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メタバースが生んだ新しい職業「造顔師」。顔をつくって月収100万円の副業

メタバースの流行に伴い、造顔師という新しい職業が注目をされている。アバターの自分の顔を自分でつくるのは難易度が高いため、顔をつくってストアで販売をするのが造顔師だ。若い世代の副業として注目されていると中国青年報が報じた。

 

メタバースに関連する新しい職業「造顔師」

さまざまな企業がメタバース系のSNSをスタートさせる中で、「造顔師」と呼ばれる職業が注目を浴びている。

広東省の1999年生まれの「七小包」さんは、大学を卒業後フリーランスの造顔師となった。自宅で仕事をしているため、周囲からは無職でぶらぶらしていると誤解されることもあったが、月収は4万元(約77万円)を超えている。中国人民大学の周広粛副教授は、「新しい経済が新しい職業と新しい働き方を生んでいます。若者にとっては今までなかった機会が訪れています」と言う。

▲従来は、運営側にプロの造顔師がいて、アバターをつくり、ユーザーに顔を提供していた。しかし、メタバースのブームにより、それではじゅうぶんな量が供給できなくなっている。

 

ユーザーがアバターの顔をつくり販売する

人気となっている匿名SNS「Soul」の車斌プロダクトマネージャーは、中国青年報の取材に応えた。「以前から造顔師という職業はありました。しかし、専任のデザイナーが作成をするPGC(Professional Generated Contents)だったのです。現在は利用者自身につくってもらうUGC(User Generated Contents)が主流になっています。Soulでは利用者に対してアバターの作成ツールを提供し、経済的利益も得られる環境を用意しています」。

現在、Soulでは、現在、造顔師を職業としているユーザーだけでも80名いて、ストアでは3万件の顔が販売をされている。2021年6月から2022年11月1日までの間、最も多数の顔を作成した造顔師は7764件の顔を発表し、現在、最も報酬を稼いでいる造顔師の月収は5万元を超えているという。

▲多くのSNSではアバターの顔をつくるツールが用意されているが、自分でつくるのは限界がある。そこで、ストアから顔を買ってきて、好みにカスタマイズをして使う人が増えている。

メタバースブームによりアバターも3D化をしているため、普通のユーザーには造形が難しくなっている。これにより造顔師という職業が生まれている。

 

購入者は大都市の若者層

造顔師は、大学生か若いホワイトカラーが主流で、副業としてやっている人が多いという。造顔師は顔、あるいは眉、目、鼻などのパーツを作成してストアで販売をする。Soulの統計によると、購入するのは、一線都市、二線都市の住人が44%、18歳から27歳が50.4%を占めており、大都市の若者が購入の中心となっている。

顔の購入価格は、0.2元から200元までのものが多く、Soulでは30元、50元、70元の3つの価格帯に分かれている。中には、数量限定品もあり、このような貴重な顔は1700元から3000元で販売をされている。

 

センスさえあればすぐにできる手軽な副業

造顔師である沢白さん(仮名)は、ひとつの顔を数十分でつくってしまう。本業の仕事が終わり、家に帰ってくると、数時間は造顔師の仕事をするという。アイディアを思いついて熱中をしてしまうこともあるが、時間がくると寝て、仕事にいく。続きは翌日帰宅をしてから再開をする。そういう働き方ができるようになった。

沢白さんは、造顔師は若者にとって優れた職業だという。参入するためのハードルは低く、コストは自分の時間だけ。アートやデザインのスキルがある人であればすぐにでも始められる。すでに造顔師の養成講座もたくさん登場してきているが、それよりも造顔師の友人と交流し、刺激を受けて、練習を積むことの方が早道だという。

アバターの顔は自分の分身であり、SNSでは自分の表現となっている。

 

人間にしかできない造顔師

ところが、早くもこの造顔師の世界にも大きな波がやってきている。人物を3Dスキャンし、そこから顔の3Dモデルを生成する技術や、1枚の写真からAIが立体構造を推定して3Dモデルを生成するテクノロジーが登場してきているからだ。

車斌PMは、このようなテクノロジーは歓迎をするものの、造顔師という職業には大きな影響はないと見ている。「重要なのは創造性だからです。強調をする、創意がある、審美眼といったものが造顔師の個性で、購入する人はそこに惹かれているのです」。

メタバースがどの程度普及をするのかはまだわからないところも多いが、多くのSNSアバターを採用して、その中で個性のある自分を表現したいと考える若者が増えている。造顔師の需要は、しばらくの間はなくなりそうにもない。

 

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