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ドローン専用空母「九天」登場。作戦地で最大300機のドローンを放出する

中国の空中空母「九天」が実地テストに入り、今年2025年6月には初飛行に挑戦する見込みだ。九天は無人操縦の航空機で、最大300機のドローンを格納することができ、偵察、攻撃、災害救助などに役立てられると南方週末が報じた。

 

ドローン専用の空母「九天」

この九天は、西北工業大学が設計し、西安馳達が製造をしている。この無人操縦航空機は、機内に200機から300機のドローンを格納することができ、偵察などの任務地に向かい、そこでドローンを放出して、多角的な情報収集をすることができる。

機体長は16.35m、翼長は25m、最大積載量は6トンになる。飛行速度は700km/hで、高度1.5万mを飛行することができる。この高度により、多くの中距離防空システムから迎撃をかわすことができる。

広東省珠海市で開催された第15回中国国際航空宇宙博覧会に展示された「九天」。機内に最大300機のドローンを搭載できるドローン専用空母だ。

 

ドローンの航続距離が短い問題を解決

ドローンによる偵察は、存在を察知されづらい、察知されても小さいために迎撃が難しい、低コストであるという利点があるが、問題は作戦距離が短くなることだった。一般に、20kmから30kmが限界になっている。

しかし、この九天は、ドローン空母であり、作戦地域の近くまで飛行し、そこでドローンを放出することができる。これにより、ドローンの作戦可能範囲が一気に広がる。さらに、ドローン放出後は、九天そのものがドローン通信の中継基地となるために、後方にいる兵士がドローンを直接操縦することができる。

 

攻撃用ドローンも搭載可能

また、ドローンをCH817ドローンに交換することで、攻撃を行うことができる。CH817ドローンは200gのTNT相当量の火薬を搭載し、殺傷範囲は半径10m。これを200機で攻撃することで、一個大隊を殲滅することも可能だ。

目標を設定すると、CH817ドローンは0.3秒で攻撃ルートを計画し、実行することができる。

また、九天には電磁パルス弾を搭載することもでき、半径30kmのレーダーと通信システムを麻痺させることができる。

▲作戦地域まで飛行をし、そこで機内からドローンを放出し、偵察、攻撃などの任務を遂行することができる。

 

物資輸送にも転用可能

また、ドローン格納庫は物資格納用に交換することも可能で、8トンの物資を輸送することができる。シミュレーションでは、72時間で300トンの物資を空中から投下できるとされている。軍事だけでなく、災害支援にも使われることが想定されているという。

ウクライナ紛争では、ドローンが偵察や攻撃にとって重要な武器であることが実証された。この九天の実戦配備により、ドローンの軍事利用は次の段階に進むことになる。

 

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