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映画『嘘八百 京町ロワイヤル』 ……広末涼子の登場で華やかさと面白さが倍増……


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本日紹介する映画『嘘八百 京町ロワイヤル』は、
2018年1月5日に公開された『嘘八百』の続編である。
前作『嘘八百』は、


監督・武正晴、脚本・足立紳(&今井雅子)の『百円の恋』コンビが手掛けた作品ということで、
『百円の恋』を絶賛するレビューを書いた私としては、(コチラを参照)
かなり期待して鑑賞した。
幻のお宝をめぐり、中井貴一佐々木蔵之介扮する古物商と陶芸家が、
だまし合いの大騒動を繰り広げるコメディであったが、
古物商と陶芸家という設定が地味であったし、
男二人のバディものということで華やかさに欠け、
ドタバタする割には笑えず、
特にラストの“雑さ加減”は目を覆いたくなるほどで、
レビューを書く気さえ消え失せたほどだった。
嘘八百』にはそんな評価しかしていなかったので、
続編ができると聞いて、正直驚いた。
〈大丈夫か?〉
と、心配もした。

調べてみると、続編である『嘘八百 京町ロワイヤル』には、
マドンナ的存在として、新たに広末涼子が参加しているという。
広末涼子は好きな女優であるし、
中井貴一広末涼子が共演した映画『柘榴坂の仇討』(2014年)は、
……中井貴一と広末涼子の凛とした佇まいが美しい傑作……
とのサブタイトルを付けてレビューも書いている。(コチラを参照)
中井貴一と、


広末涼子は、


相性が好いのだ。


広末涼子が出演しているなら、期待できるかもしれない……〉
〈もし映画が期待したような作品でなくても、広末涼子を見ることができれば損はない!〉
と、思い直し、鑑賞することにした。
で、いそいそと映画館へ向かったのだった。



さえないままの目利き古物商・小池則夫(中井貴一)と、
未だくすぶったままの腕利き陶芸家・野田佐輔(佐々木蔵之介)。


ある日、則夫の古物店に現れたのは、
陰のある京美人・橘志野(広末涼子)。


「父が愛し、騙し取られた思い出の器を探している。もし骨董市場に出たら教えて欲しい」
と、渡された写真に写っていたのは、
千利休の弟子にして「天下一」と称された古田織部の幻の茶器【はたかけ】の特徴そのまま。
驚いた則夫は、
志野に一目惚れしていたこともあって、
志野の役に立ちたいと思い、
すぐに堺から佐輔を呼び寄せる。
「もう贋作は作らない」
と宣言していた佐輔であったが、
志野を一目見るなり、


「やります!」
と前言を翻す。
志野に気に入られようと、動き出した二人であったが、


その茶器の背後にはとてつもない陰謀がうずまいており、
有名古美術店「嵐山堂」の社長・嵐山直矢(加藤雅也)や、
大御所鑑定家の億野万蔵(竜雷太)や、
陶芸王子の牧野慶太(山田裕貴)や、
テレビ番組をも巻き込んで、


大騒動へと発展していく……



いや~、面白かったです。
マドンナ的な存在として、広末涼子が加わるだけで、
これだけ華やかになり、面白くなるのかと、
ビックリしたし、感心させられた。
心配したラストも、
前作よりもはるかに良かったし、
ちゃんと着地していた。
骨董の世界を舞台にした『コンフィデンスマンJP』という感じで、
騙し合いにも工夫が凝らされていたし、
テンポも良く、
106分に面白さがギュッと詰め込まれていた。



W主演の中井貴一と佐々木蔵之は、
二作目ということもあって、
バディとしてのやりとりも安心して見ていられたし、
それぞれの役割分担もなされていて、見ていて楽しかった。

僕が“口”担当で、陶芸家役の蔵之介は“手”の担当という役割分担なんです。だから僕はセリフ量が多い!

