
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆)という本を、
図書館から借りて読んだ。

私は働いていても本はこれまで読み続けてきたので、
「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」という疑問自体を「なぜ」と思った。(笑)

身も蓋もない言い方になるが、
働いている人でも読む人は読むだろうし、
働いていない人でも読まない人は読まないと思う。(コラコラ)
一歩(百歩?)譲って、
「働いていると本が読めなくなる」のが事実だとして、その要因を探すとすれば、
長時間労働による疲れが一番の理由に挙げられると思うが、
パソコン、スマホ、タブレットなど、情報通信機器の普及により、
SNSやYouTubeやゲームなどに費やしている時間の多さも挙げられると思う。
「本を読む時間はあるが、ついスマホを見てしまう」という人が多いのではないだろうか?

本書『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の“あとがき”に、
《働きながら本を読むコツ》
として、6つのコツが書かれていた。
➀自分と趣味の合う読書アカウントをSNSでフォローする
➁iPadを買う
③帰宅途中のカフェ読書を習慣にする
④書店へ行く
⑤今まで読まなかったジャンルに手を出す
⑥無理をしない
だが、70歳の私は、これらとは真逆のことを考えていた。
以下にその理由を記す。
➀自分と趣味の合う読書アカウントをSNSでフォローする
働いていると「次に読みたい本」が見つからなくなるので、定期的に面白そうな本の情報を呟いているアカウントを追いかけましょう……ということなのだが、
老い先短い70歳の私は、
死ぬまでに読んでおきたい「世界的名作」を中心に読んでいるので、
「次に読みたい本」が無数にあるので、そんなことをする必要はないのである。
➁iPadを買う
iPadは、寝っ転がっても、立ちっぱなしの電車のなかでも読めるし、
紙の本より隙間時間で読むことに適しているし、文字も大きくできる……とあったが、
私は紙の本の方が好きだし、
文字を大きくしなくても(文字の小さい文庫本でも)裸眼で読めるので、iPadは必要ない。
55年以上、裸眼で本を読んできたので、
本と目の距離で、(目の)焦点が固定化されてしまっているのか、
今も老眼鏡やルーペを必要とせず、
若い時と同じような(本と目の)距離で読むことができるのだ。
③帰宅途中のカフェ読書を習慣にする
カフェに寄って読書をするのが楽しみだし、癒される……とのことだが、
私は一刻も早く自宅に帰って、自分の書斎で本を読むのが好きである。
本を読みながら飲んだり食べたりしないし、
自分の書斎の方が集中して読書することができる。
④書店へ行く
書店に行けば、「うわ~、本を読みたい」という気分になる……とのことだが、
私の住む町にも昔は2軒の書店があったが、今はどちらも無くなってしまった。
大きい街に行ったときには書店にも立ち寄るが、
普段は図書館を利用している。
無料だし、一度に10冊も借りることができる。
気に入った本があれば、Amazonやメルカリで買うようにしている。
⑤今まで読まなかったジャンルに手を出す
小説やエッセイを読んできた人も、ビジネス書やノンフィクション作品など、
他のジャンルに手を出すことで、世界が広がる……ということだが、
55年以上読んできたので、大抵のジャンルには手を出しているので、(笑)
70歳の今は、死ぬまでに読んでおきたい「世界的名作」を中心に読んでいきたい。
⑥無理をしない
本が読めなくなったときは、「まあ一時的に疲れているのかもしれない。今は休もう」と考え、また読みたくなったら読めばいい。だから休みたいときは休んで、また元気が出たら読みましょう……と書かれていたが、
私は、無理をしてでも毎日読みます。(コラコラ)
なぜなら、途中で休んで読書を中断すると、読書に戻ったときに苦労するから。
『長い読書』(島田潤一郎)という本の中の言葉を借りれば、
本を読むのを一日休むと、続きを読むのがおっくうになる。あらすじを思い出すのに、その著者の論旨を思い出すのに、倍の時間がかかるからだ。休んでいる期間があまりに長いと、自分の記憶のなかから、その本の思い出がきれいそっくり無くなっているということもある。
だから、本を読むコツというのがあるとすれば、それは毎日続けることなのだ。眠くてしかたない日も、仕事が忙しい日も、こころが乱れている日も、すこしでいいから本を開く。それが頭のなかに入ってこなくても、共感できるところがすくなくても、一ページでも、二ページでも読んでおく。そうすると、本を読む体力がつく。
ということだ。
クラシック演奏家が、「楽器は一日練習をサボると3日分戻る」と言うように、
スポーツ選手が、「一日休んでしまうと、それを取り返すのに倍の力が要る」と言うように、
読書も、同じことが言えると思うのだ。

なので、70歳の私の読書法は、
➀死ぬまでに読んでおきたい「世界的名作」を中心に読む
➁紙の本で読む
③本は自宅の書斎で読む
④わが町には書店がないので図書館へ行く
⑤「世界的名作」を中心に、他のジャンルはなるべく手を出さない
⑥無理をしてでも毎日欠かさず読書する

ということになる。
その他の注意事項として、
ポータルサイトにあるようなネットニュースは、
(ほとんどがゴミなので)なるべく読まないようしているし、
YouTubeも中毒性があるので、厳選して時間を決めて観るようにしている。
70歳の私でも、情報通信機器は「時間泥棒機器」と心得ており、
時間を奪われないように気をつけながら読書に勤しんでいるのである。