
昨夏70歳(古希)になり、今夏71歳になった。
70代になっての精神面での変化は、
「自分の価値観のみで生きる」ことができるようになったこと。
青年期や中年期には、世の流れや世間体を随分と気にしたが、
老いて、もう何のしがらみもなくなったこともあって、
他人や世間に自分を合わせたりする必要がなくなったことが大きい。
義務は(最小限)果たすものの、「義理は欠く」ことにしたので、
他人と深くかかわらずに生きることができるようになり、
とても楽しい生活を送ることができている。
「2025年10大ニュース」の第1位になっていた、
来場者が2557万人もあったという「大阪・関西万博」も、
世間はバカ騒ぎしていたが、個人的にはまったく関心がなく、
様々な媒体による情報の類もすべて排除していたので、
(田舎に住んでいることもあって)静かな生活を営むことができた。

今年を象徴する大きな事件「令和の米騒動」も、
日本人だからといって米にこだわることなく(執着することなく)、
パン、じゃがいも、麺、豆、トウモロコシなどを主食とする国の人になったつもりで、いろいろな食材を試し、味わい、楽しませてもらった。
自分の価値観のみで生きることができるようになった70代は、
他人の目を気にすることもなく、自由に生きることができ、
私にはとって“黄金の時代”と言っていいかもしれない。

70代になってから始めた「一人読書会」は、
今年は『魔の山』『カラマーゾフの兄弟』『アンナ・カレーニナ』などを読破し、
現在は『戦争と平和』を読み進めている。
重厚で、重層的な世界の名作を読んでいると、
問題が一つあって、それは現代小説が読めなくなること。(笑)
時間がないということではなくて、
どうしても世界の名作と比較してしまうので、
たとえ現在ベストセラーになっている小説でさえ、
軽すぎて、あまり面白いとは思わなくなってしまうのだ。
それほど世界的名作を読む充実感は何ものにも代え難い。

70代の今になって気づくことだが、
『魔の山』『カラマーゾフの兄弟』『アンナ・カレーニナ』『戦争と平和』
などの世界的名作を読まずに死んでしまうとしたら、
きっと後悔の人生になってしまっただろうということ。
早く気づくことができて良かった。
これからも(命ある限り)読み続けていきたい。

今年は、夏山遠征にも行くことができた。
一昨年(2023年)は北穂高岳から大キレットを経て槍ヶ岳まで縦走したが、
昨年(2024年)は70歳になって急に体力が落ちたので、遠征は自制した。
だが、今年(2025年)は、再び北アルプスにどうしても行きたくなって、
体力強化を図り、入念に準備をし、挑んだ。
そして、新穂高温泉から出発し、
折立に無事ゴールすることができた。

71歳での単独行だったので、不安も大きかったが、
天候にも恵まれ、これ以上望むべきものなどない山旅をすることができた。

今年は、「近くの里山」歩きの方も充実していた。
一番の収穫は、家から近い里山でウスキキヌガサタケを発見できたこと。

これまでは、多良山系などにわざわざ見に行っていたが、
家からすぐ近くの山で発見できたので、
来年以降が本当に楽しみになった。

その他、ムラサキセンブリやノヒメユリなども、
近くの里山で(それも数箇所)見つけることができた。
ムラサキセンブリは、これまで(主に)天山で見ていたが、
近くの里山(低山)でも見ることができるようになり、
(期間も長く)12月まで楽しめるようになった。

高齢になればなるほど、“近くの里山”歩きが多くなっていくと思うが、
こんな嬉しい発見がたくさんあると思うと、ワクワク感が止まらないのである。

今年は、これまで使っていたgooブログが終了し、

「はてなブログ」へ引っ越したことも、私にとっては大きな出来事であった。
引っ越し先はいくつか候補があったのだが、謳い文句が、
「はてなブログなら、記事本文も画像も丸ごとお引っ越しいただけます!」
という「はてなブログ」に決めた。

引っ越しは大変であったが、
「はてなブログ」に移行したことによるメリットも大きかった。
gooブログでは、無料版だと画像のアップの容量に制限があり、
ある一定容量を越えると、以前にアップした画像を削除しなくては新たな画像をアップできなかった。
故に、gooブログでは、画像を残すために、有料会員になっていた。
ところが、「はてなブログ」では、(無料版でも)総容量が無制限なので、
毎月300MBの上限はあるものの、(私にはそれで十分である)
私にとっては、これが最も嬉しい「はてなブログ」からのプレゼントだった。
新しく「はてなブログ」に新参者として移ってきて、
新鮮な気持ちでブログと向き合えていることも、
「はてなブログ」へ移ってきた大きな利点であった。
「はてなブログ」では、私のブログ「一日の王」を知る人はほとんどいないし、
無名の新人として「はてなブログ」の片隅から再出発させてもらったのが、
なんとも嬉しく、楽しいのである。
このブログは、私の「至福の時間の記録」であり、
一番の読者は私なので、私が読むことができれば、
ブログ「一日の王」の目的はもうそれだけで達しているのだ。
このブログの存在理由はもうそれだけで十分なのである。
できうることならば、
「はてなブログ」という大きな山の、
とある場所にひっそりと咲く絶滅危惧種の花のように、
このブログも(誰にも知られず)密かに咲いていることが理想なので、
藪漕ぎ中の一人のバリエーション・ハイカーに偶然に発見してもらい、
“秘密の花園”として認知してもらうことを願っている。
このように、ブログ「一日の王」も、
いつかどこかで誰かの目にとまり、時々読んでもらうことができれば、
もう、それだけで幸せであるし、
これ以上の褒美はないと思っている。

極私的な我が家の大きな出来事として、
10月~11月に、自宅の外壁・屋根塗装工事をしたことが挙げられる。
これまでの外壁の色とはまったく違う色にしたので、
家が生まれ変わったような感じになったし、
子供たち、孫たち、近所の人たちからも、
「新築みたい」と言われたことが嬉しかった。
気分的に、新たな気持ちで新年が迎えられそうである。
こうして振り返ってみると、2025年もいろいろな事があったが、
配偶者共々、なんとか愉快に過ごすことができた。
もう感謝しかない。
今年も拙いブログを読んで頂き、ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。
