
都会に出て 電車に乗ると
周り中の人が携帯を見ているのに驚いたことがある。
大勢の人がいるのに誰もいない感覚。奇妙だった。
スマホに変わって 飽きるかと思いきや
その傾向はますます強まっている。
私は 隣り合った人に
なるべく声をかけるようにしていた。
袖すり合うも多生の縁。
「暑いですね」
「どちらから?」
無視されることもあるが、たいていは会話ができた。
人と人との距離がますます開いていく。
しかし、同じ脅威にさらされているからこそ
結ばれる絆もある。
身体的な距離はとっても 思いやりの距離は縮めたい。