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映画『砕け散るところを見せてあげる』……石井杏奈と清原果耶に逢いたくて……




今年(2021年)になってから、私の好きな女優たちの主演作が続いている。
有村架純の(菅田将暉とW主演)『花束みたいな恋をした』(2021年1月29日公開)、
門脇麦の『あのこは貴族』(2021年2月26日公開)、
清原果耶の『まともじゃないのは君も一緒』(2021年3月19日公開)、
瀧内公美の『裏アカ』(2021年4月2日公開)、
そして、本日紹介する、
石井杏奈の(中川大志とW主演)『砕け散るところを見せてあげる』(2021年4月9日公開)。


石井杏奈を初めてスクリーンで見たのは、
『ソロモンの偽証』前篇・事件(2015年3月7日)
『ソロモンの偽証』後篇・裁判(2015年4月11日)
での三宅樹理役であったが、


とても重要な役をしっかり演じており、強く印象に残った。


その後、
四月は君の嘘』(2016年9月10日公開)では、
幼なじみへの思いを胸に秘めたナイーブな女子高生を演じ、
せつない乙女心を上手く表現していたし、


心が叫びたがってるんだ。』(2017年7月22日公開)では、
歌声も披露し、


演技にも磨きがかかっていた。


一目惚れというより、ジワジワと好きになった女優で、
年ごとに「好き」の度合が増している。
『記憶の技法』(2020年11月27日公開)
ホムンクルス』(2021年4月2日公開)
は、佐賀県での上映館がなく、見ることができなかったので、
本作『砕け散るところを見せてあげる』は、すごく楽しみにしていた作品。
『砕け散るところを見せてあげる』とは、すごいタイトルだが、
原作は、竹宮ゆゆこの同名小説。


監督は、『蟹工船』『うさぎドロップ』のSABU


W主演の石井杏奈中川大志の他、
私の好きな、清原果耶、原田知世矢田亜希子
そして、堤真一井之脇海松井愛莉、北村匠海木野花なども出演している。


当初は2020年5月8日に公開予定だったが、
新型コロナウイルスの影響で延期され、
約1年後の公開となった。
待ちに待っていた作品なので、
公開初日(4月9日)に映画館に駆けつけたのだった。



平凡な日々を送る高校生の濱田清澄(中川大志)は、
ある日、
学年一の嫌われ者と呼ばれる孤独な少女・蔵本玻璃(石井杏奈)に出会う。
正義感の強い清澄は玻璃に救いの手を差し伸べ、


玻璃はそんな清澄に対して徐々に心を開いていく。


しかし、玻璃には誰にも言えない秘密があった。
その秘密に気づき始めた清澄に、恐るべき危険が迫り、
尾崎姉妹(松井愛莉、清原果耶)や、


友人の田丸(井之脇海)も心配する中、


物語は予測できない衝撃の展開を見せていく……




原作者がライトノベル出身の作家だし、
ありがちな学園ドラマかなと思っていたら、
終盤は、サスペンスホラー映画の様相を呈し、
とんでもない世界へと誘(いざな)われる。
いやはや、驚きの映画であった。
古谷実の漫画を実写映画化した吉田恵輔監督作品『ヒメアノ〜ル』を彷彿させる衝撃作で、
上映時間の127分間、スクリーンから目が離せなかった。


残念なところは一点のみ。
ラストが、ややバタバタとした展開になり、ファンタジックな感じで終わったこと。
原作本は読んでいなかったが、
ネットでレビューを読んでみると、
「終盤に、急に話がコンパクトになり過ぎて、お話がしりつぼみになってしまった感があります」
「面白かったけど、ラストが分かりづらい」
などの意見があり、
〈原作もやはりそうなのか……〉
と思った次第。
ラストに不満は残るものの、
全体的な作品の出来は「傑作」に近いものがあり、
私としては大満足の一作であった。



蔵本玻璃を演じた石井杏奈


学年一の嫌われ者と呼ばれる孤独な少女ということで、
役柄的には、『ソロモンの偽証』の三宅樹理役に似ているが、
これまで見た石井杏奈の出演作の中では、
演技においては最も優れている作品だと思った。


学校だけではなく、家でもDV被害に遭っていることがうかがわれる少女であるが、
濱田清澄(中川大志)に心を開くと、
意外におしゃべりで、まっすぐな心を持っているという、
様々な感情表現を必要とする難しい役であったのだが、
石井杏奈は、この難役を見事に演じ切っていた。
現時点での石井杏奈の代表作なのではないかと思った。


