アニメ、ゲームのキャラクターグッズが人気となり、中高生の多くが少ないお小遣いでグッズを集めるようになっている。その人気に目をつけた悪い大人たちが、中高生を騙す詐欺事件も起きている。二次元産業関係者は、せっかくのブームが萎んでしまわないかと心配をしていると北京青年報が報じた。
止まらない中高生の間でのグッズブーム
中学生、高校生の間でブームになっている「谷子」(グーズ)。グッズの音をとったもので、アニメやゲームのキャラクターグッズのことだ。人気のあるのは缶バッジで、その他、アクリルスタンドやホログラムで色が変わるしおりなども人気だ。
缶バッジは数10元程度であり、お小遣いでも買えるため、友人と掘り出し物グッズを探しに行ったり、集めたりを楽しんでいる。
その分には問題ないのだが、中高生たちはこのグッズを通じて、大人の社会と悪い形で連結されることが増えてきている。


レアグッズの転売をする中高生も
中高生たちは、大人たちのビジネスに翻弄され始めている。グッズは、そのレア度に応じて、「普谷」「湖景谷」「海景谷」の3種類にわかれる。普通の形式の部屋、レイクビューの部屋、オーシャンビューの部屋というホテルの部屋の等級を模したもので、海景谷になると限定生産数が数十部の超レアグッズになる。普谷は15元程度だが、海景谷になると数百元となり、フリマアプリなどで転売をすれば数千元になる。
そこで、中高生たちはなんとか海景谷グッズを手に入れて、うまく転売をして、そのお金で好きなグッズを思いっきり買いたいと考えるようになっている。
これがグッズ店の売上に貢献をしている。海景谷を豊富に並べている人気グッズ店は、週末になると入店が予約制になるほどで、客単価も200元を超えるようになっている。
大人の転売経済が中高生の間にも広がろうとしており、懸念をする親たちも増えてきた。そもそもグッズを買うお金はどうしているのか。中高生が犯罪に巻き込まれたり、犯罪を犯してしまうことを心配する声が広がっている。

詐欺師たちも目をつけ始めたグッズブーム
残酷なことに、詐欺師たちも谷圏(グッズを買う人たち、グッズ界隈の人たち)に目をつけ始めている。
高校生の郭静さんは、SNSを見ている時、乙游(女性向け恋愛ゲーム)の海景谷グッズが格安で購入できるという話を目にした。連絡を取ると、グッズの写真を送ってくれたので信頼をしてお金をWeChatで送り購入した。しかし、現物を送ってくれない。連絡を取ろうとするとブロックされている。高校生にはそれ以上、相手を探すようなことはできず、泣き寝入りするしかなかった。

悪質な事件も起き始めている
このような寸借詐欺のような事件が頻発するようになっている。被害額は100元程度であり、被害者の個人情報や身体には被害はないのだから、いい社会勉強になったということもできるかもしれない。
しかし、社会勉強では済まない事件も起きるようになっている。浙江省湖州安吉県公安局は、未成年が8000元の被害を受けた事件を摘発し、容疑者を逮捕した。この13歳の被害者は海景谷グッズが格安で購入できるという話を見て、あるQQグループに加入をした。この時、グループに入会するには本人確認が必要だと言って、学生証の写真を送らされたり、個人情報を尋ねられた。
その後、「未成年がSNSで商品を買うのは法に触れる行為だ」と脅され、公安に通報すると言われた。この事件を穏便に済ませたいのであれば、親のスマートフォンの銀行アプリにログインして、指定した口座に9999.93元を送金しろと命じ、この被害者は送金をしてしまった。親が気づいて通報し、事件が発覚をし、犯人は逮捕された。
この他にも、グッズを購入後、その行為が法に触れると、公安職員をかたる人物からビデオ通話が入り、親の銀行口座から送金させるという事件が起きている。
中高生の間で、グッズがブームになるのは流行のひとつの現象だが、それが「金になる」ということで大人たちが中高生を食い物にし始めている。中高生自身はお金を持っていなくても、親のスマートフォンを操作することでお金を送金することができる。良心的なグッズ関係者は、せっかくのブームがこのような事件によって、萎んでしまわないかと心配している。
