
ネットで芸能ニュースを見ると、
ドラマの視聴率ばかりを問題にして、
作品の内容そのものを論じていないものが多い。
まるで、
作品の評価は「視聴率がすべて」であるかのような記事が多すぎる。
昔とは違って、
現在はTVだけではなく、
パソコンや、スマホや、カーナビなどでも観ることができる時代であり、
録画は当たり前だし(むしろ本当に観たいドラマは録画する傾向にある)
「TVer」のような無料で番組配信しているサイトもあるので、
本当の意味での正確な視聴率は出せない状況になっている。
にも拘わらず、視聴率信仰は今も続いている。
元SMAP木村拓哉(44)が主演を務めるTBS系連続ドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』(日曜午後9時)の第4話が5日に放送され、平均視聴率が12.3%を記録したことが6日、分かった。
同作は、木村が初めて医師役を務めるヒューマンラブストーリー。視聴率は第1話14.2%→第2話14.7%→第3話13.9%と推移していたが、今回は大きく数字を落とし、1桁台の数字もチラついてきている。
先日も、このようなネットニュースが配信されていた。
日曜劇場『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系)は、
木村拓哉のSMAP解散後初のドラマとして注目されている作品であるが、
かつての木村拓哉主演のドラマに比べて視聴率が劣るとして、
内容は論じずに、貶したような記事を多く目にする。
私の場合、日曜日の夜は別のことをしていることが多いので、
『A LIFE〜愛しき人〜』は後日に「TVer」で観るようにしている。
『A LIFE〜愛しき人〜』を観る理由は二つ。
一つ目は、木村文乃が出演しているから。
木村文乃は私の好きな女優で、
彼女が出演するTVドラマや映画はなるべく観るようにしているのだ。

二つ目は、脚本が、橋部敦子であるから。
脚本が橋部敦子であったなら、
もう、それだけでそのドラマは「観る価値あり」である。
橋部敦子が手掛けたTVドラマの脚本は、(ほんの一部です)
『救命病棟24時』(第1期:1999年/第2期:2001年、フジテレビ系)
『ナースのお仕事』(第3期:2000年/第4期:2002年、フジテレビ系)
などの病院モノや、
「僕シリーズ」の
『僕の生きる道』(2003年、関西テレビ/フジテレビ系)
『僕と彼女と彼女の生きる道』(2004年、関西テレビ/フジテレビ系)
『僕の歩く道』(2006年、関西テレビ/フジテレビ系)
『僕のいた時間』(2014年、フジテレビ系)
があり、
NHK朝の連続TV小説『ファイト』(2005年、NHK)や、
『ピュア』(1996年、フジテレビ系)
『おいしい関係』(1996年、フジテレビ系)
『不毛地帯』(2009年 - 2010年、フジテレビ系)
『フリーター、家を買う。』(2010年、フジテレビ系)
などの話題作が限りなくある。
映画でも、
『すべては君に逢えたから』(2013年、ワーナー・ブラザース映画)
『青天の霹靂』(2014年、東宝)
など、このブログでもレビューを書いている作品もあって、
橋部敦子が手掛ける作品には、とにかく感動作が多い。
何度でも観たくなる作品を創ることができる脚本家と言えよう。
しかも『A LIFE〜愛しき人〜』は、
橋部敦子が(『救命病棟24時』などで培った)得意とする病院モノでもあるし、
あるレベル以上の作品になっているのは間違いない。
外科医・沖田一光(木村拓哉)が、
アメリカ・シアトルから東京にある壇上記念病院へ10年ぶりに戻ってきた。

院長・壇上虎之介(柄本明)が心臓疾患で倒れ、虎之介からその手術を任されたのだ。

しかし虎之介の娘で小児外科医の壇上深冬(竹内結子)と、
その夫で副院長の壇上壮大(浅野忠信)は、
沖田を壇上記念病院に再び迎え入れることに戸惑っていた。

深冬はかつて沖田と交際しており、壮大は沖田と幼馴染だったのだ。
沖田がアメリカへ渡ったあと、
壮大は脳外科医でありながら秀でた経営手腕を虎之介に見込まれ、深冬と結婚。
経営の合理化を進め、壇上記念病院での確固たる地位を築いていたが、
最近では経営方針を巡って虎之介と対立していた。
虎之介を診察した沖田は、
第一外科部長の羽村圭吾(及川光博)が反対するにも関わらず、
難しい虎之介の手術をやれると言い切る。

