以下の内容はhttps://taku6100.hatenablog.com/entry/2018/03/21/135606より取得しました。


映画『野球部員、演劇の舞台に立つ!』 ……仲間と生きる“青春”を描いた傑作……




この映画の原作となったのは、
福岡県八女市で長年教師を務めた竹島由美子の、
10年間にわたる実践記録『野球部員、演劇の舞台に立つ!』(高文研・2010年5月刊)。


彼女が演劇部顧問をしていた頃の実話で、
演劇コンクールに出演することになった野球部のエースと、
そのチームメイトの物語が綴られている。
出版前に本作を読み、感動した中山節夫監督が、


〈なんとしても映画にしたい!〉
と動き始め、
その思いを引き継いだのがプロデューサーの鈴木一美。(写真左。右は原作者の竹島由美子)


中山監督から原作を渡され、一気読みして電車の中で泣いたという彼は、
7年前から物語の舞台であった八女市に移り住み、
粘り強く映画製作を市民に語り続けたのだという。
市民の理解と協力が得られるようになった昨年(2017年)の3月末から4月中旬まで、
八女市など筑後地区を中心に撮影され、
その後、編集を経て完成したのが本作『野球部員、演劇の舞台に立つ!』なのだ。
そして、東京と福岡で今年(2018年)の2月24日に公開されると、
なんと、なんと、
「ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)」
で、第1位を獲得。
この手のご当地映画で第1位を獲得することは、極々珍しいことなので、
〈見てみたい!〉
と、私は思った。
佐賀では、シアター・シエマで、3月17日(土)からの公開が決まっていた。
そこで、
肥前さが幕末維新博覧会」オープニングイベント(手嶌葵に逢いに)行った日の、
映画公開初日(3月17日)10:00からの回で鑑賞したのだった。



八女北高校野球部は、
エースの望月潤(渡辺佑太朗)を中心とするチームで、


甲子園出場を期待されていた。
しかし、県大会の予選一回戦で、
8回までパーフェクトに押さえながら、
最終回、ファーストの川口和馬(川籠石駿平)のエラーから投球を乱し、


まさかの一回戦敗退となってしまう。


それ以来チームはギクシャクし出し、
キャプテンのキャッチャー・松永亮太(舟津大地)も頭を悩ませている。


国語教師の三上朋子(宮崎美子)は、演劇部の顧問。


演劇部長の島田彩音(佐々木萌詠)、


演劇部エースの中園美緒(柴田杏花)、


美術担当の川上智花(芋生悠)など、


女子部員の多い演劇部で、
OBの田川(林遣都)が書いた脚本の上演を実現させる為、


野球部から助っ人を借りることを思いつく。
三上先生からの猛アタックに、野球部員たちはタジタジとなり、
何とか止めてもらおうと野球部監督の八幡浩一郎(宇梶剛士)に相談するが、


返ってきたのは、
「野球だけの人間になるな」
との言葉。
そして、三上先生から、
「君たちに何が足りんやったか知りたいなら、演劇部に来なさい」
と言われる。


こうして、
エースの望月潤と、
キャッチャーでキャプテンの松永亮太と、
エラーをしたファーストの川口和馬の三人は、


コンクールが開催される11月まで、
野球部と演劇部を掛け持ちすることになったのだが……




中山節夫監督といえば、
『あつい壁』(1970年)
兎の眼』(1979年)
『ヘレンケラーを知っていますか』(2006年)
『新・あつい壁』(2007年)
など、多くの人権映画や教育映画を手掛けている至極真面目な監督というイメージ。
福岡県八女市発のご当地映画で、
中山節夫監督作品と聞けば、
普通は、誰しも、
面白味の無い、教育感満載のお堅い映画と思いがちだが、
これがまったく違うのだ。
ユーモアに溢れ、笑いの絶えない映画であったのだ。
これほど笑える映画だとは正直思わなかった。
それでいて、深い感動もある。
「ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)」第1位が“納得”の傑作であった。


ご当地映画なので、
八女市の茶畑(八女茶として全国的に有名)や


イチゴの「あまおう」、電照菊の栽培畑やビニールハウスなどがロケ地として使われているのだが、
これが宣伝臭くなく、
うまく作品の中に活かされていて、感心させられた。


野球部員の若手男優たち、




演劇部員の若手女優たちも、


まっすぐな演技で好演しているし、


宮崎美子林遣都宇梶剛士などのベテラン俳優たちが、
その円熟した演技で、脇をしっかり固めている。




ことに、林遣都は、
2007年に映画『バッテリー』の主演で俳優デビューしているし、
この作品での演技が評価され、
日本アカデミー賞キネマ旬報ベスト・テンなど、その年の多くの新人賞を受賞している。


本作『野球部員、演劇の舞台に立つ!』への出演は、
野球が結んだ“縁”といえるのかもしれない。


私が『野球部員、演劇の舞台に立つ!』を見た3月17日(土)の10:00の回は、
シアター・シエマでの公開初日だったので、舞台挨拶があった。


まず、プロデューサーである鈴木一美氏から、
映画製作においての苦労話やエピソードが語られ、


原作者の竹島由美子氏は、
「私の役は宮崎美子さんが演じて下さったのですが、『あんなに可愛くて優しくはなかった』と卒業生などから大ブーイングでした」
と、ユーモアたっぷりに原作者ならではの面白い話をして下さった。


最後に話された中山節夫監督は、
今年81歳になられる方と思われない力強い言葉で、
原作を読んで感動したことや、ぜひ映画化したいと思ったことなど、
本作に対する強く熱い思いを語られた。


普段、私は、この手のご当地映画はあまり見ないのであるが、
佐賀県から近い八女市が舞台の映画ということで、
親近感もあったし、評判が良かったので鑑賞したのだが、
本当に見て良かったと思った。


こうして、
仲間と生きる“青春”を描いた、
笑わせて、泣かせて、感動させられる傑作映画を見せてもらったのであるのだが、
後から考えてみるに、
これまた、しっかりとした「教育映画」にもなっていたなと、
“してやられた感”もあり、(笑)
〈さすが、中山節夫監督!〉
と思ったことであった。


本作の上映館、上映予定館(2018年3月21日現在)は、

(久留米)「T・ジョイ久留米」上映中
(熊本)「Denkikan」上映中
(佐賀)「シアターシエマ」上映中
(名古屋)「名演小劇場」上映中
(横浜)「シネマリン」2018年3月24日(土)~
(大分)「シネマ5」2018年4月21日(土)~
(宮崎)「宮崎キネマ館」2018年4月21日(土)~
(大阪)「シネ・ヌーヴォ」2018年4月21日(土)~
(鹿児島)「ガーデンズシネマ」2018年4月21日(土)~22日(日)限定上映
(新潟)「シネ・ウインド」2018年4月~


となっているが、
上映館があまり多くないので、
本作を見る機会はメジャーな映画よりは少ないが、
もし、上映期間中に、上記の映画館の近くに行く機会がありましたら、
ぜひご覧頂きたい。
大人には、
かつての青春時代を思い起こさせ、
子供たちには、
今というこの一瞬を大切に生きなければならないということに気づかせてくれるだろう。
ぜひぜひ。



以上の内容はhttps://taku6100.hatenablog.com/entry/2018/03/21/135606より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14