生成AI「Kling」がアップデートされ、性能が大幅に向上した。フィギュアを撮影した写真を読み込ませ、それを動かした動画を生成させる遊びが急速に広がっている。フィギュアの楽しみ方を変えることになるかもしれないと上観新聞が報じた。
フィギュアを動かして次元を突破!
フィギュアを動かして遊ぶという新しい遊び方が急速に広がっている。「次元を突破する!」遊び方が猛烈な勢いで広がっている。
そのきっかけとなったのは、「快手」(クワイショウ)が開発したビデオ生成AI「可零」(カーリン、Kling)のアップデートが行われ、バージョン1.6となり、性能が大きくあがったことだ。
Klingに限らず、多くのビデオ生成AIでは、写真を読み込ませ、その写真の中の物体を動かすビデオをつくるという機能がある。フィギュアの写真を撮り、プロンプトで動きを指定し、Klingにフィギュアが動くビデオを生成させるという遊び方だ。

従来バージョンでは動きが崩れていた
従来のKling 1.0では、生成性能が悪く、最も重要なフィギュアの顔が崩れたり、人体としてはありえない動きになってしまうこともあった。しかし、アップデート後の1.6では、髪の毛や服のシワが現実の物理法則に従い、きちんと揺れる。大好きなフィギュアに命が吹き込まれたかのような出来栄えなのだ。

対象を理解して動きを生成できるKling
現在の生成AIは、画像を変形させて動かしているように見せるのではなく、写真に写っている対象物が何であるかを理解して、動きを決定していく。そのため、人間のフィギュアであれば人間らしく歩くし、ドナルドダックであればアヒルらしく歩く映像をつくることができる。








「動かしてなんぼ」になるフィギュアの世界
フィギュアの販売方法も変わってきつつある。従来は、フィギュアの商品説明は静止画写真であり、さまざまな角度から撮影した写真を複数提示するのが基本だった。しかし、最近では、生成AIによってフィギュアを動かした動画を提示するところが増え始めている。
購入する方も、フィギュアの造形だけでなく、動かして映えるかどうかという視点で選ぶようになってきている。フィギュアは、デスクの上などに置いて鑑賞するものではなく、撮影して動かして楽しむものになっていくかもしれない。
Klingの有料会員も激増中
Klingのビジネスもこのブームによって、軌道に乗る可能性が出てきている。Klingは無料で利用することができるが、月に生成できるビデオの数は限られている。しかし、月66元(約1400円)の会費を払うと月に66回まで、月266元(約5500円)の会費を払うと月に300回までビデオが生成できるようになる。フィギュアを動かす楽しみ方をする人は、無料会員ではすぐにビデオ生成ができなくなってしまうため、有料会員に加入をする人が増えている。
フィギュアを動かす遊びは、生成AIを娯楽に利用する、初めての使い方として定着をするかもしれない。