
7月24日(木)その1
この日も長い行程になるので、
朝食を弁当にしてもらって、午前4時に出発。
五郎平の草原から灌木帯の中を、
ヘッドランプの灯りを頼りに、ゆっくり登って行く。

やがて黒部五郎カールの中に入り、
明るくなってきたので、ヘッドランプをザックに収納する。

モルゲンロート。

太陽の光が強く感じられるようになってきた。

振り向くと、御来光が……

太陽が黒部五郎カール全体を照らし出し、
私の眼前に圧巻の風景が広がった。


言葉が出ないほどの感動。


歩いて、場所を移動する度に変化する風景。


上部に雪渓が残るカール内には小さな沢が流れ、
桃源郷のような最高の雰囲気を醸し出している。

氷雪に削られた山肌の大伽藍を、

これほど間近で見ることのできるなんて、

信じられないほどの感動体験だ。

道はやがてカール底からつづら折りの急登となる。


喘ぐほどの急登だが、絶景が私を元気づけてくれる。

ゆっくり登って行く。

振り返ると、素晴らしい風景。

やっと「黒部五郎の肩」に到着。
ここにザックをデポして、

黒部五郎岳山頂を目指す。

肩から15分ほどで、黒部五郎岳山頂(標高2839.6m)に到着。

山頂にいた人に、写真を撮ってもらう。
「逆光になりますけど……」
「逆光でお願いします」(笑)

山頂から見たカール内の風景。
喘いで登った急坂の道も左隅に見える。


水晶岳の堂々とした姿。

槍・穂高連峰も見える。


遠く白山まで見えた。

大展望を満喫し、黒部五郎の肩に戻る。

これから、赤木岳、北ノ俣岳などを経て、太郎平小屋に至る、
大縦走がいよいよ始まる……
