き、「原神」などはもうすぐ5年になり、ゲームそのものはだいぶ人気が下がってきたが、キャラクター人気は安定をしている。
このような事情から、各グッズ店は、アニメよりもゲームグッズに力を入れるようになっている。中国のキャラクターはアニメのものはほとんどなく、ゲームのものが多いため、グッズ店では「アニメからゲームへ」「日谷から国谷へ」という変化が起きている。
日谷は爆発的に売れるため、それがグッズブームを牽引していたが、調整期を経て、安定して長期に売れる「国谷」「ゲーム」にシフトをして、経営を安定させたいと考えているようだ。これにより、爆発的に売れるブームの様相は終わることになり、生き残ったグッズ店は安定経営を模索することになる。


バックナンバーポッドキャスト放送中!
ビデオ版バックナンバーも放送中!