外科の若手医師・井川颯太(松山ケンイチ)はいきなり現れた沖田に懐疑的、

オペナースの柴田由紀(木村文乃)は沖田に興味を持つ。

手術当日、祈るように手術室のモニターを見守る深冬。
一方で病院の顧問弁護士・榊原実梨(菜々緒)と手術室の様子を見ていた壮大は、
この10年で沖田がオペの腕を上げたことを感じていた……

第1話は、院長・壇上虎之介(柄本明)の手術をめぐる物語。
第2話は、森本(平泉成)という和菓子職人の手術をめぐる物語。
第3話は、腹痛を訴える女の子の小児外科手術をめぐる物語。
そして、先日(2月5日)放送された第4話は、
壮大(浅野忠信)は片山関東病院との提携話を院長(柄本明)に内緒で進めようとしていた。提携が決まれば高度な治療を必要とする患者が壇上記念病院に廻ってくるため、
この機会を利用して病院の知名度と採算性を上げられると考えていたのだ。
壮大は沖田(木村拓哉)に、難易度の高いオペを片山関東病院で行って欲しいと依頼し、
沖田は由紀(木村文乃)をオペナースとして連れて行くことを条件に引き受ける。
ところが手術当日、
器械出しをしていた由紀のある行動が問題にされ、
壇上記念病院と片山関東病院の提携話は頓挫しかける……
といった内容であった。
毎回、素晴らしい内容で、
木村文乃の出演場面はそれほど多くはないものの、
鮮烈な印象を残すシーンが多く、楽しく観させてもらっているが、
特にこの第4話は、オペナースの柴田由紀(木村文乃)めぐる物語だったので、
私としては、いつもよりも楽しく観ることができた。

『A LIFE〜愛しき人〜』は、まだ第4話までしか放送されていないが、
このドラマでの木村文乃はとても魅力的だし、カッコイイ。

オペナースの柴田由紀(木村文乃)は、

父親は医者であったが、
たった一度のミスで患者から訴えられ、病院は潰れ、
医学部に行くお金がないから、仕方なく奨学金をもらいながら看護学校へ行くしかなかったという過去がある。

本当は医者になりたかったナースなのだ。

プライドが高く、他の医者には心を開かないが、
優れたオペができる沖田(木村拓哉)だけは信頼しており、
恋心にも似た親しみを感じている。

そのツンデレ気味のキャラクターが秀逸であるし、

木村文乃の女優としての特質とも合致して、
とても魅力的な役となっている。
(それは、とりもなおさず、このオペナースの柴田由紀を生み出した脚本家・橋部敦子のお陰でもあるのだが……)

深冬(竹内結子)はかつて沖田と交際していた過去があり、
沖田(木村拓哉)と由紀(木村文乃)が親しくしていると、
ちょっと嫉妬の目で見るようなシーンがあり、

また逆に、
沖田(木村拓哉)と深冬(竹内結子)が親しくしていると、
由紀(木村文乃)が嫉妬の目で見るようなシーンもある。

この辺りの演出が本当に上手いし、
木村文乃だけでなく、
竹内結子もまた実に魅力的に見える。

木村文乃が見たくて『A LIFE〜愛しき人〜』を見ている私だが、
主演の木村拓哉をはじめとして、
映画俳優で、TVドラマ主演は案外すくない浅野忠信や、
実力派若手俳優の松山ケンイチや、
竹内結子、柄本明、及川光博、菜々緒などの豪華なキャストも魅力のドラマである。



視聴率以上の質と面白さはあると思うし、
本当はもっと多くの人たちが観ているドラマだと思う。
ぜひぜひ。