生成AI「Kling」がアップデートをされ、もはや生成AIと実写の区別がつかないレベルに達している。このことにより、アパレルECなどでの産業応用が一気に進んでいると機器之心が報じた。
生成AIの画像はほんとうに見わけられるのか
「AIで生成した画像は見てわかる」という人は多い。「肌がきれいすぎる」「表情が不自然」などいくつか見分けるポイントがあるようだ。
しかし、Xに投稿されたMad Maskさんの投稿(https://x.com/mad_mask/status/1872522970050253178)を見ると、これまでの常識が崩壊するかもしれない。最初に「生成AIかもしれない」と疑ってみれば、見抜けるかもしれないが、ただ見せられたら実写だとしか思えない。

https://x.com/mad_mask/status/1872522970050253178
どちらが生成AIで、どちらが実写だろうか
例えば、次の写真を見ていただきたい。左右のどちらが生成AIであるかわかるだろうか。

答えは、左が生成AIで、右が実写だ。この画像を生成したのは、「可霊」(カーリン、Kling、https://klingai.kuaishou.com/)。OpenAIの動画生成AI「Sora」を超えたのではないかと言われる「快手」(クワイショウ)がリリースした生成AIだ。それが大幅なアップデートが行われ、表現力が大幅に向上した。
アジア人の造形に強いKling
クリングは、中国の生成AIであるからなのか、アジア人の人物描写に対する評価が高い。アジア人の実写写真を入力し、次のようなプロンプトでビデオを生成した。
Prompt:美女微微一笑,拨动了头发,动人心弦。
(美女が微笑をして、髪の毛を払い、人の心を動かす)

また、画像生成の描写力も上がっているようだ。
Prompt:长发女孩站在高处眺望城市全景,浅色上衣,远处是山脉和城镇以及中国传统风格的建筑群,屋顶整齐排列,延伸到远方,背景是蓝天白云,云朵层次分明,阳光明媚,两侧被青翠的山脉环绕,与城市形成鲜明对比,色调柔和,动画风格,宁静的氛围。
(長い髪の少女が高いところから街の全景を見ている。薄い色の上着を着て、遠くには街と中国の伝統的な建築が見える。屋根が整然と並び、遠くまで広がっている。背景は青空に白い雲で、雲の層がはっきりと見え、太陽は輝いている。両側は緑の山に囲まれ、街の風景と鮮明な対比になっている。色彩は柔らかく、アニメ風で、静かな空気を醸し出している)。

実写に迫る性能が産業応用を加速させている
このアップデートにより、クリングの産業応用がにわかに活気を帯び始めている。これだけの描写力であれば、アパレルのAIモデルが現実に可能になったからだ。これまでのAIモデルは、モデルにどこか違和感が残っていた。それを見てしまうと、消費者は商品である衣類についても生成AIがつくったものと考えてしまい、購入転換率が落ちるということが明らかになりつつある。
ここまでの精密さであれば、衣類を購入する人はフラットな目で見るため、「AIか実写か」というところを気にしなくなる。これからは、衣類の写真だけを撮り、それをAIモデルに着せ、必要があれば短時間のビデオも生成して、ECなどに掲載できるようになる。
すでに多くのアパレル業者が試しており、ECで見たモデルの写真や動画はすでにこの世に実在しないAIモデルになっているかもしれない。

