次世代デバイスが次々と登場して、スマホの競争が最終段階に入ろうとしている。SoC、OS、AIを持っているメーカーは次世代デバイスでも生き残れるが、それ以外のメーカーは厳しい。OPPOはライブ配信に特化をしたスマホを発売することで生き残りを図っていると南方+が報じた。
スマホは最後の競争段階に入っている
スマートフォンメーカーは、最終戦争の段階に入った。生き残っていくことが確定をしているのは、アップル、サムスン、ファーウェイ、グーグルの4社だけで、その他のメーカーは今後非常に厳しい状況に直面することになる。
その最も大きな理由は、世界のスマートフォンの出荷台数は2018年の15.56億台をピークに減少が続いていることだ。先進国ではどの国も少子化により新規需要が弱く、なおかつ、スマホの技術が成熟をして進化が止まり、買い替え需要も減少傾向にある。さらには、世界的な経済不安により、買い替えまでの期間は伸び続けている。
2023年から2024年にかけての「AI搭載」により、買い替え需要が進むことが期待されるが、2024年に弱い伸びを見る限り、効果は限定的だったようだ。

次々と登場する次世代デバイス
さらに、スマホというデバイス自体が寿命を迎えようとしている。スマホの起源には諸説あるが、普及が始まったのはiPhoneが発売された2007年以降だ。もはや19年になる。実際、ARグラスやゴーグル、AIイヤホンなど、次のデバイスへの動きが活発になっている。
次のデバイスが登場をして、スマホが使われなくなるということにはならないにしても、特定のシーンではスマホ以外のデバイスを使うようになっていき、スマホはシンプルなものでかまわないという方向に進んでいくことになる。
SoC、OS、AIを持っているメーカーが生き残る
どんなデバイスになろうとも、重要になるのが、デバイスの頭脳と言える「SoC」、デバイスの操作感を決める「マルチデバイスOS」、デバイスの思考能力を決める「AI」の3つだ。この3つを自社開発して、特色を出せるメーカーだけが生き残っていくことができる。現在、小米がSoC「XRING O1」、OS「HyperOS」、AI「MiMo」を自社開発して、生き残りへの切符を手にしようとしている状況だ。

OPPOはライブ配信特化のスマホで生き残りを図る
その他、主要機能を自社開発することが難しいメーカーは、何かひとつの機能に特化をして、特色を打ち出していくしかなくなっている。OPPO(オッポ)は、新しいReno 14 Proで、ライブ配信に特化したスマホを打ち出して注目をされている。
ライブ配信は、多くの企業がライブコマースに使うだけでなく、個人インフルエンサーが街中を歩きながらライブ配信をするなど、大きく広がっている。
しかし、従来のスマホでは、3つの大きな悩みがあった。
ひとつは、周りの音がうるさく、配信主が話す音声がうまく拾えないというもの。2つ目は歩きながらの撮影だと手ブレがひどく、見づらくなるというもの。3つ目が周囲の照明環境で色味が不自然になるというものだ。
ライブコマースを行う企業やライブ配信を行うインフルエンサーは、この問題を避けるために、スタジオを用意したり、高性能マイクを使ったり、スタビライザーを使ったりする。Reno 14 Proはそのような機器がなくても、スマホだけで高品質のライブ配信ができるように工夫をされたものだ。

ノイズ、てぶれ、色味の問題を解決
音声に関しては3つで構成されるマイクアレーが備えられ、配信者の音声と周囲の雑音をAIが分離される。また、従来と比べると強力な手ぶれ補正アルゴリズムを採用、さらには色温度補正機能を搭載して、周囲の環境に合わせて色味を変えることができる。
このような機能は、手動で細かく調整することもできるが、ライブアシスタントを搭載し、多くの環境ではワンタップで、自動的に調整を行い、手軽にライブ配信が始められるようになっている。
OPPOでは、「ライブ配信をするならReno 14 Pro」というイメージを構築することをねらっている。

ハイエンド+特化の競争が始まっている
これまで、スマホの競争はカメラの画素数であるとか、バッテリーの容量であるとかなどのスペック数値の競争をしてきたが、現在の消費者はそこまで細かくは気にしなくなっている。
今後は、ハイエンド5社以外は、さまざまなシーンに特化をしたスマホを打ち出していくしかなくなっている。旅行に最適のスマホ、学習に最適なスマホ、オフィスワークに最適なスマホなどが登場してくることが考えられる。ちょうど、車選びがレジャーなのか近所の買い物なのか、配達業務なのかで、おおまかな車種が決まるように、スマホも用途に合わせて決める時代になろうとしている。
バックナンバーポッドキャスト放送中!