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人生の一日(25) ……草に寝て……

 

2019年3月に、

『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』

という本が出版され、

 

ちょっとしたチェアリングブームが起きたことがある。

折りたたみ椅子を持って出かけるだけで、

公園や河原、野山や海岸などお気に入りの場所が、

自分だけの酒場やリビングになる……というもので、

なかなか好いアイデアだと感心した。

 

これに倣って私もダイソーで「レジャー椅子」(200円)を買い、

これをザックに入れて山へ行っていた時期がある。

「椅子さえあればどこでも別荘」という具合に……(笑)

山へ行き、

誰も知らないお気に入りの場所に椅子を置いて坐り、

沢の音や鳥のさえずりを聴いたり、ゆっくり風景を眺めたりする。

あるいは本を読んだりする。

すると、そこはもう私だけの「別荘」なのだ。

 

途中から、椅子を持っていくのが面倒になり、

レジャーシート(ダイソーで100円)を持っていくようになった。

これなら軽いし、寝そべることもできれば、昼寝もできる。

 

そして、ついには、レジャーシートも持って行かないようになった。

椅子がなくても石に坐ればいいし、

レジャーシートがなくても草に寝ればいい。

こうして私は身ひとつでvillaを手に入れたのである。

 

草に寝て……

 六月の或る日曜日に

             立原道造

 

それは 花にへりどられた 高原の

林のなかの草地であつた 小鳥らの

たのしい唄をくりかへす 美しい声が

まどろんだ耳のそばに きこえてゐた

 

私たちは 山のあちらに

青く 光つてゐる空を

淡く ながれてゆく雲を

ながめてゐた 言葉すくなく

 

──しあはせは どこにある?

山のあちらの あの青い空に そして

その下の ちひさな 見知らない村に

 

私たちの 心は あたたかだつた

山は 優しく 陽にてらされてゐた

希望と夢と 小鳥と花と 私たちの友だちだつた

 




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