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世界の工場ベトナムは、今後中国からの電力輸入を拡大。中越双方にメリットがある電力の融通

世界の工場ベトナムが抱える最大の問題が電力不足だ。毎年、夏になると使用制限令が出され、生産が滞ることが起きている。これを解決するために、ベトナム政府は中国からの電力輸入を増やしていく方針だ。これは中国側にも大きなメリットがあると雲姐財経が報じた。

 

世界の工場ベトナムが抱える電力不足

ベトナムには富士康(フォクスコン)を始めとする台湾や中国の電子部品メーカーが進出をし、新たな世界の工場となろうとしている。しかし、最大の課題が電力不足だ。毎年、電力使用を30%抑える制限令がたびたび出され、これにより生産が滞ることが起きている。2023年の夏には減産が10億ドル分にもなると見積もられており、これはベトナムGDPの0.3%に相当する。

ベトナムには中国や台湾、韓国のメーカーが工場を置き始めているが、電力不足が大きな課題になっている。

 

電気が足りないのに産業だけが成長をする

ベトナムの国家電力調整センター(NLDC=National Load Dispatch Center)によると、ベトナム全体の発電量は2780億kWhで、一人あたりでは2780kWhになる。一方、中国の場合は一人あたり6546kWhなので、中国の半分にも達していない。電力が圧倒的に足りない。

しかも、ベトナムは部品生産などのメーカーが成長産業となっており、電力を大量に消費する産業が伸びている。GDP1ドルあたりの必要電力は0.65kWhとなり、中国の0.5kWhと比べても効率が悪いことがわかる。

つまり、ベトナムは発電容量が足りてなく、電力の利用効率も悪い。それでいて、産業が成長をしているため無理が出てきている。

ベトナムの2022年の発電容量内訳。CO2を排出する火力が40%以上を占めている。中国からグリーン電力を大量輸入することで、ベトナムはCO2排出量を削減することができる。

▲中国の2023年の発電容量内訳。CO2を排出する火力が50%を切った。ベトナムと隣接をする雲南省などの西部地域では、太陽光と水力が主体で電力を東部地域に送電しているが、送電設備が追いつかないために電力が余っている。ベトナムに輸出することは中国側にもメリットがある。

 

石炭は輸出から輸入へ。エネルギー源が確保できない

発電の体制にも問題が出てきている。ベトナムは石炭と水力の2つが主要な発電エネルギーだが、石炭は産出量が限られている。2010年ごろまではそれでも発電量が少ないために輸出をするほどだったが、2010年代半ばから必要な発電量が増え、輸出する余裕がなくなるどころか、輸入をしなければならなくなっている。

さらに、2023年は中国西南部ベトナムが深刻な旱魃に襲われ、水力発電も限られるようになっている。再生可能エネルギーは太陽光を中心に増やしているが、石炭や水力を補うほどの水準に達するのにはまだまだ時間がかかる。

ベトナムの石炭の輸出入推移。以前は電力需要がさほどでもないために輸出をしていたが、世界の工場となるにつれ電力が足りなくなり、輸入するまでになった。電力不足とCO2排出削減を同時に達成しなければならなくなっている。

 

中国とラオスから電力を輸入する

この問題を解決するために、ベトナム政府が進めているのが電力の輸入だ。中国とラオスから電力を輸入する。中国の場合、広西チワン族自治区雲南省などからベトナム北部に電力を供給している。

これは中国にとってもベトナムにとってもメリットのある仕組みで、今後、中国からベトナムへの電力供給は増えていくのではないかと見られている。

雲南省からベトナムに送電する施設。送電施設は一度つくってしまえば、低コストで送電をすることができる。

 

中国西部の電力は供給過多になっている

中国にとっての最大のメリットは余剰電力をベトナムに売却することで利益が得られることだ。中国は西部地域では太陽光、西南地域では水力による発電が盛んで、再生可能エネルギー発電率を高めるために、太陽光や風力の発電設備を急増させている。しかし、太陽光や風力は発電量の調整がほぼできないため、発電量が多すぎてしまうことがある。せっかく発電設備を増やしても、稼働率があげられないという問題がある。

このような余力をベトナムに送電することで、発電設備を効率よく利用することができるようになる。

 

グリーン電力を輸入しCO2削減にも貢献

一方、ベトナムにとってもメリットがある。不足する電力を補えることが最大のメリットだが、輸入するのがグリーン電力であるために、価格が火力などに比べて安くなる。

中国広西省では火力発電の価格は0.42元/kWhだが、太陽光の価格は0.38元/kWhになっている。雲南省では火力発電の価格は0.33元/kWhだが、太陽光の価格は0.15元から0.27元になっている。

これをベトナムの電力価格0.47元よりも安い価格で輸出をしても、中国側は大きな利益が得られ、ベトナム側は国内よりも安い電力を得ることができる。

 

中越双方にメリットがある電力の輸出

さらに、中国側にとっては中国企業の生産施設をベトナムに進出させることで、東南アジアに製品を販売する足掛かりとすることができる。ベトナムにとっては、中国企業を誘致することで、一気に技術レベルと産業規模を成長させることができる。

中国からベトナムへの電力供給は互いにメリットがあるため、中国とベトナムは電力で結びつこうとしている。

  • FF FLASHFISH

 




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