長沙市がお菓子の街になろうとしている。スナック菓子のディスカウンターが出店をし、激しい競争をしているからだ。その中で、XXLサイズのスナック菓子が大人気になる現象が起きていると品牌官が報じた。
長沙市に登場したビッグサイズ菓子
湖南省長沙市が、スナック菓子の街になろうとしている。スナック菓子のディスカウントストア「零食很大」「零食很忙」の2チェーンが、長沙市の解放西路、芙蓉中路という人通りの多い場所に出店し、売上を競い合っている。
その目玉になっているのがXXLサイズのお菓子だ。なじみのあるお菓子のパッケージが超ビッグサイズになっていて、その中に通常のお菓子が1ダースほどと特製のノベルティグッズが入っている。価格は、通常のお菓子をまとめ買いするよりも安い。
零食很忙は、今年の初めに70社ほどのスナック菓子メーカーと提携して、XXLサイズのお菓子を製造してもらい、それを販売したところ、わずか2日で54万元(約1200万円)の売上をあげた。ライバルの零食很大も同様のXXLサイズのお菓子の販売をはじめ、長沙市の繁華街では大きなお菓子を抱えて歩く人を見かけるようになっている。5月の連休には、両店のXXLサイズのお菓子の購入客が殺到し、両店合わせて連休中に売上は715万元(約1.6億円)を超えた。


代理購入を利用して長沙市以外の人まで買う
このビッグサイズスナックが人気になったのは、ノベルティグッズが入っている、普通に買うよりお買い得ということもあるが、何より、その面白さで、写真を撮ってSNSにあげる人が急増をしている。いわゆるSNS映えする点がヒットの最大の理由だ。
そのようなSNSを見て、長沙市以外の人もビッグサイズスナックを買いたいと思う人が増え、早速、長沙市で代理購入ビジネスを始める人が現れた。SNSでお客さんを募集し、代わりに両店でスナック菓子を購入して、宅配便で発送するという仕事だ。長沙市以外の人は、多少高くても購入をするため、その差額が稼ぎになる。





個数制限が始まるとダフ屋も登場
しかし、このような代理購入ビジネスを始める人が登場すると、両店の販売数は一気に上昇し、商品の補充が追いつかなくなってしまう。それなのに、店の前には長い行列ができている。
そこで、「1人2個まで」などの購入制限を始めた。すると、今度は店舗の近くにダフ屋が登場した。店舗で購入したスナック菓子を、路上で高額転売する人たちだ。

お菓子が売れない中でのプロモーション
現在、中国ではスナック菓子のディスカウントチェーンが店舗を拡大している。さらに異業種からの参入もあり、ディスカウントお菓子が投資家からも注目される領域になっている。
しかし、このようなディスカウントチェーンで販売される、スナック菓子、カップ麺、ペット飲料という商品自体は、消費者から避けられる傾向にある。最も大きな理由は健康志向で、さらに景気の悪化により無駄遣いをしたくないという心理が広がっている。さらに、スナックの主力消費者である若者はオンライン消費を好むようになっており、容積ばかりが大きくて軽いスナック菓子は宅配しづらいという問題もある。
そこでディスカウントという手法が注目されたが、すでにディスカウントチェーンも「趙一鳴」などを筆頭にチェーン同士の競争が激化をしている。その中で、ビッグサイズスナックは、価格とは違う競争軸をもたらした。問題はこのブームが一過性のもので終わらないようにすることだ。一方、各チェーンは各都市に展開をし、ビッグサイズスナックを広めていくことになる。今後、中国の各都市で、街中で大きなお菓子のパッケージを担いでいる人を見かけることになりそうだ。