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映画『デイアンドナイト』 ……“善と悪”というテーマに真っ向から挑んだ傑作……


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いつも言っていることではあるが、
私の場合、
映画館で見る映画を決めるときは、
ほとんどの場合、出演している女優で決める。
本作『デイアンドナイト』は、
清原果耶が出演しているので、見たいと思った。

私が初めて清原果耶を素晴らしい女優として認知したのは、
映画『3月のライオン』(前編:2017年3月18日、後編:同年4月22日公開)においてであった。
その後編のレビューで、
映画『3月のライオン 後編』 ……後編でひときわ輝いていた清原果耶……
と題し、清原果耶を絶賛する記事を書いた。
その後も、清原果耶が出演する映画やTVドラマは欠かさず見ていたのだが、
昨年、主演したNHKドラマ『透明なゆりかご』(2018年7月20日~9月21日)があまりにも素晴らしく、
NHKドラマ『透明なゆりかご』 ……清原果耶の演技力と存在感に圧倒される……
と題し、またまた清原果耶を絶賛する記事を書いた。
特に気に入った女優は、偶然の出逢いを楽しみにするのではなく、
〈次はどんな作品に出るのだろう……〉
と調べて、その映画の公開を心待ちにするようになる。
そうやって清原果耶の出演作として知ったのが、
本作『デイアンドナイト』であったのだ。

〈『デイアンドナイト』って、どんな作品なんだろう……〉
そう思って更に調べてみると、
俳優・山田孝之がプロデューサーを務めている映画だった。
山田孝之は俳優としては出演しておらず、
プロデューサーに専念していて、脚本にも名を連ねている。
監督は、『青の帰り道』などを手がけた藤井道人
主演は、阿部進之介
山田孝之と同じ事務所に所属する彼も、企画・原案から携わり、
この長編映画で初主演を果たしている。
山田孝之藤井道人阿部進之介がタッグを組んで、
完全オリジナル脚本で挑んだ作品……
〈面白そうだ……〉
と思った。
で、公開日(2019年1月26日)から数日後に、
イオンシネマ佐賀大和で鑑賞したのだった。



明石幸次(阿部進之介)は、
父が自殺したという知らせを受け、実家へと戻ってきた。
父は大手企業の不正を内部告発したことで死に追いやられ、
家族もまた、崩壊寸前であった。


そんな明石に手を差し伸べたのは、北村(安藤政信)という男だった。


北村は児童養護施設のオーナーとして、父親同然に孤児たちを養いながら、


「子どもたちを生かすためなら犯罪もいとわない」
という道徳観を持っていた。


正義と犯罪を共存させる北村に魅せられていく明石と、


そんな明石を案じる児童養護施設で生活する少女・奈々(清原果耶)。


しかし明石は次第に復讐心に駆られ、
父を死に追い込んだのが誰なのかを調べていく。
父の下で働いていた元従業員(山中崇)、


取引先の自動車整備工場の若手オーナー(淵上泰史)、


そして、大手企業の社員・三宅(田中哲司)にたどり着いたとき、


明石は善悪の境を見失っていくのだった……




“人間の善と悪”というテーマに、真っ向から挑んだ傑作であった。
「愛する家族の命が奪われたとしたら、あなたはどうするだろうか……」
ということを、見る者に問いかけてくる愚直なまでに真っ直ぐな映画であった。
脚本がよく練られており、
映像も美しく、
音楽も素晴らしい。
山田孝之藤井道人阿部進之介の三人が挑んだプロジェクトは、
見事な傑作となって結実していたのだ。


そもそも、どういう風に、この企画が進行したのか?
最初は、阿部進之介藤井道人監督が、映画の話をしているときに、
「そのうち二人で映画を作れたらいいね」
との言葉が出たのが出発点であったらしい。
継続的に話し合っているうちに、『デイアンドナイト』の原形となるアイディアが湧き、
その頃に、山田孝之も合流したようだ。


その時は、まだメモみたいな感じでしたよね。僕はそれまで映画のプロデュースをやったことがなかったけど、興味だけは昔からあったんです。ただ、プロデューサーとしての能力は何もないから、一緒に作ってゆく中で学ぶ形にはなってしまう。でも、影響力とか、人を集めることなら絶対に協力できると思って「プロデューサーとして入れてくれないか?」とお願いしました。ここがチャンスだなと。(『デイアンドナイト』のパンフレットより)

山田孝之が語るように、
山田孝之がプロデューサーとして加わることで、企画は大きく動き出していく。
藤井道人監督が2013年から4年をかけて脚本を書き、
それをプロジェクターで壁に投影して、
阿部進之介山田孝之が、映し出された台詞をお互いに演じてみて、
違和感がある箇所を修正していったという。
藤井道人監督は語る。

明石役の阿部さんはそこにいるので、それ以外全部の役を山田さんがその場で芝居するんですよ。芝居をしてみて、つかえるような箇所があれば、戻ってやり直す。それを何度も何度も繰り返しましたね。(『デイアンドナイト』のパンフレットより)

こうやって28稿くらいまで書き直したという。
脚本が練られていると感じたのは、こういった努力があったからなのだ。
こうした過程があったからこそ、台詞の一言一言が生きた言葉として見る者に届いたのだ。
この完成度の高い脚本を、優れた俳優たちが演じることで、
映画『デイアンドナイト』は優れた作品として完成した。


明石幸次を演じた阿部進之介


自ら企画した作品であるし、
長編映画初主演作ということで、
意気込みが違うなと思った。
覚悟が感じられたし、主演としての存在感も感じられた。
これほど打ち込める作品があること、
しかもそれが傑作であること、
阿部進之介にとって、それはとても幸福なことである。
阿部進之介の現時点での代表作誕生の瞬間に立ちあえたことは、
私にとっても、とても幸運なことであった。



大野奈々を演じた清原果耶。


本作『デイアンドナイト』に、もし清原果耶がいなかったら、なんと殺伐とした映画になっていただろう……と思った。
自殺、悪意、復讐、犯罪、暴力など、暗い描写が多い中で、
大野奈々を演じた清原果耶が出てくるシーンだけが、なんだかホッとできたような気がする。


泥水に咲いた蓮の花のような存在であった。
2002年1月30日生まれだから17歳になったばかり。(2019年2月現在)
撮影時は、まだ15歳か16歳であったろう。
その若さで、この演技。


いやはや、凄い女優がいたものだ。


末恐ろしいとさえ感じる。
20代、30代、40代、50代、60代……と、
清原果耶は将来どんな女優になっていくのか?
それを見届けられないのが悔しい。
このように思える女優に出逢えたことは、
ある意味、幸運なことではあるのだけれど……


ああ、それから、清原果耶が、


主題歌「気まぐれ雲」を、


劇中の役柄である「大野奈々」名義で歌っているので、お聴き逃しなきよう……



この他、
北村健一を演じた安藤政信


表の顔と裏の顔を持つトモコを演じた小西真奈美


児童養護施設で働く友梨佳を演じた佐津川愛美が、
しっかりした演技で本作を支えていた。


語りたいことは多いが、
出勤前なので、この辺で……

映画を撮るということに関して、
若い人たちに、ある可能性を示したと言える傑作『デイアンドナイト』。
映画館で、ぜひぜひ。



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