以下の内容はhttps://tamakino.hatenablog.com/entry/2025/07/08/080000より取得しました。


ここでは職人が社長を面接する。職人天国と呼ばれる広州市の縫製村

広州市には下町工場地帯が広がり、中国の製造業を支えている。縫製村では、職人が社長を面接するという習慣が伝統になっている。社長は経営に失敗をすると夜逃げをするが、職人は腕さえあれば夜逃げをしない。そのため、職人の方が立場が強く、職人天国と呼ばれていると鳳凰衛星テレビが報じた。

 

下町工場は職人天国

広東省広州市康鷺片区は、縫製村とも呼ばれる。康楽村と鷺江村という2つの城中村(都市の中に取り残された村)があり、そこには家族経営に近い零細縫製工場がひしめいている。

いまだにミシンを使って手作業で衣類をつくっていることから、遅れた下町工場地帯とみなされがちだが、実は「職人天国」とも呼ばれている。その理由は2つある。

ひとつは、腕があれば稼げること。鳳凰衛星テレビが密着取材をした陳啓忠さんは、1日で2033元(約4万円)を稼いだことがある。しかも、ここは日払いであるので、職人としての腕があれば食うには困らない。節約をしてお金を貯めれば、数年で、小さな工場を居抜きで買って、自分が経営者になることもできる。

広州市の城中村。昔は村の中心地だったが、都市化に飲み込まれながらも昔の光景を残している場所。なぜか物価は恐ろしく安いため、都市住人も食事や買い物にやってくる。

 

職人が社長を面接する縫製村

仕事を見つけるには、朝から求人広場に行って仕事を探す。しかし、縫製村がよその場所と大きく違うのは、職人が社長を審査するのだ。

工場の社長は、その日につくりたい衣類のサンプルを持って立っている。職人はその間を歩き回り、自分の技術でつくれそうな服を探し、社長に声をかける。そこで、賃金交渉をして仕事が決まる。

賃金は1日いくらではない。1着いくらでその日に何着が必要かで決まってくる。例えば、1着0.8元で400件なら日給は320元となる。400件を半日で仕上げられる職人であれば早く仕事が終わるし、手が遅くて終わらなければ徹夜をしてでも仕上げることになる。さらに、食事が無料で提供されるかなど待遇面の交渉をして、その日に働く工場を決めていく。

陳啓忠さんは毎朝、10数人の社長を面接して、最も稼げる仕事をじっくりと選ぶ。この求人広場では、職人が工場を選ぶのだ。

▲人材市場では、工場の社長と職人が集まってきて、職人はそこでその日に働く工場を決める。

▲人材市場では、職人が社長を面接する。社長はその日につくるサンプルを持ち、職人はそれを吟味して、報酬の交渉をする。

 

夜逃げをするのは社長の方

なぜ、社長が職人を選ぶのではなく、職人が社長を選ぶのか。工場はどこも零細で、大きな仕事を受ければ家が立つほど儲かるが、失敗をすると夜逃げをしなければならなくなる。そのため、月給制だと職人は給料を取りはぐれてしまうことが起きる。

そのようなことを繰り返す中で、日給日払い制になり、職人が社長を選ぶようになっていった。ここでのヒエラルキーは、職人の技術が頂点にあるのだ。

▲職人の陳啓忠さん。高い縫製技術を身につけているため、サラリーマンよりも稼いでいる。

▲雇われる時は、昼食や夜食が無料で提供されるかも重要な条件。メニューについても交渉をすることがある。

 

下町工場に支えられる中国のものづくり

広州市周辺にはこのような製造村が点在をしている。佛山市順徳では小型家電、中山市では照明器具、深圳市大芬では複製画油絵。いずれも職人の技術がヒエラルキーの頂点にいて、腕に覚えのある職人が、全国からやってきて、あちこちの工場で働いている。出来上がった製品は海外に輸出をされる。中国のものづくりを支えている。

 

バックナンバーポッドキャスト放送中!

open.spotify.com

  • Bellislove

 

 




以上の内容はhttps://tamakino.hatenablog.com/entry/2025/07/08/080000より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14