アリババの着せ替え生成AI「Outfit Anyone」が公開され、アパレル関係者の注目を浴びている。なぜなら、どんな体型のモデルにも服を自然にフットさせることができるからだ。海外展開をする時の必須のツールになると注目されているとAI生成未来が報じた。
アリババが発表した着せ替え生成AI
アリババが、生成AIで生成したモデルにどんな服でも簡単に着させることができるOutfit Anyoneを公開して話題になっている。生成AIを使ってモデルに試着をさせるというモデルは過去にも多く発表されているが、どんなモデルにどんな服であっても着させることができるという点が従来の試着モデルを大きく超えた。これは、試着モデルにどんなポーズを取らせることもでき、さらにはどんな体型のモデルを使うこともできることを意味する。自分の体型を測定して、その体型に合った試着モデルをつくっておけば、服を着させた時に周りからはどのように見えるかが確認できるようになる。

海外展開する場合に必須の生成AI
このような生成AIは、多くのアパレル業者が探している。アリババはAliExpressなどの越境EC、Lazadaなどの東南アジアを拠点にするECを通じて、世界中に中国の商品を販売している。また、Temu(テム)、SHEIN(シーイン)などの越境ECも世界50カ国以上で販売をしている。
このような衣類を販売する時には、モデルが商品を着た写真を掲示し、どのような着こなしになるのかを見せる必要があるが、この時、モデルが外国人であるか、現地国人であるかで、販売数が大きく違ってくる。モデルが現地国人の場合、自分がきた場合のイメージに近く、購入数が大きく跳ねるのだ。
しかし、越境ECで、各国のモデルを用意し、写真撮影をするというのはコスト的に難しくなっている。そこで、生成AIを使い、各国の仮想モデルに商品の服を着させるというツールを、どこも求めている。


服とモデルを別々に生成させて合成する仕組み
技術的には、論文「OutfitAnyone: Ultra-high Quality Virtual Try-On for Any Clothing and Any Person」(OutfitAnyone:どんな衣類、どんな人物に対しても有効な超高品質仮装試着、https://arxiv.org/pdf/2407.16224)で解説されているが、人物モデルの生成と衣類モデルの生成を別々に行い、最後に合成するという点が技術的ポイントになっている。そのため、人物モデルの容姿や体型、ポーズは、一般的な生成AIと同じようにプロンプトから生成をすることができる。

服でなくてもモデルに着させることができる
生成AIを使っているため、極端なことを言えば衣類でなくても人物モデルに着させることができる。パイナップルの写真を衣類の元データとして試着をさせると、パイナップルに触発された衣類を生成し、人物モデルに着させることができる。そのまま商品化することはできないにしても、デザイナーを触発することは間違いない。

他の生成AIと連結することでポーズも自由
さらに、期待をされているのがアリババが開発をしたAnimate Anyoneとの連結だ。このAnimate Anyoneは、プロンプトで、あるいはポーズを指定することで、人物モデルを動かすことができる。つまり、OutfitAnyoneとAnimateAnyoneを組み合わせることで、指定した服を着た人物モデルが動く動画を生成することができる。
自分で実際に試すことができるデモサイト(https://modelscope.cn/studios/DAMOXR/OutfitAnyone)も用意され、GitHubにも情報(https://github.com/HumanAIGC/OutfitAnyone)が掲載されている。また、サンプルが多数掲載された特設サイト(https://humanaigc.github.io/outfit-anyone/)も用意されている。
