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北アルプス2013「美しき夏の記憶」③雲ノ平で会いましょう




2013年7月26日。
北アルプス3日目。
今日の天気予報は、なんと「曇りのち晴れ」。
傘マークが消えた。
ビックリである。
これも、“幸運の女神”であるよう子さんのお陰であろう。

私の今日の予定は、
鷲羽岳、祖父岳を経て、雲ノ平へ入り、雲ノ平山荘に宿泊予定。
歩行時間は短いが、今日は、鷲羽岳山頂でのんびりするつもり。
ある山岳写真家が、某雑誌で、鷲羽岳山頂からの展望を絶賛していた。
その記事を見て、私もぜひその展望を味わいたいと思ったのだ。
雨の予報だったら黒部川源流ルートにするつもりだったが、
「曇りのち晴れ」なら、
しばらく山頂で待っていれば、展望を得られるに違いないと思った。

Nさんは、今日は水晶小屋まで。
明日、読売新道を歩くのだそうだ。
昨日、双六小屋泊の予定が、三俣山荘まで歩いたので、
今日は水晶小屋まで(歩行時間3時間ほど)なので、
Nさんも時間に余裕があり、
私の「鷲羽岳山頂での展望待ち」につきあって下さるとのこと。

よう子さんは、今日は水晶岳(2977.7m)に登った後、
雲ノ平へ向かい、雲ノ平山荘に宿泊予定だとか。
私と宿泊先が同じなので、
今朝5時半すぎに出発したよう子さんに、
「雲ノ平で会いましょう」
と言って、お見送りをした。

時間に余裕のある私とNさんは、
朝食をゆっくり摂り、


午前6時に三俣山荘を出発した。




天気予報通り、朝はどんより曇っている。


最初はなだらかな斜面を登って行く。


この辺りではまだ展望も得られていた。


ハクサンイチゲが朝露に濡れて美しかった。


次第に急斜面になってくる。


Nさんもマイペースでゆっくりゆっくり登っておられた。


山頂に近づくにつれ、ガスで周囲が見えなくなっていった。


7:11
鷲羽岳山頂(2924.2m)に到着。
展望どころか数メートル先も見えないほどのガスなので、
正直、これからガスが晴れるのか心配になる。


我々が登頂してしばらく後、
6~7人の男性グループが登ってきた。
彼らも「展望待ち」なのだろうか、山頂から動こうとしない。
大きな三脚を持った人がいたので、
「撮影ですか?」
と訊くと、
日本百名山の撮影です」
とのこと。
撮影隊が待っているということは、
やはりガスは消えるということなのだろう、
ちょっと心強い気がした。


8:46
ガスが流れだし、鷲羽池が見え始めた。


遠くも見えるようになってきた。


赤茶けた硫黄尾根もはっきり見えてきた。


いいね~


日本百名山」の撮影隊も撮影開始。


黒部五郎岳も見えてきた。


右に目を転ずる。
遠くに薬師岳まで見える。


さらに右へ目を転ずると、水晶岳などが見えた。


ずっと連なる山々。
鷲羽岳山頂から見える360度の眺めを存分に堪能した。
Nさんが9時過ぎに出発された後も、
私は山頂で寝そべり、心ゆくまで展望を楽しんだ。


10:26
鷲羽岳山頂を出発。
結局、この山頂には、3時間15分もいたことになる。(笑)


鷲羽岳山頂からの眺めがベストと思っていたら、
この先にも素晴らしい風景が待ち受けていたので驚いた。


素晴らしい景色に息を呑んだ。


次々に現れる山岳美に酔わされる。


足許には高山植物が咲き乱れ、言うことなし。




なんて素敵な眺めなんだろう。


ワクワクするような風景だ。


10:54
ワリモ岳山頂(2888m)に到着。
狭い山頂で、カカポくんも窮屈そう。


ワリモ岳山頂を過ぎた所で、
ミヤマクワガタを見つけた。


大好きな花だ。


ここから先も素晴らしい道が続く。


なんて幸せな気持ちなんだろう。


いいね~


11:12
ワリモ北分岐を通過。


向こうから、大きなザックを背負った単独の若い女性が登ってくる。


すれ違うときに、しばし談笑。
後ろ姿を撮らせてもらう。
オトコマエだね~


11:20
岩苔乗越を通過。
なかなか素敵な場所だ。


チングルマの小径を歩いていると、


右手に水晶岳が見えた。
よう子さんはもう登頂しただろうか……


祖父岳へ向かうこの周辺の風景は見事の一言。
とにかく美しい。


まばたきするたびに風景が変わり、


日本ではないような絶景が広がる。


「あっ、ライチョウだ」
昨日に続いて、今日も出逢うことができた。


ヒナもいた。見えるかな~
(親鳥のクチバシの先だよ。後ろ姿が見えるかな~)


