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映画『22年目の告白-私が殺人犯です-』……原作の韓国映画を上回る超面白作……




本作『22年目の告白-私が殺人犯です-』は、
2012年の韓国映画『殺人の告白』(日本公開は2013年6月1日)のリメイクである。


私はこの『殺人の告白』を2013年8月15日に佐賀のシアターシエマで見ている。
だがレビューは書いていない。
なぜか?
私がこれまで見た韓国映画で、最も好きな作品は『殺人の追憶』で、
タイトルも似ている『殺人の告白』は私にとっての期待作であった。

時効の成立後、
イ・ドゥソク(パク・シフ)という男が、
自分は15年前に世間を騒がせた連続殺人事件の犯人だと告白する。
その後、暴露本を出版した彼はそのルックスの良さも味方し、
一躍時の人として世間にもてはやされる……



なぜ犯人は時効後に姿を現したのか?
という一点の謎に迫っていく内容で、
その結末も私にとっては想定内であったし、
それほどの驚きはなかったということもあるが、
殺人の追憶』とは比較にならないほどのB級映画で、
ガッカリしたのを憶えている。
だからレビューは書かなかった。

その『殺人の告白』を、日本でリメイクしたのだという。
〈大丈夫か?〉
と思った。
主演は、藤原竜也伊藤英明
藤原竜也は私の好きな男優で、期待もしているのだが、
映画に関しては、これまであまり作品に恵まれていなかった。
〈今回も……〉
と心配したが、
見ないことには何も言えない。
ということで、映画館へ駆けつけたのだった。



阪神・淡路大震災地下鉄サリン事件が発生した1995年、
同一犯による5件の連続殺人事件が日本中を震撼させる。
犯人はいずれも、
「被害者と親しい者に殺人の瞬間を見せつける」
「殺害方法は背後からの絞殺」
「目撃者は殺さずに犯行の様子をメディアに証言させる」
という三つのルールに則って犯行を重ねていた。
捜査を担当する刑事・牧村航(伊藤英明)は、


犯人を逮捕寸前にまで追い詰めるが、
犯人の罠にはまって上司を殺され、
事件は未解決のまま時効を迎えてしまう。
そして事件から22年後の2017年、
犯人を名乗る男・曾根崎雅人(藤原竜也)が執筆した殺人手記「私が殺人犯です」が出版される。
曾根崎は出版記念会見にも姿を現し、
マスコミ報道やSNSを通して一躍時の人となっていく……




結論から言うと、「面白かった」。
“超”をつけて、「超面白かった!」と表現してもイイだろう。
それほどの満足感があった。
私は結末を知っているので、
それほどの期待をして見ていたわけではない。
だが、私の知っている結末は、
映画の3分の2が経過した頃に、案外あっさりと観客に知らされる。
〈こんなに早く教えて大丈夫なのか?〉
と、いらぬ心配をするが、
それは杞憂であった。
そこから、もう「一ひねり」、いや「二ひねり」があったのだ。
その部分がやや強引で、
見る人によっては批判の対象になるかもしれないが、
私にとっては許容範囲であった。
オリジナルの韓国映画にはない結末を編み出し、
独自の面白さを創出した脚本と演出に拍手。


監督は、『SR サイタマノラッパー』シリーズで有名な入江悠
第30回「古湯映画祭」(2013年)で、
入江悠監督の『SRサイタマノラッパー2』と『 女子ラッパー☆傷だらけのライム』が上映され、
入江悠監督自身もゲストとして来佐されていたので、
佐賀の映画ファンにはお馴染みの監督。
演出もさることながら、
脚本(入江悠平田研也)が特に優れていて、
見る者を最後まで飽きさせない。
オリジナルの『殺人の告白』を超える自信があったからこそのリメイクであったのだ。


最初は、
原作の『殺人の告白』を見ていない人の方が、
『殺人の告白』を見ている人よりも(結末を知らない分)楽しめると思ったが、
映画を見終わってしばらく経ってみると、
『殺人の告白』を見ていた人の方がより楽しめるのではないか……と思った。
結末を知っているからこそ、
最後の「一ひねり」「二ひねり」がより楽しめたからだ。
だから断言しよう。
原作の『殺人の告白』を見ている人にこそ、
本作『22年目の告白-私が殺人犯です-』を見てもらいたい……と。
映画館で、ぜひぜひ。




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