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スターバックスが雲南コーヒー豆を採用。10年以上もブランド価値向上に貢献

スターバックス雲南産のコーヒー豆を本格採用する。雲南コーヒーはこれまで品質が低いとみられてきたが、スターバックスの10年にわたる努力で、評価も新たになり、愛好者も増えている。スターバックスの復活策になるのではないかと期待もされていると界面新聞が報じた。

 

スターバックスは復活できるのか

中国のスターバックスが苦境にあえいでいる。25年間、「珈琲老師」(コーヒーの師匠)と呼ばれ、中国のカフェ業界をリードし続けてきたが、モバイルオーダーを武器とする瑞幸珈琲(Luckin Coffee)に売上高で抜かれ、店舗数では庫迪(COTTI COFFEE)にも抜かれ、売上高2位、店舗数3位のチェーンになってしまった。

本家の米国でもドライブスルー対応店を増やし、なおかつモバイルオーダーのオペレーションが大混乱をしたことから業績を落としている。

しかし、米国でも中国でもCEOが代わり、新体制となり、スターバックスの反転攻勢が始まろうとしている。

スターバックスとラッキンの売上高の推移。23Q2にラッキンに抜かれた後、差が開き始めている。

スターバックス、ラッキン、コッティの店舗数の推移。ラッキンが圧倒的に店舗数を増やしており、さらには新興のコッティにも抜かれてしまった。

 

スターバックス中国は雲南省のコーヒー豆を採用

10月19日、スターバックス中国の劉文娟CEOは、雲南産のコーヒー豆をスターバックスラテに使い、雲南コーヒーのシングルオリジンのコーヒーも販売をすると発表した。

しかし、雲南コーヒーと言えば、中国人の間では、あまり美味しくなく、インスタントコーヒーの原料にされる豆というイメージだった。2020年頃からは品質があがってきたと言われるものの、ブレンドコーヒーに使われることが多く、雲南シングルオリジンのコーヒーというのは、特定の農園を除けば、ほぼ飲まれていない。

スターバックスは、この雲南コーヒーの品質をあげ、プレミアムコーヒーとして飲めるようにする努力を続けてきた。しかも、最近のことではなく、2012年からこの努力を続けている。それが成果をあげようとしているのだ。

スターバックス中国の劉文娟CEO。デジタルチームを率いて、スターバックス中国のモバイルオーダーやキャッシュレス決済の構築を進めてきた。CEOとしてはスターバックス復活が大きな使命になっている。

 

10年以上、品質向上に貢献してきたスターバックス

2012年、スターバックス雲南にコーヒー栽培者支援センターを設立した。さらに、地元企業「愛集団」との合弁でスターバックスコーヒーを設立し、コーヒー豆の収穫と加工を始めた。

しかし、当時の雲南コーヒーの品質は高いとは言えなかった。スターバックスでは調達した豆を検査し、基準に達しないものは使用しない。2012年当時の合格率は20%でしかなかった。それが今では80%を超えるようになっている。

スターバックスのコーヒー栽培者支援センター。ここを拠点に、雲南コーヒーの品質があがっている。

▲コーヒー栽培者支援センターでは、収穫したて、焙煎したての雲南コーヒーを味わうこともできる。

スターバックスは2012年から雲南省のコーヒー豆の品質向上に貢献をしてきた。

 

スタバ農芸師が無償で指導

雲南のコーヒー豆の歴史は浅い。1892年に、フランスの伝道師がコーヒー豆の種を持ち込み、そこから栽培が広がったが、コーヒー豆の栽培に適した気候ではあったものの、栽培の伝統がないので、農家は自己流で栽培をしていた。コーヒー豆の栽培をするよりも、有名なプーアール茶や紅茶を栽培した方が儲かるため、コーヒー豆栽培の技術はほとんど進歩をしていない。

スターバックスは、そこに専門知識のある農芸師を送り込んだ。農芸師は、コーヒー農家を訪ね歩き、適切な栽培法を教えて回った。それは、スターバックスに豆を納入するかどうかに限らず、無償で教えて回ったため、多くのコーヒー農家が歓迎をした。

教えたのは基本的なことだ。コーヒー豆は完熟してから収穫をする。成熟前に太陽光で傷まないように、日陰となってくれる木を植える。肥料は雨季の前と花が咲く前に施し、コーヒーの木が栄養分を吸収しやすくする。コーヒー豆を洗浄した排水は酸性になっているので、環境に放出する前に生石灰を入れて中和をする。

こうして、応じてくれ、成果をあげた農家には、スターバックスの栽培者としての認証「C.A.F.E Practices」を与えた。

さらに農芸師は、まだ開拓されてない標高、局地気候の場所に、農家と協力をしてコーヒー農園を広げていった。このような10年にわたる成果が身を結ぼうとしている。

スターバックスは専門知識を持っている農芸師を派遣し、地元農家に無償で栽培技術を指導した。

 

雲南コーヒーのブランド価値も向上

スターバックスにコーヒー豆を納入する農家も喜んでいる。世界的なカフェチェーンに納入しているということで、農園の豆の評価があがり、雲南コーヒーのイメージは大きく変わり、最近ではわざわざ雲南にきてコーヒーを味わって行く人も増えてきた。EC「京東」(JD.com)では、この5年で、雲南コーヒー豆の販売量が5倍に増えている。さらに、スターバックスは、相場の2割から3割も高い価格で買い上げてくれる。

雲南産のコーヒー豆はこれまで評価が低かったが、農家が栽培技術を知らないで自己流で栽培していたことが原因だった。

 

スタバがコミットすることで人手不足も解消へ

雲南コーヒーが市場を獲得するにつれ、課題になっているのが人手不足だ。珈琲栽培に興味を持った若者がやってきて農園で働くことはこれまでにもあったが、長続きしない。農園の仕事は地味でつらく、収入も多くなかったからだ。

しかし、スターバックスへの出荷が本格化をすることで、この課題にも明るい光が差し始めている。都市のスターバックスや高級カフェで雲南コーヒーのおいしさを知った若者たちが、再び雲南の農場で働きたいと言ってくるようになったからだ。彼ら彼女らは、ただ働くだけでなく、雲南コーヒーを世界に通用するブランドに育てようという意識を持っている。

雲南コーヒーはスターバックスに育てられたと言っても過言ではない。この事実が広まれば、スターバックスは中国に大きな貢献をしたということから、スターバックスを愛用する人が増えることも期待される。

スターバックスは、中国を市場としてだけでなく、生産地としても考えるようになっている。この地道な取り組みが、スターバックスらしい復活策になるのではないかと期待されている。

 




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