
「今日、登山をはじめます」とか、
「今日、スマホをはじめます」というように、
「今日、恋をはじめます」と、
恋をはじめることができるのだろうか……
恋というのは、
はじめようと思わなくても、
いつの間にかはじまってしまうものではないだろうか?
……てなことは、ここではひとまず置いといて、(笑)
映画『今日、恋をはじめます』について語ってみようと思う。
水波風南の人気少女マンガで、
累計800万部を突破し、
恋愛バイブルと言われている
『今日、恋をはじめます』
を映画化したもので、
ガリ勉の地味系「昭和な女」と、
東大志望の秀才でSキャライケメン「超モテ男」とのラブ・コメディ。

中高生や、若いカップルが見に行くような映画で、
「普通の中年男」がひとりで見に行くような映画ではないように思われるかもしれないが、
「普通ではない中年男」(爆)の私は、見に行ってきたのだ。

「地味系女子」と「超モテ男」の組み合わせは、
2年前(2010年秋)に見た映画『君に届け』と同じで、
こちらも人気コミックを映画化したものだったが、
そのときのレビューを、私は次のような言葉で文章を締めくくっている。
若いふたりの行動だけでなく、父親の感情まで描き出しているところが、この映画の優れている点だ。
そういう意味でも、あらゆる年代の方々に見てもらいたい作品である。
若者向けの映画と思いきや、
父親世代が見ても十分に鑑賞に堪えうる作品だった。
どんな映画でも先入観なしで見てみれば、案外、佳作だったりするもの。
そう思いつつ、映画『今日、恋をはじめます』を見に行ったのだった。

日比野つばき(武井咲)、高校1年生。
真面目が取り柄のダサダサ女子高生。

そんなつばきが、高校入学式当日、成績トップで学校一のイケメン・椿京汰(松坂桃李)と隣の席になる。

しかも、クラスみんなの前で、突然彼にファーストキスを奪われてしまう。

そればかりか、京汰はつばきを「彼女にする」と宣言する。
いきなりのキスに怒り、反発しながらも、京汰の隠された一面を見て、
次第に惹かれていくつばき。

初めてのデート、初めての恋、初めてのキス……
恋することで、少しずつ変わってゆくつばき。

そして京汰も、直球でぶつかってくるつばきの姿に徐々に惹かれ始める……
(ストーリーはパンフレットより引用し構成)

日比野つばき役の武井咲。
映画『愛と誠』『るろうに剣心』『今日、恋を始めました』の演技が評価され、
先月(平成24年11月30日)、
第36回山路ふみ子映画賞(山路ふみ子文化財団主催)の新人女優賞を受賞したが、
そのとき、第36回山路ふみ子映画賞の女優賞を受賞したのが、吉永小百合。
吉永小百合は、受賞コメントで、
映画『おとうと』で共演した鶴瓶から、
武井が「自分に似ている」と伝え聞いたと明かし、
「武井咲さんとご一緒できるのを楽しみにしていました」
と語っている。
吉永から「自分似」と声をかけられた武井は、
「吉永さんに似ていると言われ、大変恐縮していますが、とても嬉しい。私も映画の世界で頑張れる女優さんになりたいです」
と、喜びと同時に意気込みも語っている。

以前、このブログで、映画『るろうに剣心』のレビューを書いたとき、
私は、武井咲について次のように記している。
神谷薫役の武井咲。
若き日の吉永小百合を思い出させるような正統派美少女。
演技力はまだまだで、それを心配していたのだが、
この作品ではそれはあまり気にならなかった。
むしろ、彼女の清潔感と純粋性が際立ち、好感を持って見ることができた。
武井咲を初めて見たときから若き日の吉永小百合に似ているなと思っていたが、
映画『今日、恋をはじめます』では、
「昭和な女」という設定で、三つ編みなんかしているので、
映画『キューポラのある街』の頃の吉永小百合と一層よく似ている。
映画の中で、一瞬、見まがうばかりに酷似しているシーンがあるので、要チェック。


ちなみに、吉永小百合主演の映画『キューポラのある街』は、現在、
DVDマガジン『吉永小百合 私のベスト20 DVDマガジン』の創刊号として発売され、
創刊号特別価格として790円で購入できる。
往年の小百合ファン(サユリスト)は、書店へ急げ!