石井杏奈という女優を『ソロモンの偽証』で初めて見たときから感じていることであるが、
彼女の顔を見ているだけで、物語が起ち上がってくるような不思議な雰囲気を持っている。
ただ単に、美しいとか、可愛いというのではなく、
顔そのものに、物語性を感じてしまうのだ。
これは、女優にとって素晴らしいことだし、才能の一種と言っていいだろう。
そういう意味でも、石井杏奈の顔は実に魅力的なのだ。


SABU監督もそのことに気づいているのであろう、
その石井杏奈の顔のアップを多く撮っており、
彼女の顔の様々な表情を実に上手く捉えていた。
石井杏奈ファンの私としては、ずっと彼女の顔を見ていられただけで、
至福のひとときであったと言える。


自分の代表作の1つとして、これからの女優人生の中でも大きな財産になる作品だと思っています。すでに、少しつらいときに本作の予告映像を見ています(笑)。そうすると、自分はこんなお芝居ができたんだ、頑張れたんだと、勇気が出ます。見ていただく方にも、そんな勇気を感じていただける作品になっていると思います。ぜひこの壮大な愛の物語を今こそ感じていただけるとうれしいです。(「TOKYO HEADLINE」インタビューより)

と、石井杏奈自身も語っている通り、
彼女にとっても手応えを感じた作品であっただろうし、
石井杏奈という女優のターニングポイントにもなった重要な作品であったと思う。
昨年(2020年)末に解散した E-girlsパフォーマーとしても活躍を続けてきた彼女だが、
今後は女優としての活動に専念する決意を固めているとか。

この先、結婚したり、子どもを産んだり、映画でも何でも共感して疑似体験をしたり、自分の経験が貫禄になってお芝居につながっていくのかなと思うと、一生やっていきたいと思う仕事です。おばあちゃんになった自分をおばあちゃんとして見せて行きたい。自分の将来は、歳相応に輝ける女優さんになりたいと思っています。(「ガジェット通信」インタビューより)

と、抱負を語っているので、
これからの石井杏奈にも、大いに期待できそうだ。



尾崎姉妹の妹を演じた清原果耶。


清原果耶については、
『まともじゃないのは君も一緒』のレビューで詳しく書いているので、(コチラを参照)
もうここには書かないが、
本作でも存在感はピカイチで、
出演時間はそれほど多くないものの、しっかり自分の演技をしており、
〈さすが!〉
と、唸らされた。


石井杏奈だけでなく、同時に清原果耶にも逢うことができた本作は、
私にとって特別な映画になった。



濱田清澄を演じた中川大志


中川大志石井杏奈とは、
TVドラマ「GTO」(2012年7月3日~9月11日、関西テレビ


四月は君の嘘』(2016年9月10日公開)


に次いで、本作で3度目の共演であるのだが、
相性の良さもあるのだろう、息もぴったりで、
安心して見ていることができた。
私が中川大志を知ったのは、
家政婦のミタ」(2011年10月12日 ~12月 21日、日本テレビ
であったのだが、
私に好感を抱かせた決定的な作品は、
私の故郷である佐世保を舞台とした映画『坂道のアポロン』(2018年3月10日公開)だった。


坂道のアポロン』で演じた川渕千太郎の役が本当に素晴らしく、
以来、女優大好きの私にしては珍しく、中川大志には特別な想いがある。
本作では過酷なロケもあったとのことで、




苦労も多かったと思うが、
玻璃(石井杏奈)のヒーローとしての清澄を爽やかに演じており、
私の中での好感度がますますアップした。
〈『砕け散るところを見せてあげる』での石井杏奈の相手役が中川大志で本当に良かった!〉
と、心の底から思ったことであった。



玻璃(石井杏奈)の父を演じた堤真一


(詳しくは書けないが)あまり近づきたくないタイプの不気味すぎる男で、
清澄と、清澄の母が、玻璃を家に送って行ったときに、
この父親と遭遇するシーンでは、
この先に起こる事件が予測されるほどの恐怖をおぼえ、戦慄した。


「最優秀助演男優賞候補にリストアップされるであろう」級の演技であったと思う。



この他、
清澄の母を演じた矢田亜希子


真っ赤な嵐(北村匠海)の母を演じた原田知世


尾崎・姉を演じた松井愛莉、


清澄の幼い頃からの知り合いのおばちゃんを演じた木野花など、
私の好きな女優たちが、出演シーンは少ないものの好演していて、
作品をしっかり支えていたのが嬉しかった。



PG12だし、(特に後半は)内容がかなりハードであるが、
人生において自分の境遇に苦しんでいる人々に、
絶望から救ってくれるこういう形の“愛”もあるのだと、
衝撃の先に、希望や勇気が、ほの見える映画であった。
一年待った甲斐があった作品であった。



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