お客さんにセリフが多いと悟られないように演じました。よい脳トレになりましたね。


中井貴一は舞台挨拶のときにこう話していたが、


セリフ量を感じさせないように工夫した、ややオーバーアクション的な演技も、
この作品に合っていたと思う。


佐々木蔵之介も舞台挨拶のときに、

僕は本物の陶芸家に見えないといけない。監督から『代役は立てないから』と言われたんです。

電動じゃなく足でロクロを回しながら、指先は繊細に動かす。これはなかなかの課題でした。でも役者って“Mっ気”があるんですよね(笑)。難題を課せられるとそれが半分喜びになる。いい経験になりました。

と語っていたが、
ちゃんと職人に見えていたし、
土をこねるシーンや、ロクロを回しながら器を形成していくシーンも違和感がなかった。
中井貴一の“動”の演技に対し、
佐々木蔵之介の“静”の演技が見事であったし、
その対比が本作を面白いものにしていた。



ただ、男二人のやりとりは前作でも見ていたし、
これだけだったら、やや寂しい印象を持ったかもしれない。
佐輔(佐々木蔵之介)の妻として友近が、


則夫(中井貴一)の娘として森川葵が出演しているものの、


ヒロイン的な扱いではないし、ドキドキさせられない。
二作目となる『嘘八百 京町ロワイヤル』には、
マドンナ的な存在として広末涼子が加わることで、
華やかさが増し、
前作よりもはるかに面白い作品になっていた。


広末涼子が演じる志野はミステリアスな多面性のある女性で、
単なる着物の似合う京美人ではない。


裏の顔があり、一筋縄ではいかない女性なのである。


“魔性の女”と言ってもいい。
それでいて、純粋な部分も残していて、
則夫(中井貴一)や佐輔(佐々木蔵之介)だけでなく、


有名古美術店「嵐山堂」の社長・嵐山直矢(加藤雅也)や、
大御所鑑定家の億野万蔵(竜雷太)をも虜にし、
大いに作品を盛り上げる。


そんな広末涼子であるが、
中井貴一、佐々木蔵之との共演には、プレッシャーを感じたという。

お二人とも本読みの段階から圧巻でした。2作目ということもあるとは思いますが、セリフのスピード感、テンポ感が抜群で、呼吸がすでにできていらっしゃったんです。わたしが足を引っ張ってはいけないというプレッシャーはすごかったです(笑)。みなさんご存じの通り、お芝居の腕が立つ方々なので、ついていくのが精いっぱいでした。しかも、ほかではなかなか経験しないくらいスピーディーに撮影が進んで……自分なりのお芝居を練って固めて現場に入ったつもりでも、一瞬ではじけるように本番が終わってしまって、どんな画になるかまったくわからないんです(笑)。そんな中で、お二人は難なく、NGも一切なくやっていらっしゃいました。(「シネマトゥデイ」インタビューより)


ボーイッシュな美少女だった広末涼子も、
1980年7月18日生まれなので、早39歳。(2020年2月現在)
……にしても、この脚線美。(舞台挨拶時)



最近は、年を重ねるのがすごく楽しみになりましたし、年を取ってもできるお仕事だと思えるようになりました。若いころはおばさんになるのが嫌でしたけど(笑)、今はそれも楽しめるようになったという感覚はあります。(「シネマトゥデイ」インタビューより)

と語っていたが、
和服姿の、儚げで神々しい“美”、
ドレス姿の、華やかな“色気”、
そこに、“したたかさ”や“純粋”を加味し、
ひとつの作品の中で、様々な表情を見せた広末涼子は、
これからも大人の女性の魅力を発揮できる女優として、
我々を大いに楽しませてくれることであろう。



広末涼子を起用することで成功した『嘘八百 京町ロワイヤル』。
今後、マドンナ的な存在として、
広末涼子クラスのゲストをキャスティングできれば、
三作目、四作目と、シリーズ化できるかもしれない。
そんな可能性を感じさせる『嘘八百』二作目であった。
映画館で、ぜひぜひ。



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