12:06
祖父岳山頂(2825m)に到着。


この祖父岳山頂からも、360度の展望が楽しめる。
ワリモ岳の向こうに鷲羽岳が見え、


その先には、三俣山荘が見えた。




だだっ広い祖父岳山頂は、なんだか異次元空間のようだった。


しばらく歩くと、雲ノ平が見えてきた。


ズーム撮影すると、雲ノ平山荘も見えた。


風景を楽しみながら、


そして花も楽しみながら、


軽快に歩いて行く。


12:28
祖父岳分岐を通過。


雲ノ平には、
日本庭園だのスイス庭園だの、
いろんな名のついた庭園があるが、
そんなの関係なく、
雲ノ平そのものが巨大な庭園のような気がする。


花は咲き乱れ、


こんな風景が普通に見られる。


こんな風景や、


こんな風景も、ただ歩いていれば見ることができる。


ただ歩いていれば、


ただ歩いてさえいれば、


美しい風景が目に飛び込んで来る。


こんな場所、他にはない。


さすが“最後の秘境”「雲ノ平」。


13:07
キャンプ場分岐通過。


このキャンプ場には、旨い水が湧き出ている水場がある。
雲ノ平山荘は天水を使っており、飲み水は有料なので、
明日に備えて、この水場で4リットルほど確保した。


雲ノ平山荘が近づいてきた。
ヘリコプターでの荷揚げの最中のようであった。


雰囲気のある山小屋である。


13:20
雲ノ平山荘に到着。


中に入ってみると、なんと、よう子さんがいた。
「え~、もう着いてたの?」
と仰天。
さすが、よう子さん、歩きぶりもオトコマエだ。
水晶岳の稜線を眺めながら、
〈よう子さんはあの辺りを歩いているのかな~〉
などとロマンチックな気分に浸っていた私は何だったのか……(爆)


北アルプス2013「美しき夏の記憶」の3回目を、
「雲ノ平で会いましょう」としたのにはワケがあって、
よう子さんの他に、
もう一人ここで会う約束をしている人物がいるのである。
それは、なんと、ヤスさん。
ヤスさんは、当初、5連休の予定で、
折立から入り、雲ノ平を経て、槍ヶ岳の方へ抜ける計画でいた。
それが、直前になって休暇が3日間に減り、変更を余儀なくされた。
私の方は、今年は無理かなと思っていた北アルプスに急に行けることになり、
新穂高温泉から折立へ抜けるルートで計画を立てている段階で、
もしかしたら、雲ノ平でヤスさんと会えるかもしれないと思った。
私の休暇の最後の3日間が、ヤスさんの休暇と重なっていたからだ。
そうして日程調整をし、雲ノ平山荘でヤスさんと会うことにしたのだが、
その為には、ヤスさんが、
初日に、折立から一気に雲ノ平山荘まで歩かなければならなくなった。
「やってみますよ」
とヤスさんは言ったが、コースタイムで10時間ほどのルートである。
前日に仕事を終えた後にすぐに新幹線に飛び乗り京都へ移動。
京都から夜行バスで富山へ。
富山からバスで、折立へ。
寝不足に加え、出発時間も遅れての10時間なのである。
はたして辿り着けるのか?

雲ノ平山荘で、ヤスさんと私の二人分の受付を済ませ、
私は山荘の玄関口で待つことにした。
「オーさん、散歩に行きませんか?」
とよう子さんからお声かけして頂いたが、
「友達が来る予定なので、ここで待っています」
と、よう子さんと散歩に行きたかったが、グッと我慢した。

ヤスさんを待っている間に、
周囲の写真を撮る。
雲ノ平、実に魅力的な場所だ。




午後3時が過ぎ、
午後4時が過ぎ、
次第に不安になってくる。
この一帯は携帯電話が使えないので、連絡も取りようがない。
「もし途中で歩けなくなったら薬師沢小屋に泊まります」
と言っていたので、その可能性も否定できない。
夕食が午後5時からなので、
午後4時45分までに来なかったら、
山荘のスタッフに薬師沢小屋に連絡してもらおうかなと思っていた。

午後4時半、
山荘に続く木道に、ふたつの人影が見えた。
人影が近づいてくるにしたがって、
それはヤスさんとよう子さんであることが判った。
ヤスさんが到着したことに安心すると共に、
なぜよう子さんと一緒にいるのか……と思った。
「彼女をナンパしてきました~」
などとヤスさんは呑気にのたまう。
理由を訊くと、
アラスカ庭園の方へ散歩に行ったよう子さんとヤスさんが出会い、
「もしかして、オーさんのお友達ですか?」
「はい、そうです」
ということで、一緒に帰ってきたらしい。
〈こんなことなら、よう子さんと散歩に行けば良かった~〉
と私が後悔したのは言うまでもない。

夕食の時間が迫っていたので、ヤスさんを部屋へ案内した。


着替えを済ませ、とりあえずビールで乾杯。
話を訊くと、
コースタイム10時間のルートを8時間で歩いてきたとのこと。
「いや~、黒髪山系大縦走の経験が活きました~」
とは興奮冷めやらぬヤスさんの弁。
「そうやろ、そうやろ」
と私。
夕食の時間になったので、食堂へ移動。
今日の夕食は、石狩鍋
鍋の写真を撮れば良かったが、
お椀に注いだものを撮ったので、なんだか質素な夕食に見える。(笑)


夕食後、またビールで乾杯。
今度は、特選ビール。


ヤスさんは、「白濁」、
私は、「インドの青鬼」。
話は尽きず、夜は更けていったのだった。



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