2025年2月にオープンした西部空港博物館は、西安咸陽国際空港第5ターミナルの中にある。拡張工事で出土した遺物が展示をされている。航空便の乗り換え時間に参観できることができると好評になっていると新週刊九行が報じた。
歴史遺産の豊富な陝西省
古都・西安がある陝西省は「陝西には至るところに宝がある」と言われるほど、歴史遺産の多い場所だ。西安は以前は長安であり、シルクロードの起点となり、中国だけでなくアジアの首都と言っても過言ではなかった。
その西安の空港、西安咸陽国際空港がある咸陽市は、夏朝の時代の環文化の発祥地だとされている。皇帝陵も27カ所もあり、街中の至るところから歴史的遺物が発掘されている。
空港拡張工事で大量発掘された歴史遺産
2020年、西安咸陽国際空港の第三期拡張工事が始まった。陝西省ではいつものことだが、工事をすると歴史的遺物が大量の発掘される。そのため、指定された地域では、工事に入る前に考古学調査をすることが義務づけられている。
この拡張工事も事前の考古学調査が義務づけられており、2020年6月から調査が進められた。
この調査は2022年10月までの2年4ヶ月にわたり、文化遺跡が6848ヵ所発見され、出土した遺物は2万2000点以上になった。
考古学的には大発見だが、問題は、その出土品をどうやって適切に保護するかという問題だ。陝西省政府は、新設される西安咸陽国際空港第5ターミナルに、博物館を併設するプランを採用した。


空港の中に博物館をつくってしまう
こうして、世界初とも言える、空港に直結した博物館「西部空港博物館」が2025年2月26日にオープンした。西安咸陽国際空港で航空便の乗り換え時間の間に見ることもできるし、西安市に観光に訪れる人は、空港に着いたらすぐに最初の観光として博物館に行くことができる。しかも、展示されているものは、すべてその場所で出土されたものだ。

乗り換えの時間に参観できる博物館
これまで空港というと退屈な場所だった。航空便の乗り換えでは3時間、4時間待たされることは珍しくなく、天候が崩れれば出発時間が遅れることも珍しくない。しかし、西安咸陽国際空港では退屈をしない。博物館に行けば、中国の歴史に触れることができるからだ。また、空港にはシャトルバスなどのさまざまな交通も整備されているため、周辺都市の住民からも、博物館に行きやすいと好評だ。
博物館関係者は、出土品に夢中になってしまって、飛行機の出発時間を忘れないようにしてほしいと注意を促している。




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