参考として、DVDマガジン『吉永小百合 私のベスト20 DVDマガジン』のリストは次の通り。
(第1巻のみ790円、第2巻以降は1590円)
1巻(2012年11月01日発売)『キューポラのある街』
2巻(2012年11月15日発売)『愛と死をみつめて』
3巻(2012年12月01日発売)『泥だけの純情』
4巻(2012年12月15日発売)『伊豆の踊り子』
5巻(2012年12月28日発売)『若い人』
6巻(2013年01月15日発売)『帰郷』
7巻(2013年02月01日発売)『愛と死の記録』
8巻(2013年02月15日発売)『戦争と人間 完結篇』
9巻(2013年03月01日発売)『ガラスの中の少女』
10巻(2013年03月15日発売)『草を刈る娘』
11巻(2013年04月01日発売)『青春のお通り』
12巻(2013年04月15日発売)『ひとりぼっちの二人だが』
13巻(2013年05月01日発売)『いつでも夢を』
14巻(2013年05月15日発売)『霧笛が俺を呼んでいる』
15巻(2013年06月01日発売)『あすの花嫁』
16巻(2013年06月15日発売)『雨の中に消えて』
17巻(2013年07月01日発売)『青い山脈』
18巻(2013年07月13日発売)『潮騒』
19巻(2013年08月01日発売)『風と樹と空と』
20巻)(2013年08月12日発売)『若草物語』
私はサユリストではないが、見たい作品がかなりある。
買おうかな~(かなり脱線!)
菜奈役の木村文乃。
原作コミックにはない映画のオリジナルキャラクターである菜奈という役を好演している。

中学時代、宇宙の勉強が大好きな京汰とは、一緒に研究者になることを夢見ていた間柄。
心地よかった京汰との微妙な関係が壊れるのを恐れ、
自分から「好き」と言えず逆にふってしまった……という過去を持つ。

木村文乃を意識して見るようになったのは、
NHKの朝ドラ『梅ちゃん先生』に出演しているのを観てから。
以前はあまりテレビを観なかったのだが、
最近は、かなり観るようになった。
カーナビやケータイやDVDプレーヤーなど、
ワンセグでテレビを観る機会がかなり増えたこともあるが、
日本の場合、映画スターとTVタレントの境界が曖昧で、
テレビを観ていないと、映画の出演者のことがよく分からないということがある。
さらに、邦画界はここ数年、T Vドラマを映画化したものが大半を占めるようになり、
ある程度T Vドラマを観ていないと、映画も語れないようになっている。
で、NHKの朝ドラ『梅ちゃん先生』を観たときのことなのだが、
看護婦の野島静子役で出ていた木村文乃にすっかり魅せられてしまったのだ。
謎めいた過去をもつ女性の役で、脇役ながら光り輝いていた。
それ以降、私は木村文乃見たさに『梅ちゃん先生』を観ていたと言っていい。

映画『今日、恋をはじめます』では、
日比野つばき(武井咲)と椿京汰(松坂桃李)との仲を邪魔するような役柄なのだが、
悪女という感じではなく、
なんだか爽やかで、好感がもてる“横恋慕”するヒール役という感じで、
「さすが木村文乃!」と掛け声をかけたいほどだった。

今後の映画としては、
『ボクたちの交換日記』(2013年3月23日公開予定)が控えている。
こちらも楽しみ。
椿京汰役の松坂桃李。
映画『アントキノイノチ』(2011年11月19日公開)や、
このブログでレビューは書いていないが映画館で以前鑑賞した『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』(2012年1月28日公開』)などに出演している彼を見ているが、
やはり、強く印象づけられたのは、
木村文乃同様、NHKの朝ドラ『梅ちゃん先生』であった。
純朴で爽やかな好青年を演じていて、
この役で、一躍国民的俳優の仲間入りをした。
その後の活躍は、皆さんもご存じの通り。
本作『今日、恋をはじめます』では、
秀才でSキャライケメン「超モテ男」という役柄だが、
母親から棄てられたというトラウマをかかえており、
単なるモテ男というのではなく、
複雑な心を抱いている高校生を巧く演じていた。

その他、
椿京汰(松坂桃李)を置いて夫以外の男と家を出る母親役(仲里依紗主演のTVドラマ『レジデント ~5人の研修医~』でも同じような役を演じてた。こういう役をやらせたら実に巧い)の高岡早紀や、

カリスマ美容師役の青柳翔が、印象深い演技をしていた。

本作では、Perfume、中島美嘉など、
全12組のJ-POPアーティストの楽曲が全編を彩る。
SCANDAL「ハッピーコレクター」
Perfume「ナチュラルに恋して」
bómi「エクレア」
LGMonkees「NAGISA」
たむらぱん「ぼくの」
SEKAI NO OWARI「スターライトパレード-CAN'T SLEEP FANTASY NIGHT Version-」
MAY'S 「ダイヤモンド」
さよならポニーテール「きみに、なりたい」
back number「笑顔」
中島美嘉「初恋」
ねごと「ながいまばたき」
7!!「弱虫さん」
シーンごとに挿入歌が替わり、作品を盛り上げるので、
こちらも大いに楽しめる。
若い人だけでなく、
中高年の皆さんにも見てもらいたい一作。
日比野つばきと椿京汰の「純」で「まっすぐ」な気持ちは、
世代に関係なく、きっとあなたにも届くハズ。
ぜひ映画館で……