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ミュージカル『キャバレー』……長澤まさみの生まれ持ったスターとしての輝き……




先日、松尾スズキ演出によるミュージカル『キャバレー』を観た。


『キャバレー』(Cabaret)は、
1966年にブロードウェイで初演されたミュージカルで、
クリストファー・イシャウッドの小説を基に、
ジョン・ケンダー作曲、フレッド・エブ作詞により制作された。
1966年、ハロルド・プリンス演出によるブロードウェイ公演がヒットし、
1972年に映画『キャバレー』も制作された。
この映画は、アカデミー賞で、
監督賞(ボブ・フォッシー)、
主演女優賞(ライザ・ミネリ)、
助演男優賞(ジョエル・グレイ)の他、
撮影賞、美術監督賞、音響賞、編集賞、編曲賞の全8部門で受賞。
日本で映画が公開されると評判となり、
ミュージカル『キャバレー』は、ライザ・ミネリの名と共に、一躍有名になった。


日本における舞台公演は、
1982年(日本初演博品館劇場での上演。
演出は渡辺浩子、主演は順みつき、共演は尾藤イサオであった。


1993、1995年 前田美波里主演、市村正親草刈正雄


2004年 真矢みき錦織一清岡本健一今陽子上條恒彦新納慎也


2007年 松雪泰子阿部サダヲ森山未來秋山菜津子小松和重村杉蝉之介平岩紙
(演出は松尾スズキが担当)


2010、2012年 藤原紀香諸星和己阿部力杜けあき


そして、今年(2017年)は、2007年と同じく松尾スズキが演出を担当しており、
長澤まさみ石丸幹二小池徹平の他は、
秋山菜津子小松和重村杉蝉之介平岩紙と、2007年と同じキャストとなっている。


歌姫サリーを、長澤まさみが演じると聞き、
そして、長澤まさみ自身が
「最初で最後のミュージカル」
と語っているとのことなので、
ぜひ観たいと思った。
だが、人気女優の主演とあって、
ほとんどの会場(東京、横浜、大阪、仙台、愛知、福岡)でチケットはsold-out状態。
福岡公演のチケットを運よく購入できた私は、
ワクワクしながら福岡へと向かったのだった。

少し早目に着いたので、
会場近くの海を見に行く。


山もイイけど、海もイイな~


ベイサイドプレイス博多も好い雰囲気。


開場時間になったので、会場となる福岡サンパレスへ。


さあ、入場。
入口には、お花がいっぱいだった。





ヒトラー政権の台頭へと向かう1929年、
晦日の夜。
アメリカ人の青年クリフ(小池徹平)がベルリンにやってくる。
汽車の中で出会ったドイツ人のエルンスト(村杉蝉之介)に宿を紹介してもらった彼は、


女主人シュナイダー(秋山菜津子)が営む宿に下宿することに……
その夜、キャバレー『キット・カット・クラブ』に足を運んだクリフは、
クラブの歌姫サリー・ボウルズ(長澤まさみ)と出逢う。


イギリスからやってきているサリーと、
同じ英語圏出身ということですぐに意気投合するクリフ。
ほどなく店をクビになったサリーはクリフの下宿に転がり込み、
二人は同棲生活を始める。


一方、クリフたちの下宿の女主人であるシュナイダーは、
果物屋の老人シュルツ(小松和重)と穏やかに愛を育んでいた。


長年ひとり暮らしを続けてきたシュナイダーだったが、
ついにシュルツの求婚を受け入れることに……


サリーとクリフ、


シュナイダーとシュルツ。


幸せそうに見える二組のカップルであったが、
暗い時代の足音が彼らに忍び寄っていたのだった……




ミュージカルのオファーを受けるくらいだから、
ある程度は歌が上手いとは思っていたが、
長澤まさみの歌声は、想像以上に良かった。
「最初で最後」などとは言わず、
これからもミュージカルに出てもらいたいと思えるほどの歌唱力であった。


歌が上手い人はたくさんいるが、
誰もがミュージカルのスターになれるわけではない。
華があり、輝きがなければならない。
長澤まさみには、天性のものとして、それがある。
映画『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞の主演女優賞を獲得したエマ・ストーンも、
2014年にブロードウェイで『キャバレー』のサリーを演じているが、


そのエマ・ストーンにも、(歌唱力では劣るかもしれないが)
美しさ、華やかさ、スタイルの良さでは、むしろ勝っているような気がした。
今回の公演の成功は、
ひとえに、歌姫サリーを長澤まさみが演じたことにある。
もし、演出を担当した松尾スズキを褒めるとしたら、
歌姫サリー役に長澤まさみをキャスティングしたという、その一点にあると思われる。



このミュージカル『キャバレー』には、
長澤まさみの他、私の好きな秋山菜津子平岩紙も出演していて嬉しかった。

シュナイダーを演じた秋山菜津子は、
10年前の公演にも出ているが、
10年前よりもシュナイダーという役柄の実年齢に近づいたということもあって、
素晴らしい演技と歌声で観客を魅了した。


果物屋の老人シュルツを演じた小松和重が、
一幕と二幕の間にある休憩時間の終わり頃に客席に出て、
「早く席に戻って下さ~い。二幕目が始まりますよ~」
と言って回って笑いを誘ったが、
その時に、お客さんからポッキーをもらって喜んでいたのだが、
そのことを秋山菜津子は二幕目で小松和重にアドリブで付け加えてからかうなど、
観客を喜ばせる術を心得ており、大いに楽しませてもらった。



シュナイダーの下宿に住む若い娘・コストを演じた平岩紙
平岩紙という名前を知らない人でも、
「ファブリーズのCMに出ている人」と言えば、
思い出す人も多いのではないかと思われる。
TVや映画では脇役が多いが、
舞台の世界ではとても有名な女優で、
私の好きな女優・西田尚美に顔や雰囲気がちょっと似ていて、
昔から気になっていた。
実際に彼女の演技を生で観ることができて嬉しかった。



と、女優ばかり褒めているが、
今回の松尾スズキ版『キャバレー』を、グッと引き締めていた男優を忘れてはならない。
MC役の石丸幹二だ。


東京藝術大学音楽学部声楽科を経て、
1990年、劇団四季オペラ座の怪人』のラウル役で舞台デビュー。
以来、同劇団の看板俳優として17年間活躍していたが、2007年に退団。
ここ数年では、
2013年のTBSテレビのドラマ『半沢直樹』にて浅野匡支店長役を演じ、ブレイクした。
その石丸幹二が白塗りの顔で登場し、
さすがの歌唱力、演技力で、舞台の各場面を繋いでいく姿は圧巻だった。


余裕すら感じられ、得意のサックス演奏も披露するなど、
石丸幹二ファンには堪らない舞台であったのではないだろうか。
2017年4月2日からは、テレビ朝日の長寿音楽番組『題名のない音楽会』の6代目司会者に就任することも決まっており、こちらも楽しみ。



エロティックに、猥雑に、愛おしく、そして哀しく……
ミュージカル史上に輝く傑作を、
松尾スズキ演出で10年ぶりに再演された『キャバレー』は、
とても楽しく、素敵な舞台であった。


「人生の全てがここにある」
というキャッチフレーズの通り、
大人のためのミュージカルであった。


これだけ好評だったのだから、
また長澤まさみで再演もあるのではないか……とも考えている。
その時には、また観に、聴きに行きたいと思っている。
みなさんも、機会がありましたら、ぜひぜひ。




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